2011年8月5日のマーケット予想

株:NYダウ急反落
4日の米株式市場は、ECBトリシェ総裁が記者会見で景気の下振れリスクが高まっていると発言したことなどを背景に、欧州株式市場が全面安の展開となる中で、米株式市場も急落して始まった。その後も、米国が再び景気後退入りする恐れがあるとの懸念や、欧州債務危機がスペインやイタリアに波及するとの懸念などから、一段と値を下げ、昨年12月以来の低水準で引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比512.76ドル安の11,383.68ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が急落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,280円となっており、市場の予想レンジとしては9,150円−9,350円となっている。

為替:日本政府・日銀による円売り介入
4日の外国為替市場では、東京時間に政府・日銀が円売り介入を行ったことを受けて、ドル円が一時80円を付けるなど、円が大幅に下落した。しかし、欧米時間に入ると、ECB理事会で政策金利は据え置いたものの、資金供給オペを追加で実施する方針を示したことや、トリシェ総裁が景気の下振れリスクが高まっていると発言したことなどを受けて、景気先行きに対する不安が強まり、円は下げ幅を縮小する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台近辺、ユーロドルは1.41ドル近辺となっている。
本日は、注目の米雇用統計(予想:失業率9.2%、非農業部門雇用者数+8.5万人)が発表される。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.50−79.80円となっている。

商品:NY原油急落
4日のNY原油先物取引は、欧米を中心に景気先行きに対する懸念が広がり、投資家のリスク回避の動きが広がったことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、90ドルの大台を割り込んで引けた。中心限月の9月限の終値は、前営業日比5.30ドル安の1バレル86.63ドルで引けた。
NY金先物取引では、欧米経済の景気先行きに対する不安などから、前日に引き続き安全資産としての金買いが継続し、一時1684.90ドルの高値を付けた。しかし、その後は、欧米株式市場や原油相場が急落する中で、その下落を補填するための手仕舞い売りが膨らみ、結局反落して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比7.30ドル安の1オンス1,659.00ドルで引けた。  

                                                                                          

8月5日のポイント

  ドル・円のから騒ぎとは裏腹に、NYダウと、日経先物は軟調に推移。雇用統計でどう動かしてくるかです。介入なんてやっちゃだめですよ。本当に。訳の分からない状況になってしまいました。テクニカルを根拠にトレードしづらい状況なので、よほど自信のないところでは触らないのが無難でしょう。

10870
10780
10670
10560
10480
10330
10310
10190
10160
10130
10110
10070
10050
10040 震災後戻り高値・全値戻し
10010
9980
9930
9910
9880
9850
9830
9790 フィボナッチ61.8%戻し
9750
9730 
9710 6月28日高値
9690 
9670 フィボナッチ50%戻し
9660
9650
9630 
9600
9580 フィボナッチ38.2%戻し
9550
9520~9530
9430~9440
9360~9370 
9310 直近安値

道を誤るな

  財務省は本日、午前10時すぎ、「行き過ぎた市場を是正するため」として、日本単独での為替介入に踏み切りました。東日本震災後の今年3月18日以来、およそ5カ月ぶりの介入実施です。ここ数日来、マーケットでは介入待ちムードだったので、「ついにやったか」という感じでしょう。
  8月4日は米国債償還が相次ぐ「ミニXデー」で、ここ数日、米国のネガティブな経済指標発表が続いており、人為的な操作なしではドルは上昇できる局面ではなかったので、まあこのタイミングは当然といえば当然でしょう。
  しかしここで介入すれば、ドル価格が反転し、上昇基調に転じる見通しがあるのか? 大いに疑問があります。もはや80円台に乗せるのも難しい状況で、90円とか100円などは夢のまた夢です。
  昨年来、3回の為替介入が実施されています。介入ポイントとその結果は以下の通りです。
    2010年 9月15日 82.85 → 85.94 単独
    2011年 3月18日 79.15 → 85.52 協調
           8月4日 77.10 → ???  単独
  震災直後の介入は欧米各国との協調だったので、6円の上昇で、昨年の介入も3兆円規模と大きいものだったので、3円ほど上げていますが、今回は果たしてどうなるか?
  今後のポイントは、3月の介入ポイントである79.15を維持できるかどうかですが、一瞬超えても、なかなかキープするのは難しいでしょうね。
  米国は実質的に国家破綻状態にあります。1ドル=70円どころか、30円、40円でもおかしくはない。そんな通貨を無理やり買い支えている事実を直視しなければなりません。市場はすべてを織り込んで値付けするわけで、なすに任せるべきなのです。介入がなければいったいどこまで下がっていたか、考えるべきでしょうね。
  しばらくはドルは堅調に推移するのでしょうけど、一段落すれば、また、下落モードに入るでしょう。今後はQE3がどの程度の規模になるかに注目があつまります。対して景気浮揚効果もないのにドルをすり続けることで、ドルの価値が希薄化することになります。
  本末転倒もはなはだしいのですが、米国に「何とかしろ」と命じられて、ドルを買い支えているのが実態でしょう。「円高対策」を求める経済界も国益を考えるべきだ。売国の片棒を担ぐのではなく・・・。
  おそらく、今後もドル暴落→介入→暴落→介入・・・の不毛な連鎖が続くでしょう。世界一健全な日本経済がこうして消耗させられ、米国の道連れで地獄へ連れて行かれることでしょう。これは何としても避けなければならない。
  ドルを守ることが日本の国益になるのか? 1930年浜口雄幸内閣は、世界恐慌の嵐が吹き荒れる中、金解禁を実行し、日本はどん底に叩き落されます。そして、翌年に高橋是清が金輸出を禁止し、経済は安定するのです。
  この時の金解禁も米国の差し金で、日本はその後、中国との戦争をけしかけられ、欧米との戦争に引き込まれ、原爆投下で終戦となるわけです。
  順序は多少違うかもしれませんが、戦前の状況に酷似しているのではないでしょうか。韓国哨戒艦沈没、尖閣沖の中国船衝突、延坪島砲撃などなど、不自然な出来事が相次ぎます。もちろん、真相は闇の中で、中国、北朝鮮の挑発の可能性も否定はできないですが、アジアの平和をかき乱そうとする動きに乗ってはいけません。
  米国が日本から自動車やハイテク製品を買ってくれ、トータルで利益になるならいいですが、米国は物を買っても金を払えないのです。そんな国とはさっさと決別すべきです。
  そして、1930年代の過ちを繰り返してはならない。嵐が吹き荒れる中、窓を開け放つようなことはするべきではありません。面従腹背を続けるのです。米国が破綻するならほっておけばいい。そして、破たんしても被害を最小限にとどめられる方に努力を傾けるべきです。
  
  

79.45

  1ドル=79.45近辺は一応のポイントなので要注意。イベントとどうからめるか。先物はすでにだれています。為替介入といっても、規模は知れています。欧米が協調するか一応、警戒。

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