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日経225先物に特化したニュース・情報です。

神様の贈り物



  ファウルボール獲ったど~!! 東京ヤクルト-中日戦、八回裏ノーアウト、ランナー無しで中日・浅尾投手が、ヤクルト・バレンティン外野手に投じた第4球目、力負けした球が1塁側バックネット寄りの内野席に飛び込み、私が座っていた席の近くにポトリ。見事にゲットしました。
  試合は、5-3で中日が勝利。ヤクルトファンの私にとっては痛恨の試合でしたが、いろいろと学ぶべきことは多く、そういう意味では、いい試合だったと思います。
  神様が哀れなヤクルト・ファンにお恵みをくださったのでしょう。私がゲットしたボールはNPBのロゴが一部、つぶれていて、浅尾投手の時速147キロのストレートと、スラッガーバレンティン選手のバットがぶつかった衝撃が生々しいです。“★Official Ball★”の文字がほぼ完全に残っているのがいいですね。
  鑑識に回せば、おそらく、浅尾投手と、谷繁捕手の指紋が採取できることでしょう(笑)。こういうものとは無縁だとばかり思っていたので驚きです。足しげく通っているとこういうこともあるんですねぇ。
  バレンティン選手に対しては、外野席に飛ばせよ! と思わず突っ込んでしまいそうですが、浅尾投手ナイスピッチングでした。宝物にします。




  あらためて試合を振り返ると、セ・リーグの実力の低さを痛感するとともに、その中でも、ヤクルトの野球の粗っぽさ、そして中日のうまさが際立ちました。
  開幕以来、ヤクルトはここまで首位をキープしてきましたが、途中までは投打がうまくかみ合っていたという面はありますが、ラッキーの要素も大きかったということですね。今日の野球を見て、はっきりと認識しました。


  まず、スタメンをウォッチすると、そもそも、中日の方が格上であるということがうかがえます。トップの荒木から4番・和田まで、多少いじることはあってもブレませんね。ヤクルトは1、2番は不動ですが、3、4、5番がぐだぐだ。特に外人が安定しません。ガイエルが戻ってきたのはいいですが、ホワイトセルが戦線離脱、バレンティンは当たると大きいが、打率は低い。
  そして、本日のカギは5番・ファースト谷繁。スタメン発表の時、一瞬、場内の中日ファンからも、ヤクルトファンからも、驚きの声が聞かれましたが、ここが落合采配の妙。中盤に結果がテキメンに表れます。


  先発は事前予想通り、ヤクルト・赤川、中日・ソト。両チームともローテーションの谷間で、苦しい台所事情が垣間見えます。どちらもMAX140キロそこそこ。
  先週観た、埼玉西武-東北楽天戦は、涌井と岩隈の投げ合いでしたが、両投手とも不調で、140キロ出ませんでしたが、それでも、さすがエース同士の対決という、風格を感じさせました。
  本日のヤクルト-中日戦はヘボ投手同士で、どちらが早いイニングでくたばるかというところが焦点でした。ところが、打線がピリッとせず、両投手が5回まで投げ抜いてしまうという、とんだ番狂わせ。こうなると代打と継投がポイントになります。


  ヤクルトは、3-1リードの五回一死で川端が3ベースヒット。4番・畠山が三振で、2死となったところで、続くバレンティン、ガイエルが四球を選び、満塁となったところで、川島は内野フライで万事休す。ここは代打策でもよかったのではないか?
  まあ、川島は第1打席でヒットを打っているのでそれはいいとして、小川監督は六回に赤川を続投させるんですね。それは強力・中日打線をなめています。
  六回表は谷繁とグスマンがそれぞれ単打で、2死1、2塁、8番・捕手小田のところで、落合監督は、代打に平田を送ります。これが見事に的中し、平田は3ランで、4-3と逆転。ヤクルトファンから大きなため息が漏れました。
  赤川はこの回限りで交代しますが、どう考えても代えるなら、平田の前ですね。とても抑え切れるようなかんじでなかった。
  中日は初回の荒木の先頭打者本塁打も効きましたね。1番・荒木が塁に出て~♪ どころか、ホームランうっちゃった。


  そして、その裏のヤクルトの攻撃のところで、谷繁を5番・ファーストに置いた意味が分かります。谷繁を捕手に座らせ、3ランの平田をそのままライトに入れたのです。
  谷繁もそろそろいい歳なので、小田を育てるという意味もあるのでしょうが、こうすれば谷繁も試合勘が鈍らないし、打率は低くてもチャンスではにらみが利く。こういう起用方法もあるんですね。
  平田は、八回の打席でも、2打席連続となるソロホーマーで、これでヤクルトは撃沈しました。 中日は、浅尾→岩瀬の「方程式」で危なげなく勝利。一方ヤクルトは、勝っていたのに、赤川→山本哲→橋本→渡辺→ 川本と負け試合の投手リレーでした。中継ぎ、抑えがぱっとしないですからね。本来は押本→バーネット→林昌勇でいきたいところですが。


  監督の力量の差、選手の実力の差をまざまざと見せつけられた試合でした。今の順位はかならずしも、チームの力を反映しているものではないということです。ただ、中日は、もっと早くヤクルトに引導を渡しているべきだったと思いますが、そこが低迷の原因でもあるでしょう。
  負けはしましたが、いろいろなことを勉強できて面白い試合だったと思います。野村監督が落合監督を高く評価する理由がわかります。
  巨人・原監督、阪神・真弓監督が指揮を執る限り、中日の優位は変わらないでしょう。セ・リーグはここから、もつれる可能性がありますね。


  とにかく本日はドラゴンズ・デー!! あっぱれでした。

8月26日のポイント

  それなりに上昇しないと達成感が出ない形勢です。9300くらいまで上げても不思議ではないのだが、上値は重い。
  何せイベント前ですからね。

10870
10780
10670
10560
10480
10330
10310
10200 直近高値
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10040 震災後戻り高値
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9880
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9710 6月28日高値
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9520~9530
9430~9440
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9280 38.2%押し
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8710 61.8%押し
8660
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8430 76.4%押し
8400
7800 震災後安値

本日・・・雨?

  久しぶりに“本拠地”神宮球場へ野球観戦に行く予定でしたが・・・。雨ですかね。本日は、中日戦。東京ヤクルトはそろそろ優勝できるかどうか正念場ですね。一応先発予想はヤクルト・赤川、中日・ソト。
  巨人、阪神との三つ巴になりそうなので、中日からは勝ち星を積み重ねていきたいところです。シーズン当初は、まさか、ヤクルトが優勝戦線の一角にいるとは思っていなかったので、宝くじを買った気分で、見ていきたいと思います。


  中日は、実力はセリーグで1、2だと思いますけれど、今年は、うまくいきませんでしたね。そういう年もあるでしょう。
  坂東さんの1974年の「燃えよドラゴンズ」。なかなか、味があります。この曲を聴くと、戦意喪失してしまうなぁ。今日は負けてもいいかな、なんて。

8月25日のポイント

  ムーディーズの日本格下げやら、円高対策やら、いろいろ飛び出しましたけれど、目先はユーロがどうなるか、それと米国のQE3です。

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7800 震災後安値

書評 日本再占領 

日本再占領 ―「消えた統治能力」と「第三の敗戦」―
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  9月11日で東日本大震災発生から半年。東京で暮らしていると、東京電力福島第1原発事故の余波で、節電の呼びかけがある以外は、震災の影響をほぼ克服してしまったかのように見え、熱さが喉元を過ぎてしまった感がありますが、震災、原発事故で露呈した日本の政治機能の不全は深刻で、8月29日の民主党代表選を控え、しっかりと政治に向き合っていく必要があります。
  「日本再占領」(成甲書房、1700円)はまさに時宜にかなった出版で、紹介せずにはいられませんでした。著者の中田安彦氏は、「ジャパン・ハンドラーズ」(2005年、日本文芸社)で有名です。米国の国家戦略を担う実力者や学者、日米関係をめぐるキーパーソンなど、人脈を軸に、「日本は米国の属国である」という厳然たる事実を突き付け、衝撃を与えました。
  今回の「日本再占領」では、日本政府が震災、原発事故に、自ら対処していくための道筋を国内外に示せなかったことから、米国が日本を「統治能力を失った、軽度の破綻国家(フェイルド・ステート)」と認定し、1945年の太平洋戦争終了後の占領に続く、事実上の“再占領”に踏み切ったとの観点から、日本を取り巻く情勢を分析しています。3月15日の天皇のメッセージを「玉音放送」に重ね、象徴的な出来事として取り上げています。
  1995年の阪神・淡路大震災、オウム真理教による地下鉄サリン事件などの際にも、政府の対応がもたついたことから、その際は「危機管理能力の欠如」として問題提起されたのですが、あれから16年。日本は何も学ばなかったどころか、無能ぶりに磨きがかかったというところでしょう。
  なぜ、日本が統治能力を失ってしまったのか。それを読み解くカギとして、中田氏は「律令官僚」の存在を挙げています。官僚が影響力を持つ弊害は、長年言われ続けており、2009年の総選挙で、民主党は「政治主導」を掲げて、政権交代を果たしたわけですが、当初の勇ましい掛け声は鳴りを潜め、政治家はすっかり自信を失ってしまったように見えます。
  西暦701年に中国・唐王朝の制度を模倣して、大宝律令が制定されて以降、天皇親政、摂関政治、武家政治、明治維新後の帝政、戦後の日本国憲法に基づく民主制と、政治の形は変わっても、天皇を北極星(北辰)に見立てた、政治秩序は変わらなかった。律令官僚たちは天皇の権威をかさに「天皇の忠臣」という形で、自分たちの存在を守ってきたのです。
  そして、戦後は、天皇制維持と引き換えに、官僚と米国は結びついていく。米国としても、日本の官僚を操ることで、“日本統治”がやりやすくなったという側面があるでしょう。
  世界中を揺るがせた、ウィキリークスが暴露した、米国の外交公電からそれは裏付けられます。本書では流出した外交公電を基に、外務官僚がいかに日本ではなく米国の国益にかなった振る舞いをしてきたかを丹念にフォローしています。
  一番衝撃なのは、これは新聞報道もされましたが、2009年12月30日付の公電で、薮中三十二外務事務次官が同年12月21日のルース大使と昼食会で、東アジアの安全保障をめぐって意見交換。「鳩山政権や連立与党の政治指導者たちが、同盟をめぐる課題や今後の選択肢について理解が不十分だったり間違っていたりする」恐れがあるので、非公式で日米協議を行うことが「指導者を教育する機会になる」と言い放っていることです。
  中田氏も指摘していますが、実務知識のない政治家に官僚がサポートするというのは、どこの国でも事情は同じとしても、他国の外交官僚に対して、「(国民によって選挙で選ばれた)うちの政治家を教育しておきますから」というのは、明らかにおかしいし、官僚の傲慢さを端的に示すものでしょう。
  日米関係では、米国が一方的に日本に要求を押し付けてくるというイメージがありましたが、むしろ日本側(官僚)が“自発的”に国を売っていたという構図が浮き彫りになっています。
  官僚が米国と結びつき、国民の代表である政治家が孤立してしまうという、怒りを通り越してあきれてしまいます。律令官僚制度の歴史は1300年。これを政治主導に変えていくのは並大抵のことではないということを私たちは肝に銘じるべきでしょうね。だからこそ、これからも闘っていかなければならない。
  律令官僚の力を弱めるには地方分権は一つの有効な手段でしょう。米国にとっても、日本を支配するには中央集権である方がやりやすいでしょうから。
  ただ、その一方で、米国の底力を感じさせられるのは、日本の官僚制の縦割り主義とリスク回避の気風が、予期せぬ災害に対して脆弱だと見抜いていることです。本書でもしっかり触れられていますが、震災の3年前の2008年3月18日付公電で有事の際の日本の統治能力の欠如を予見しており、これが“再占領”の下地となったのは間違いないでしょう。
  震災から半年もたっていないのに、これだけ深い分析ができるのは、中田氏の日々の研究の積み重ねのたまものでしょう。ご労苦に心から敬意を表したいと思います。それと同時にまともな情勢分析ひとつ出せない、日本の指導者、エリート、インテリ層の無能さに歯がゆい思いがします。
  1カ月ほど前から金融情勢が緊迫の度を増していますが、欧州に続いて、早晩、膨大な債務を抱える米国も国家破綻へと進んでいくことになるでしょう。日本は再び、国難に見舞われることになります。その時には、「トモダチ」という気持ち悪い言葉を使ってにじりよってくる“救世主”はもういません。
  自分たちの力で難局を乗り越えていかなければならないわけですが、民主党代表選に名乗りを上げる面々を見ていると、不安は募るばかりです。
  私たち個々人も物事の本質を見抜き、行動する能力が求められています。日本の置かれている現状を謙虚に見つめることがその第一歩。「日本再占領」は重要なヒントを与えてくれる一冊です。