先週末の米国市場は欧米の金融問題の解決の見通しが立たないことを嫌気して軟調。ダウはこのところの攻防ラインの12000割れ。
今週は、引き続きギリシャ問題の動向に神経質になることが予想される。そして、米国政府の債務上限引き上げをめぐる民主党、共和党の攻防で、いよいよ米国の国家破綻が現実化することになる。
ギリシャ問題に関しては、相変らず、のらりくらりやっているが、いつ市場が見限るかというところに来ている。だが、ギリシャ問題がはじけたら、国家破綻の連鎖は止まらず、行き着くところまで行くしかないだろう。
先週の相場を見ている限り、大暴落の結末があまりにもひどくなりそうなことを意識してか、売り渋ってますよね。これだけ切羽つまっている状況にもかかわらず、積極的に売る向きはない。のらりくらりとかわそうとしているのか。誰も現実を直視したがっていないような相場状況だ。
リーマン・ショック前は暴落で一儲けしようというゆがんだ熱気も感じられたが、今回はそれはない。何度も繰り返すが、どういう結末になるかみんなうすうす気づいているからだろう。世界中がひっくり返るだろう。
大暴落はいつになるか分からない。抜き打ちでやってくるのだろうか?それとも、世界中をあっと言わせるような秘策、トリックで目くらましをするのだろうか。
ということで今週も節目を意識して、せこくこつこつと。このところ日本株は欧米株の軟調とは裏腹に底堅い。まずは9600をはさんでどういう攻防を繰り広げるか、そこから考えるしかない。
9790 フィボナッチ61.8%戻し
9690 6月24日高値
9670 フィボナッチ50%戻し
9640~9650
9600 24日シカゴ終値
9580 フィボナッチ38.2%戻し
9540~9550
9520~9530
9430~9440
9360~9370
9310 先週安値