株:NYダウ反落
4日の米株式市場は、米8月ISM製造業景況指数が49.6と3か月連続で景気判断の境い目となる50を割り込んだことなどが嫌気され、NYダウは一時13,000ドルの大台を割り込んだ。ただ、アップルが9月12日に開く発表会の招待状を送付したとの報道を受けて、新型iPhoneの発表が行われるとの観測が高まり、アップルの株価が反転したことをきっかけに、ハイテク株や通信株を中心に買い戻しの動きが入る展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比54.90ドル安の13,035.94ドルで引けた。
本日の東京市場では、6日のECB理事会などの重要イベントが控える中で、様子見ムードが強まっていることや、シカゴ先物市場の日経平均先物が8,795円と、前日の日経平均株価とほぼ同水準となっており、動きづらいとの声がある。株式市場の予想レンジは、8,700円−8,850円となっている。
為替:ユーロが下落
4日の外国為替市場では、6日のECB理事会で、ECBが打ち出す債務危機対策が具体性に欠ける内容になるのではないかとの見方が浮上する中で、ユーロが小幅下落した。NY終値ベースで、ドル円は78円台前半、ユーロドルは1.25ドル台半ばとなっている。
本日は、豪第2四半期GDP(予想:前年同期比+3.7%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.00−78.80円となっている。
商品:NY原油反落
4日のNY原油先物取引は、8月ユーロ圏製造業購買担当者景気指数改定値が速報値から下方修正されたことや、米国の経済指標が低調な内容となるなど、世界経済の成長が減速し、原油需要が鈍化するのではないかとの懸念が強まったことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の10月限の終値は、前営業日比1.17ドル安の1バレル95.30ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、米国の経済指標が低調だったことで、追加金融緩和観測が高まったことなどを背景に買いが優勢となり、一時1,700ドルの大台を回復するなど、堅調に推移した。中心限月の12月限の終値は、前営業日比8.40ドル高の1オンス1,696.00ドルで引けた。