2011年8月25日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
24日の米株式市場は、7月耐久財受注が前月比4.0%となり、市場予想を大幅に上回ったことに加えて、資本増強の必要性をめぐる懸念から急落していたバンク・オブ・アメリカが大幅反発するなど、最近売り込まれていた金融株に買いが入り、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比143.95ドル高の11,320.71ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、輸出株などを中心にプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,760円となっており、市場の予想レンジとしては8,600円−8,800円となっている。

為替:円が下落
24日の外国為替市場では、日本政府が円高対策として1,000億ドル規模の緊急基金を創設すると発表したことや、格付け会社ムーディーズが日本国債を格下げしたことなどを背景に、円が下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は77円近辺、ユーロドルは1.44ドル近辺となっている。
本日は、週間新規失業保険申請件数(予想:40.5万件)などの経済指標の発表、米国債7年物の入札が行われる予定となっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.50円となっている。

商品:NY金続落
24日のNY原油先物取引は、堅調な株式市場を背景に、上昇して始まった。その後、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比220万バレル減と、市場予想に反して取り崩しとなったものの、ガソリン在庫が140万バレル増、ディスティレート在庫が170万バレル増となり、製品在庫が増加したことが嫌気され、値を削る展開となった。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.28ドル安の1バレル85.16ドルで引けた。
NY金先物取引では、株式市場が堅調に推移するなど、投資家のリスク回避姿勢が後退したことを受けて、これまで買われてきた金を売りに出す動きが強まったことに加えて、今週末の講演でバーナンキFRB議長が追加金融緩和策に言及しないのではないかとの憶測が浮上したことなどが嫌気され、大幅続落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比104.00ドル安の1オンス1,757.30ドルで引けた。  

                                                                                          

8月25日のポイント

  ムーディーズの日本格下げやら、円高対策やら、いろいろ飛び出しましたけれど、目先はユーロがどうなるか、それと米国のQE3です。

10870
10780
10670
10560
10480
10330
10310
10200 直近高値
10160
10130
10110
10070
10050
10040 震災後戻り高値
10010
9980
9930
9910
9880
9850
9830
9790
9750
9730 
9710 6月28日高値
9690 
9670
9660
9650
9630 
9600
9580
9550
9520~9530
9430~9440
9360~9370
9310
9280 38.2%押し
9200
9110
9060
9000 50%押し
8820
8800
8760
8710 61.8%押し
8660
8630
8610
8430 76.4%押し
8400
7800 震災後安値

書評 日本再占領 

日本再占領 ―「消えた統治能力」と「第三の敗戦」―
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  9月11日で東日本大震災発生から半年。東京で暮らしていると、東京電力福島第1原発事故の余波で、節電の呼びかけがある以外は、震災の影響をほぼ克服してしまったかのように見え、熱さが喉元を過ぎてしまった感がありますが、震災、原発事故で露呈した日本の政治機能の不全は深刻で、8月29日の民主党代表選を控え、しっかりと政治に向き合っていく必要があります。
  「日本再占領」(成甲書房、1700円)はまさに時宜にかなった出版で、紹介せずにはいられませんでした。著者の中田安彦氏は、「ジャパン・ハンドラーズ」(2005年、日本文芸社)で有名です。米国の国家戦略を担う実力者や学者、日米関係をめぐるキーパーソンなど、人脈を軸に、「日本は米国の属国である」という厳然たる事実を突き付け、衝撃を与えました。
  今回の「日本再占領」では、日本政府が震災、原発事故に、自ら対処していくための道筋を国内外に示せなかったことから、米国が日本を「統治能力を失った、軽度の破綻国家(フェイルド・ステート)」と認定し、1945年の太平洋戦争終了後の占領に続く、事実上の“再占領”に踏み切ったとの観点から、日本を取り巻く情勢を分析しています。3月15日の天皇のメッセージを「玉音放送」に重ね、象徴的な出来事として取り上げています。
  1995年の阪神・淡路大震災、オウム真理教による地下鉄サリン事件などの際にも、政府の対応がもたついたことから、その際は「危機管理能力の欠如」として問題提起されたのですが、あれから16年。日本は何も学ばなかったどころか、無能ぶりに磨きがかかったというところでしょう。
  なぜ、日本が統治能力を失ってしまったのか。それを読み解くカギとして、中田氏は「律令官僚」の存在を挙げています。官僚が影響力を持つ弊害は、長年言われ続けており、2009年の総選挙で、民主党は「政治主導」を掲げて、政権交代を果たしたわけですが、当初の勇ましい掛け声は鳴りを潜め、政治家はすっかり自信を失ってしまったように見えます。
  西暦701年に中国・唐王朝の制度を模倣して、大宝律令が制定されて以降、天皇親政、摂関政治、武家政治、明治維新後の帝政、戦後の日本国憲法に基づく民主制と、政治の形は変わっても、天皇を北極星(北辰)に見立てた、政治秩序は変わらなかった。律令官僚たちは天皇の権威をかさに「天皇の忠臣」という形で、自分たちの存在を守ってきたのです。
  そして、戦後は、天皇制維持と引き換えに、官僚と米国は結びついていく。米国としても、日本の官僚を操ることで、“日本統治”がやりやすくなったという側面があるでしょう。
  世界中を揺るがせた、ウィキリークスが暴露した、米国の外交公電からそれは裏付けられます。本書では流出した外交公電を基に、外務官僚がいかに日本ではなく米国の国益にかなった振る舞いをしてきたかを丹念にフォローしています。
  一番衝撃なのは、これは新聞報道もされましたが、2009年12月30日付の公電で、薮中三十二外務事務次官が同年12月21日のルース大使と昼食会で、東アジアの安全保障をめぐって意見交換。「鳩山政権や連立与党の政治指導者たちが、同盟をめぐる課題や今後の選択肢について理解が不十分だったり間違っていたりする」恐れがあるので、非公式で日米協議を行うことが「指導者を教育する機会になる」と言い放っていることです。
  中田氏も指摘していますが、実務知識のない政治家に官僚がサポートするというのは、どこの国でも事情は同じとしても、他国の外交官僚に対して、「(国民によって選挙で選ばれた)うちの政治家を教育しておきますから」というのは、明らかにおかしいし、官僚の傲慢さを端的に示すものでしょう。
  日米関係では、米国が一方的に日本に要求を押し付けてくるというイメージがありましたが、むしろ日本側(官僚)が“自発的”に国を売っていたという構図が浮き彫りになっています。
  官僚が米国と結びつき、国民の代表である政治家が孤立してしまうという、怒りを通り越してあきれてしまいます。律令官僚制度の歴史は1300年。これを政治主導に変えていくのは並大抵のことではないということを私たちは肝に銘じるべきでしょうね。だからこそ、これからも闘っていかなければならない。
  律令官僚の力を弱めるには地方分権は一つの有効な手段でしょう。米国にとっても、日本を支配するには中央集権である方がやりやすいでしょうから。
  ただ、その一方で、米国の底力を感じさせられるのは、日本の官僚制の縦割り主義とリスク回避の気風が、予期せぬ災害に対して脆弱だと見抜いていることです。本書でもしっかり触れられていますが、震災の3年前の2008年3月18日付公電で有事の際の日本の統治能力の欠如を予見しており、これが“再占領”の下地となったのは間違いないでしょう。
  震災から半年もたっていないのに、これだけ深い分析ができるのは、中田氏の日々の研究の積み重ねのたまものでしょう。ご労苦に心から敬意を表したいと思います。それと同時にまともな情勢分析ひとつ出せない、日本の指導者、エリート、インテリ層の無能さに歯がゆい思いがします。
  1カ月ほど前から金融情勢が緊迫の度を増していますが、欧州に続いて、早晩、膨大な債務を抱える米国も国家破綻へと進んでいくことになるでしょう。日本は再び、国難に見舞われることになります。その時には、「トモダチ」という気持ち悪い言葉を使ってにじりよってくる“救世主”はもういません。
  自分たちの力で難局を乗り越えていかなければならないわけですが、民主党代表選に名乗りを上げる面々を見ていると、不安は募るばかりです。
  私たち個々人も物事の本質を見抜き、行動する能力が求められています。日本の置かれている現状を謙虚に見つめることがその第一歩。「日本再占領」は重要なヒントを与えてくれる一冊です。

日経平均始値8812.16円

外国人売買動向
買い 18000000株
売り 24700000株
差し引き 6700000株売り越し

日経平均先物前日比プラス70円の8810円で取引スタート。
前日のニューヨークダウ平均は続伸。

デイトレード値動き注目銘柄
2371 カカクコム
1407 ウエストホールディングス
3632 グリー
4819 デジタルガレージ
2432 ディー・エヌ・エー
2766 日本風力開発
8871 ゴールドクレスト
4848 フルキャストホールディングス
2229 カルビー
5857 アサヒホールディングス
5951 ダイニチ工業
2305 スタジオアリス
6996 ニチコン
4825 ウェザーニューズ
7606 ユナイテッドアローズ

2011年8月24日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
23日の米株式市場は、中国やドイツの経済指標が良好な結果となり、アジアや欧州の株式市場が上昇したことを好感し、上昇して始まった。さらに、26日に行われるバーナンキFRB議長の講演で、追加量的緩和に言及するのではないかとの期待感が引き続き相場を下支えし、株価は一段高となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比322.11ドル高の11,176.76ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、輸出株などを中心にプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,835円となっており、市場の予想レンジとしては8,750円−8,900円となっている。

為替:ドルが下落
23日の外国為替市場では、米7月新築住宅販売件数が29.8万件と市場予想より悪い内容となるなど、米国の景気先行きに対する不安が強まったことに加えて、株式市場が大幅上昇し、リスク資産への投資が活発化したことから、ユーロや豪ドルなどが買われ、ドルが主要通貨に対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台半ば、ユーロドルは1.44ドル台前半となっている。
本日は、独8月IFO景況指数(予想:111.0)、米7月耐久財受注(予想:前月比+2.0%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.30−77.00円となっている。
 
商品:NY金反落
23日のNY原油先物取引は、米株式市場が上昇したことや、為替市場でドル安が進行したことなどを背景に、買いが優勢となり、続伸となった。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.95ドル高の1バレル85.44ドルで引けた。
NY金先物取引では、前日までの急騰の反動で利食い売りが優勢になったことに加えて、株式市場が大幅上昇となり、安全資産としての金の魅力が薄れたことも嫌気され、7日ぶりに反落した。中心限月の12月限の終値は、前営業日比30.60ドル安の1オンス1,861.30ドルで引けた。  

                                                                                          

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