神様のいたずら

  録画していたサッカー女子W杯決勝戦をフルタイムで見終えました。生活のリズムを崩したくなかったので、リアルタイムでは見ませんでしたが、正解でしたね。体に悪過ぎです。日本が勝てたのはやはり震災で傷ついた日本に対する神様の慈悲でしょう。それでも勝ちは勝ちです。
  日々相場に携わる者として、勝負師としては、冷静にどちらが強いのか、見極めなければならない。少なくとも前半を見る限り、とても日本が勝てる試合ではなかった。パス回しが悪い、ミスはする、走るスピードは遅い、ディフェンスの機転はきかない、当たり負けする、などなど、とても見られたものではありませんでした。
  ディフェンスに穴を開けて放った、モーガンの完璧な先制シュートに対し、日本が追いついた宮間のシュートは完全にラッキーでした。延長のワンバクと澤のシュートも同様ですね。
  流れは完全に米国でしたが、不運なシュート・ミスも多く、感覚としては、4-2あるいは、3-2で90分間で決着がついていた試合でした。日本が勢いや自力で勝った試合ではありません。
  強いて米国の欠点を挙げるならば、時間がたつにつれ全体的に疲労感が隠しきれず、精神的にも日本の粘りに根負けしてしまった感があります。PKでそれが如実に表れましたね。
  勝負師としては、こういうところで予想をするのはきついですね。理論上は明らかに米国勝利ですから。でも運も実力のうち。結果を出した者が勝者なのです。勝負師としては、米国勝利を予想して率直に負けを認めざるを得ないでしょう。
  FIFAランキングでは、米国1位に対し、日本は4位。W杯優勝で日本はランキングが少しは上がるのでしょうか? たとえそうだとしても、地力の差は、この現時点のランキング通りだと思います。
  いずれにせよ、とりあえず勝てたのはよかった。被災地でリアルタイムで見ていた人にも勇気を与えたことでしょう。おめでとうございます。