我が道を行く

  6月に入って、株、為替(ドル、ユーロ)が崩れて、「世界経済は終わった」と思いました。何とか、持ち直して、ギリシャ総選挙を経て、現在、小康状態にあるわけですが、依然として、首の皮一枚の厳しい状況にあることは変わりませんね。
  ニューヨーク・ダウが堅調な一方で、輸出企業のウエートが大きい、日経平均は、一説では「あく抜け」と言われつつも、戻りが鈍い状況が続いています。
  各国の金融緩和によって無理に演出された、「政策介入相場」で、これがいつまで続くのか? ギリシャ総選挙後の金融市場を見る限り、しばらく悪あがきを続けることになりそうですが、予断を許さない状況であることに変わりはありません。
  外圧によって、消費税増税をのまされた日本ですが、低迷が続いていた日経平均株価が多少緩んだのは、「ご褒美」的な意味合いもあるでしょうね。
  目先、円安に振れ、株価も上昇したわけですが、日本から搾取しようという圧力はますます強まり、一時的に踊り場になることはあるにしても、過酷な状況が続くことは間違いありません。
  全体的にじり貧の状態にあるでしょうけど、「総括原価方式」という電気事業法で認められた権利を盾に、自分たちのボーナスまでちゃっかり確保することをもくろむ東京電力を見てもわかるとおり、既得権に守られた人たちは、これからも一般大衆を犠牲にして生き残っていくでしょうし、自力で生計を立てる知恵を持った人も実力で苦しい戦いを乗り切ることでしょう、半面、何も持たない人たち、大した能力も持たない人は、徐々に淘汰されていくでしょうから、そして今後、ますます格差社会は激しくなり、「1億総中流」で、平等だった日本も、いよいよ、持てる者と持たざる者、「貴族」か「乞食」かの二極化された社会になるでしょう。
  何も持っていない人たちは、生活保護を受けるか、奴隷のような肉体労働で生計を立てていくかしか、選択肢は残ってません。そこまで切羽詰った状況にあります。昨今は生活保護に対する目線も厳しくなっているので、生活保護どころか、一気にホームレスへ突き落されることも覚悟しておかなければならない、世知辛い世の中です。
  的確に情報をキャッチし、分析し、未来予想ができれば、そして、投資なり起業なり、実践に結び付けることができれば、何とか「勝ち組」に残れる展望は、少しは開けてくるでしょうね。
  一番大切なのは、自分自身がどうしたいのか、どうなりたいのか、「意思」です。目標、目的をもって、自分の能力を磨き、高める努力をしない限りは、何も変わらないし、今いる境遇は変わらないでしょうね。
  この先、混迷、あるいは激動の時代に突入することは必至ですが、どんなことが起きようとも、「我が道を行くんだ」という強い意思が必要です。生活保護に頼ったり、乞食になったりして、二度と這い上がれなくなるのか、自分で自分の運命を切り開いていくのか?
  東日本大震災からの復興で他の先進国と比べ、日本は高い経済成長が見込まれていますが、現場の経済状況を見る限り、厳しさが増しています。
  残された時間がわずかであるということは確かでしょうね。限られた時間で何をするかということが、勝ち残りの鍵でしょうね。