株:NYダウ続伸
20日の米株式市場は、ユーロ圏9月総合購買担当者景気指数速報値が45.9よ前月から悪化したことや、中国9月HSBC製造業購買担当者景気指数が47.8と11か月連続で景気の改善と悪化の分岐点となる50を下回ったことなどが嫌気され、米株式市場も下落して始まった。ただ、その後は、米国のQE3の実施が引き続き相場を下支えし、徐々に買い戻される展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比18.97ドル高の13,596.93ドルで引けた。
本日の東京市場では、為替市場で円高基調が継続しており、輸出関連株などにとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,035円となっており、株式市場の予想レンジは、9,000円−9,100円となっている。
為替:ドルが上昇
20日の外国為替市場では、欧州や中国の経済指標が低調な内容だったことを受けて、ドルが上昇し、ユーロや豪ドルなどの高金利通貨が下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台前半、ユーロドルは1.29ドル台半ばとなっている。
本日も、取引材料に乏しく、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.00−78.60円となっている。
商品:NY原油続落
20日のNY原油先物取引は、中国や欧州の経済指標が低調な内容だったことが嫌気され、一時90.66ドルを付けた。ただ、その後は、ベネズエラのエルパリト製油所で火災が発生したことや、北海原油の出荷が遅れているとの報道などをきっかけに買い戻しが優勢となり、下げ幅を縮小して引けた。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.11ドル安の1バレル91.87ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル高が進行したことが嫌気され、終始軟調に推移した。ただ、各国の中央銀行による新たな金融緩和が引き続き相場を下支えし、下げ幅は限定的となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比1.50ドル安の1オンス1,770.20ドルで引けた。