2012年9月13日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
12日の米株式市場は、ドイツ憲法裁判所が、一定条件のもとで欧州安定メカニズム(ESM)と欧州財政協定の批准を認める判断を下したことを受けて、欧州債務問題に対する懸念が和らいだことなどを好感し、上昇して始まった。ただ、その後は、FOMCの決定を前に警戒感が強まり、上げ幅を削る展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比9.99ドル高の13,333.35ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が小動きだったことや、FOMCの発表を控える中で、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,945円となっており、株式市場の予想レンジは、8,900円−9,000円となっている。

為替:ユーロが上昇
12日の外国為替市場では、独憲法裁判所がESMを条件付きながら合憲とする判断したことなどを好感し、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台後半、ユーロドルは1.28ドル台後半となっている。
本日は、FOMCに注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.40−78.20円となっている。

商品:NY原油反落
12日のNY原油先物取引は、独憲法裁判所がESMを条件付きながら合憲とする判断をしたことなどを好感し、上昇して始まった。しかし、その後、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比200万バレル増と予想外の積み増しとなったことを嫌気した売りが入り、マイナス圏に沈んだ。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.16ドル安の1バレル97.01ドルで引けた。
NY金先物取引では、最近の上昇を受けた利益確定の売りが入り、反落して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比1.20ドル安の1オンス1,733.70ドルで引けた。