カテゴリー別アーカイブ: 日経225ニュース

日経225先物に特化したニュース・情報です。

来週の予定

【6日(月)】
09:30 豪12月小売売上高
20:00 独12月製造業受注
25:00 ユーロ圏財務相会合 、独仏首脳会談

【7日(火)】
06:45 NZ10~12月民間賃金、平均時給
12:30 豪中銀政策金利発表
18:30 南ア10~12月失業率
20:00 独12月鉱工業生産
22:30 加12月住宅建設許可
29:00 米12月消費者信用残高

【8日(水)】
08:50 日12月国際収支統計
(貿易赤字の定着で経常黒字が減少。中長期的な円高歯止め要因)
09:30 西村日銀副総裁講演
16:00 独12月貿易収支/経常収支
18:30 南ア1月SACCI景況感指数
22:15 加1月住宅着工件数
※英中銀金融政策委員会(~9日)

【9日(木)】
06:45 NZ10~12月雇用統計
10:30 中国1月消費者物価指数
18:30 英12月鉱工業生産指数、製造業生産指数
21:00 英中銀政策金利発表
21:45 欧州中銀政策金利発表
22:30 ドラギECB総裁、定例記者会見
22:30 米新規失業保険申請件数

【10日(金)】
09:30 豪中銀四半期金融政策声明
16:00 独1月消費者物価指数(確報)
22:30 米12月貿易収支
23:55 米2月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
※時間未定 中国1月貿易収支

本当は分かりやすい

  今、日本や世界を閉塞感が覆っていますが、先が見通せないというのが一番の理由でしょうね。身近な視点で考えると、終身雇用や年功序列が崩れつつあり、それどころか正社員にすらなれなくなりました。年金だって保険料を納めていても、もらえるかどうか分からなくなりました。
  とにかく、何一つ確実なこと、先々まで安定しているものがなくなってしまい、家を買ったり、車を買ったりするために、先々の所得をあてにして、ローンを組むことだって、過大なリスクになってしまいました。
  こんな状況が続くならば、どんどん委縮してしまい、ますます経済活動は衰退するし、みんな自分を守ることで汲々としてしまい、ぎすぎすした世の中になってしまいます。5年前、10年前と比べると、人と人との付き合いが希薄というか、どんどん薄情になってきていますし、他人との関係が利害抜きで考えられなくなりました。
  東日本大震災後、海外のメディアが日本人が復興に向けて、団結して迅速に動き出したのを見て、“Auto pilot society”だと評しましたが、要は、政府はボンクラだけど、国民の団結力、勤勉さはすごいと驚嘆したわけです。
  それはそれでいいとは思うのですが、やはり国の進む方向がはっきり示されないと、いくら民間の力が強くても、限界があるわけです。仮に絵に描いた餅に終わったとしても、あるていど国が青写真を示し、リーダーシップを取るべき部分はリードしていかないと、国民は前を向けませんね。
  すべての原因をそこに押し付けるのはよくないとは思いますし、日本はもっと奮起しないといけないのですが、やはりネックは“米国”でしょう。人間が社会的な生活を営んでいる以上、強いものが弱いものを支配するというのは宿命だし、もはやよれよれの状態ではありますが、米国が人類で一番強いという事実は無視できません。世界帝国の動向というのは、末端で暮らす私たちの生活に影響を及ぼすのです。これは中国が覇権を握っても同様です。
  国家破綻による没落寸前の帝国が、生存本能を発揮して延命しようと、悪あがきをするために、世界は迷惑をこうむります。日本は完全に米国の支配下に置かれているので、とりわけ激しく、巻き添えを食らうわけです。
  「失われた20年」とはよく言ったもので、ソ連との冷戦が終結し、米国が日本を敵視し始めて以降、日本は激しく米国から搾取され、本来国内に還流すべき資金を、必要以上に米国に貢がされたため、ひどい景気低迷に見舞われ、若者が希望を持てない国になってしまいました。
  ナショナリストというのは、世界帝国に対し、国益を守る人のことを言いますが、気が付けば日本には売国奴しかいなくなり、ナショナリストは巧妙に抹殺されてしまいました。自民党が売国政治を主導してきましたが、政権交代で国民のための政治への変化が期待されたにもかかわらず、民主党はすっかり自民党と同じわなにはまってしまい、まさにミイラ取りがミイラになってしまいました。特に野田、前原、仙谷、岡田といった面々はA級戦犯として後世に記憶されるべきでしょう。
  どれだけ悪あがきしても、欧州が没落し、続いて米国が国家破綻するのは、既定路線なのです。連中が築いた借金は、今から真面目に働いて返済しようとしても返せるような額ではないのです。もとより連中は働く気がありません。沈没したフェリーのイタリア人船長同様、だめだとわかると、エリート層はとっとと財産をまとめて逃げ出してしまうでしょうね。偉そうにしていますが、倫理観さえも持ち合わせていないのです。
  もはや延命不可能なのに、デフォルトしていないと強弁し、しつこく存在を誇示しようとするので、目がくらまされてしまいますが、ダメなものはダメなのです。そこさえ押さえていれば、そんなに難しい話ではありません。
  衰退する国を無理に起き上がらせようとするから、おかしなことになり、先が見通せなくなってしまいますが、何のことはないシンプルな話です。自分で自分の面倒を見れない、寝たきり老人のような欧米を見放せばいいだけのことです。ただそれだけ。
  米国に対してはいろいろとカネを貸し込んでいるのですが、働けなくなった人に返済を期待するのは無理があります。かなりの痛みを伴いますが、損切りするしかありません。
  逆に延命治療をすることでずるずると資金を投入すると、こちらの命まで削ることになり、しまいには致命的な状態になってしまいます。
  だから、一日も早く、欧米と縁を切る方策を探るべきです。連中とかかわってもカネをむしりとられるだけであって、何のメリットもありません。何の努力もしない人間が、世界を支配できるほど世の中甘くありません。
  欧米を見限ることで、今までの呪縛から解き放たれ、身軽になれるでしょうね。もちろんその過程では、かなりの出血や痛みがあるわけですが、次に何をすべきか見えてくるでしょう。
  失われた20年より以前の時代では当たり前の考えだった、“一億総中流”。多くの人が経済発展の恩恵を受けられるような社会を再構築すればいいではないですか。米国にだまされて実力社会なんてやったがために、格差ができてしまい、実にぎすぎすした社会になってしまいました。
  古く役に立たないものはさっさと捨ててしまい、新しく有用なものを取り入れる。それが風水的に運気を上げるもっとも手っ取り早い方法です。小難しいことを考えなくとも、実に簡単なことなのです。

2月3日のポイント

  時々、「ここで買ったら」と思う局面がないではないですが、手出しできません。為替がドル、ユーロ共に不穏です。ダウの上昇に比べてあきらかに劣勢ですしね。分からないところは触らないこれが鉄則。

10870
10780
10670
10560
10480
10330
10310
10200 直近高値
10160
10130
10110
10070
10050
10040 震災後戻り高値
10010
9980
9930
9910
9880
9850
9830
9790
9750
9730 
9710 6月28日高値
9690 
9670
9660
9650
9630 
9600
9580
9550
9520~9530
9430~9440
9360~9370
9310
9280 38.2%押し
9200
9110
9060
9000 50%押し
8930
8900
8870
8850
8830
8800
8760
8710 61.8%押し
8660
8630
8610
8580
8500
8470
8440
8400
8360 76.4%押し
8310
8290
7800 震災後安値

文明、文化

  米保守論壇の重鎮、サミュエル・ハンチントンが主著「文明の衝突」の中で、日本を中国やアジア諸国とは違った、独自の文明を持った国であると位置付けました。日本が文明の中心であると言われて気分が悪かろうはずがなく、日本国内のいわゆる保守派の人たちも自尊心を込めて「日本文明」を強調しますが、残念ながら文明の定義にもよりますが(ハンチントンは「文化の集まりが文明」としています)、世界標準の考え方からすると、そんなことはあり得ません。
  文明というのは、まず周辺諸国や世界に広く、影響を持つ言語あるいは文字を持っていなければならないでしょう。日本人は、文字を発明したわけではありません。中国人が生み出した漢字をベースに、言語体系が成り立っています。この時点で文明を名乗る資格はないと考えていいでしょう。当然ハングルもです。
  さらに国家体系や法制度も同様です。通貨制度や商慣習、市場システムなんかも加えていいでしょう。日本がこれらの分野で世界で果たした役割など無に等しいです。こうした事実を無視して、「日本文明だ」と浮かれる日本の保守論壇のレベルの低さには、へきえきさせられます。
  要は日本は、マイクロソフトのウインドウズや、アップルのように、どんな分野でも、基本ソフト(OS)のようなものを生み出したことがないし、その能力も持っていないのです。そんな国が文明の中心であるはずがありません。
  日本は文明の発祥の地ではありませんが、文化面では非常に洗練された国なのです。日本人の特性として、「応用がうまい」とよく言われますが、まさにその通りで、他人が発明したものを、自分でうまく消化して、それを活用することには非常にたけています。
  偉大な発明をしたからといって、それをうまく利用し、社会を豊かにできるかというと、それはまた別の話で、紙、火薬、羅針盤の三大発明をした中国では、出版文化は政府の統制で決して栄えているとは言えないですし、火薬をうまく使いこなした西洋諸国、日本に侵略されてしまいましたし、航海も最近になって活発になり、タンカーや空母を造り始めました。
  日本は巨大な文明を持つ国や地域とは離れた位置にいながら、持ち前の好奇心と器用さを発揮して、文明が生み出した物を貪欲に吸収し、それを自分たちのオリジナルの物に変えていったのです。そこが日本の特色であるし、強みでもあるのです。
  中国は、この400~500年、世界を圧倒してきた欧米人が築き上げた文明に取って代わろうとしています。これは私たちの先祖も経験したことのない、めったに見られない、すごいことなのです。
  ただ、台頭する中国文明の具体像は今のところ、何も見えていません。政治、経済は欧米のつくったシステムを取り入れているにすぎないし、しかも明治以降、日本人が翻訳した行政、経済用語や、日本の行政システムなんかをまねしているという発展途上のレベルです。
  ただ、13億人もの民を統治するために彼らが築き上げるであろうノウハウは、間違いなく、世界のOSになるだろうし、中国が経済の中心になれば、商慣習なども次第に中国風になっていくでしょう。時間の問題です。
  最初のうちは、欧米人は自分たちの文明にまだ自信を持っているし、文化的にも洗練されているので、中国を見下すでしょう。おそらく日本もそうです。
  ただ、世界は中国を中心に回ることになるでしょうから、徐々に中国のペースで何事も動くようになるだろうし、寒村が一気に摩天楼になったように、短期間で文化的にも洗練されることが予想されます。20世紀初頭に米国が世界文明の中心に躍り出たように。
  文明の中心が米国だろうが、中国だろうが、日本の位置は、あくまでも文明の中心からは離れたところにあります。それが文明中心地ではないところに生まれた私たちの宿命です。
  ただ、今までのように決して文明から疎外されているわけではなく、むしろ、上手に文明と付き合っていくでしょうね。それはそれでいいのではないでしょうかね。