3度目の・・・
春の陽気に誘われ、秋葉原に行ったついでに、浅草橋から隅田川を伝って北上し、浅草まで散策。川筋を吹く風は、まだ冷たかったのですが、それでも背中を照らすお日様が心地よく、歩いていると汗ばむくらいでした。
昨年のこの時期は、東日本大震災から1カ月が経過し、電力供給や食料品、ガソリンなど物流に障害を抱えながらも、花見スポットに出かけると、例年ほどの盛り上がりはもちろんありませんでしたが、それなりに人出があり、首都圏の内需の底力を感じさせられました。
今年は、自粛ムードだった昨年とは打って変わって、春の訪れを心行くまで楽しもうと、いつものにぎわいが戻り、都内各所は花見客で例年以上ににぎわっています。冬が厳しかっただけに春の喜びは格別です。
北海道に住んでいたころは、11月下旬から4月初旬まで雪に閉ざされ、街歩きをしたり、ドライブに出たりということが自由にできず、ストレスがたまりましたが、雪のない本州でも、寒いとどうしても、私のように寒さに弱い人種は活動が低下してしまいます。
春先はまだ、冬を引きずって、体が重い部分もあるのですが、思い切って外に出ると、少し重荷が取れ、心持も変わりますね。
で、ここからが本題。花見客や、ようやく少しずつ戻ってきた外国人観光客でにぎわう、浅草寺でふと思い立って「リベンジ」を敢行。見事に返り討ちに遭いました。自重せよというお告げでしょうね。さすがに今度ばかりはしゃれになっていないので、厳粛に受け止めたいと思います。
リベンジとは、1月に初詣に浅草寺を訪れた際、おみくじで「凶」を引き、自宅近くの神社で引いた分と合わせて、2連続で「凶」を引いたので、2連敗中だったため、要するに連敗を断ち切ろうということです。
(参照http://blog.livedoor.jp/petemouse/archives/51976559.html)
別にリベンジのために浅草寺に行ったわけではなかったんですけどね。しかも、「今度、『凶』を引いたら確実にへこむよな」という勘さえ働いていました。そういう意味では実に冴えていました。
でも、2連敗のまま過ごすのも嫌だし、ここで「小吉」でも「末吉」でもいいから出して、流れを変えようと。春の陽気をたっぷり浴びたし、運気は確実アップしているだろうということで、満を持してというまではいかないまでも、気合を入れて臨みました。
結果はというと、もうお察しの通り、見事に「凶」を引きましたよ。はい。おみくじはどこの寺や神社にもある六角形の木製の箱で、番号が書かれたくしが入っているのですが、くしが引っかかってうまく出ず、出るまでにやたらと時間がかかったんですよね。
それでちょっと嫌な予感がしたのですが、何とか出てきたくしは「五十四番」。浅草寺のおみくじはセルフ式なので、「五十四番」の引き出しに入っているおみくじの紙を取り出し、わくわくしながら見ると「凶」。
本当に凍りつきましたね。さすがに3連続はまずいでしょ。
そそくさとおみくじを結び付けて立ち去ろうとしたら、見知らぬ外人男性に呼び止められて、「それは何だい?」と聞かれて、いろいろと動揺しながらも、英語で説明。こちらの気も知らず「バッド・ラック(凶)を引いたのかい、それはお気の毒に・・・」。ちょっといらっとしました。
世界一周旅行中で米国カリフォルニア州から来たらしく、なぜかアフリカの次に訪れたのが東京のようでした。「銀座に行ったんだけど英語で話しかけても誰も答えてくれなかったんだ。どこに行けばいいだろう?」とかの質問に、相手に失礼にならない程度にテキトーに「六本木あたりいいかもね」と答えておきました。
大吉でも引いていれば、東京を旅行する米国人は結構、珍しいので、東京案内でもして、身の上話や何をしているのかなど聞き出してもいいですけど、こちらはへこんでいるので、そういう気にもなれませんでした。
向こうから切り出してくれれば少し考えなくもなかったですけどね。
なんてことをうじうじと考えている時点で、マイナス思考にはまっているのですが、凶を3回も引いたということで、これはやはり尋常ではないですよね。申し訳ないが心情をお察しください。
くよくよと悩んでいては、マイナスのスパイラルにはまるだけなので、なるべく気にはしないようにはしますが、普通に単純な確率論からして、3連続はすごいですよ。私は何かのお告げだと思うので、何か行動する際には自重することにします。
やはり、今年は「何か」あるんでしょうね。3回目の凶を引いた時に、米国人から声を掛けられるということは、そういうことなのでしょう。(どういうことだ?)
声を掛けてくれた彼は、バックパッカーにありがちな、ちょっと、斜に構えた風でもなく、割と素直で誠実そうな感じで、仲良くなれる人だと思いましたけどね。私が「東海岸の高校を卒業した」と話すと、「今の東海岸のあたりはちょっと狂ってるよね」と言っていたので、まともな思考を持った人でしょう。
でもねぇ。いろんな意味で、米国は今「鬼門」なんですよね。残念ながら。米国との付き合い方はこれからも慎重にします。はい。