株:NYダウ反発
11日の米株式市場は、12日の独憲法裁判所によるESM合憲性の判決で、合憲との判断が下されるとの期待感が広がったことや、今週のFOMC後に、FRBが追加金融緩和を発表するとの観測が強まったことなどを好感し、反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比69.07ドル高の13,323.36ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇した一方で、為替市場でドル安円高が進行しているなど、強弱材料が交錯する中で、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,810円となっており、株式市場の予想レンジは、8,750円−8,850円となっている。
為替:ドルが下落
11日の外国為替市場では、格付け会社ムーディーズが米議会での財政赤字削減交渉が不発に終わった場合、米国の格付けを引き下げるとの見通しを発表したことや、12-13日のFOMC後に、FRBが追加金融緩和を発表するとの観測が強まったことなどを背景にドルが主要通貨に対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台後半、ユーロドルは1.28ドル台半ばとなっている。
本日は、独憲法裁判所によるESM合憲性の判決に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.40−78.20円となっている。
商品:NY原油続伸
11日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、FRBによる追加金融緩和観測が高まったことなどを背景に買いが優勢となり、5日続伸となった。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.63ドル高の1バレル97.17ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを背景に買いが優勢となり、反発して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比3.10ドル高の1オンス1,734.90ドルで引けた。