信用できない国

  北朝鮮の金正日総書記死去、中国漁船乗組員による韓国海洋警察官殺害など、朝鮮半島ではこのところいろいろな出来事が起きます。
  どう考えても国際問題なんか理解できそうにない、頭の悪い視聴者層を相手にするワイドショーなんかでも、深刻そうな顔をしてコメンテーターがこれらの問題を取り上げていますけど、はっきり言って、そんなことは日本には何の関係もないことです。下手に関心を持たない方がいいと思います。
  要は、スキャンダルまみれで、支持率急低下に苦しむ、死に体の李明博政権がいろいろと画策しているわけですよ。先般の従軍慰安婦の件もそう。今度ばかりは、韓国人の卑しい魂胆に辟易した人が多かったと思います。
  そして、李明博を操っているのが、米国なんですね。賢明な方ならもうピンとくるでしょう。戦前の日本は、海軍が米国に内通していて、陸軍をけしかけたり、世論を好戦的にあおったりすることで、日中戦争、そして太平洋戦争へと誤った方向に導かれていきました。
  北朝鮮内部にも、中国がしっかり管理しているはずなのですが、米国に操られて、いろいろと動く人たちがいることでしょう。今回の金正日総書記の死去が、本当に病気が原因なのか、それとも、ややこしい状況になっているときに、意図的に“殺された”のか、まだ何とも判然としませんが、現在のところは、疑ってかかるべきでしょうね。
  米国はわざわざ、北朝鮮にドルの偽札を刷らせて、世界各地でのいろいろな活動の資金にしているわけです。相当深く食い込んでいるとみておいた方がいい。
  「有事のドル買い」ですって。笑わせるんじゃないよと。弱いユーロに対して上昇しただけのことで、20銭か30銭くらいしか上昇していません。せめて80円台に乗せてくださいよ。アメリカさん。破綻国通貨を積極的に買う馬鹿はいないでしょうけども。
  もしかすると、右寄りの人たちが騒ぎ立てているように、北朝鮮で軍が暴発したり、大量の難民が押し寄せてくるかもしれません。“下痢男”安倍晋三さんもフル稼働です。
  ただ、そうなったとしても、まず被害をこうむるのは中国や韓国です。中国は自国に混乱を招くような事態を手をこまねいて見ているはずがないし、もし、北朝鮮内部で混乱が起きるようであれば、主導権を握るべく、それなりの行動に入るはずです。
  以前も触れましたが、将来的に朝鮮半島の統一があるとして、国家破綻状態の米国が後ろ盾となっている、韓国が主導権を握ることは考えづらいです。北朝鮮が安定し、中国が後見人となって、南半分を併呑すると考えるのが自然でしょうね。中国は間違いなくそういう絵を描いているでしょう。朝鮮半島は中国にとっても地政学上無視できない位置にあるわけですから。また、中国が世界最大の米国債保有国であるという事実も忘れてはいけないでしょう。
  まあ、北朝鮮の軍にせよ、難民にせよ、韓国の領土、領海を通過しないと日本まで到達しません。まずは韓国軍に頑張ってもらいましょう(笑)。ミサイルが飛んできたら・・・、迎撃できるんですよね。自衛隊さん(笑)。北朝鮮の戦闘機や旅客機は日本まで飛べるほどの燃料を積めるのでしょうかね(笑)。
  まあ、日本に近づいて来るのであれば、そこで非常手段として撃沈なり迎撃するしかないでしょうね。ただ、それだけのことです。シミュレーションなり、準備はしておいた方がいいとは思いますが、大騒ぎすることのことはないと思いますよ。
  米国も、韓国も、国家財政が破綻状態です。一発逆転を狙って、破れかぶれで何をしてくるか分かりません。何が一番怖いって、この人たちのペースにはまって、日本も戦乱に巻き込まれることですよね。信頼できないのは、中国でも北朝鮮でもなく、同盟国であり、お“トモダチ”の米国や韓国です。
  絶対に避けなければならないのは、昨年の前原誠司さんが仕組んだ、尖閣沖での漁船衝突事件の時のように、中国憎し、あるいは北朝鮮憎しの感情が先だって、冷静な判断力を失うことですね。前原さんはクリントンさんの歓心を買おうと、事件を起こしたわけですが、予想以上に中国やロシアの反発を食らって、クリントンさんから見捨てられてしまいました。
  とにかく米国、韓国の暴走を防ぐには、中国ににらみを利かせてもらうしかないですね。各メディアが「中国の出方を注視」なんて報じていますが、この点に関しては、まさにその通りです。日本は首相が首相ですから中国と同一歩調を取るのは難しいにしても、足を引っ張らないことです。
  イラン情勢にばかり目が行っていましたが、不意を突かれましたね。これ以上、何か突発的な事件が起きないことを祈りたいものです。連中のことですからいろいろと画策するでしょうけどね。そうなっても、パニックにならず、基本的なことを見失わないよう心構えが必要です。中国人を見習って、韓国国旗に小便をかけてやるぐらいの冷静さもほしいですね。