デイトレードをする上で、経済について勉強したり、テクニカルについて知ることは、とても重要ですが、それとともに大切なのは、自分自身の運気を上げることなんですよね。運がいいか悪いかもトレードの成果を左右する大きな要素です。
生まれついて勝負運の強い人は別格です。そういう人は、細かいことを考えずに特殊能力を生かして、がんがん行けばいい。でも普通の人はそうはいかない。
幸いなことに、日経先物相場は、現物株と違って、ランダムな動きではなく、ラインを読んでいれば、ある程度、動きが予想でき、コツコツやれば、それなりに積み重ねていけます。
ただ、これは私自身の反省でもあるのですが、運気を上げて、テンションを高め、勝ちに対する意欲を強めていかないと、勝ちを積み重ねて利益を出すのは難しいと思います。
テクニカルの理解は万全で、読みは完璧でも、最後はメンタルに左右されてしまう。そうすると、勝てるところ、利益を伸ばせるところで失敗してしまう。また、相場にのめりこんで、負のスパイラルに陥る危険性だってあります。
常に冷静で、緻密な分析でトレードするには、やはり、自信を持つことが大切で、自信を持つためには、運気を上げていくのが、もっとも重要だと思います。
運気を上げるにはどうすればいいか。それは人それぞれやり方があると思いますが、私が考えるもっとも手っ取り早いのは、勢いのあるものに触れることだと思います。ヒット曲を聴くとか、話題の映画を見るとか、人気芸人のライブを見るとか、行列のできる食べ物屋に行ってみるとか、なかなか手に入らない人気のグッズを手に入れるとか、今、一番、勢いのあるものから運気のおすそわけをしてもらうことだと思います。
私が最近、ヤクルト、ヤクルト言っているのは、好きなチームであるとともに、今、とても勢いがあるからです。有名ラーメン店を訪れるのもそうですし、今、一番注目されている天才子役の芦田愛菜さんや「マルモのおきて」に興味を持ったのもそのためです。
万年最下位の野球チームのつまらない試合を見たり、場末の人気のないラーメン店に行っても、何ら得るものはない。それどころか、こちらの運気にまで悪影響を及ぼしかねない。
相場に関わるということは、相場の力を感じ、その方向性に賭け、勢いに乗せてもらうということです。だから、常に勝ち馬に乗る必要がある。普段から、勝ち馬を探す訓練は必要です。
例えば、昨年のバンクーバー五輪で、フィギュア・スケートで浅田真央選手対キム・ヨナ選手の世紀の大勝負がありましたが、日本人としては浅田選手を応援したくなるのが人情でしょうし、そうすべきでしょう。ただ、先物やFXなど勝負の世界にかかわる者としてはそれでは不十分です。冷静に情勢を分析し、どちらが勝つか予想することが最も重要です。
それまでのグランプリ・シリーズでの両選手の対決、ショート・プログラムの結果から、浅田選手より、キム・ヨナ選手が優勢であるという認識は持っていなければならない。負けるとわかった上で浅田選手を応援すべきです。
相場の世界に携わる以上、すべての勝負事に関して、冷徹な目が必要です。そして、遠慮なく勝ち馬に乗ること。私は、ヤクルト・ファンですが、ヤクルトがおかしな方向に向かい、どう考えても勝てないだろうという状況に陥るならば、突き放します。
それくらい徹底しないと、いい運気を維持することは難しい。明らかに相場が下落局面にあるのに、上昇すると勘違いしてロスカットせず放置したり、逆に上昇相場なのに暴落すると思い込んで、踏み上げられる。
常に大局や、流れを冷静に分析することが大切です。