常々、同じようなことを繰り返し述べていますが、世界経済は一部の人たちの都合で動かされている部分が非常に大きく、それに伴い、金融市場も動いています。
欧米経済が瀕死の状態であることには変わりありませんが、追加金融緩和をすることで何とか命をつなぎ、あわよくば生き返りたいという思惑が顕著に見え隠れするようになりました。私なんかはとっとと欧米をつぶして、新しい世界をつくり直せばいいじゃないかと思っていますが、何しろ500年にわたって、いろいろと汚い手段の限りを尽くして世界を支配してきた人たちですから、そうやすやすと主導権や利権を手放したくはないということでしょう。
こうした事情とは別に、ごくごく単純な発想ですが、世の中の物事は大体、常に一つの方向に向かっているわけではなく、ときには揺り戻しなんかがあるわけです。だから、大きな流れとしては衰退、没落の方向に向かってはいるのだけれども、生きている限りは、生存本能を発揮して、その流れに反発することもあるのです。
1ドル=70円台、1ユーロ=100円割れとか、日経平均8000円台というのは、これまでの歴史的な経緯からすると見慣れない、明らかに“異常”(もちろん欧米経済の実態を考えるとそうとも言えないのですが)であり、いったん戻りを試してみようじゃないかという動きがあっても決して不自然ではありません。
だから、一度くらいは、一つの流れに終止符を打ち、ピーク・アウトあるいは底打ちして、別の流れに変わるということもあっていいのではないでしょうか。バブルはいつか弾けるし、どんな大恐慌だっていつかは落ち着くでしょうし、強い者がいつも強いとは限らないし、しぶとく生き続けていれば弱い者、負け続けている者だって一度くらいはチャンスは訪れます。
前に紹介しましたが、年初の元米国務長官のキッシンジャー博士の予言で、「円高は続かない」「ユーロは危機を脱する」旨の発言があり、半信半疑ながらも、「もしかすると、しばらくは株安、対円での欧米通貨安の流れは止まるのかな」と感じました。
ただ、ご承知の通り、今年の年初の段階では、欧米の金融情勢は完全に手詰まりの状態で、私は年内に「深刻な(最悪の)事態に陥る」と予想していたので、完全に読みとは逆の流れになってしまい、先物、ドルのロングの取り組みには出遅れています。
現在は、破竹の勢いの韓国の電機メーカーで、日本のエルピーダメモリが破綻したときは、「韓国が日本勢に完勝した」みたいな、韓国内ではお祭り騒ぎになったようですが、あれだって「韓国バブル」もそろそろピーク・アウトなのかなというサインかもしれません。サムスン電子やハイニックス半導体の株価が上昇したようですが、最後の売り場であった可能性もあります。いつまでも勢いが続くわけではないでしょうからね。
そもそも、韓国が得意なテレビや半導体は、事業としては明るい展望があるわけではありません。生産能力が過剰なために価格がどんどん下がり、研究開発費の回収がどんどん厳しくなっているし、テレビにしてもパソコンにしても消費者に必要とされるスペックはそろそろ飽和点に達していて、よほど新しいコンセプトで臨まないと、付加価値を高められるような方向性を見いだしにくいのです。
それに、台湾と組んだ中国の勢いはすさまじく、しかも巨大市場を抱えているので、テレビ、パソコン、スマートフォンから家電製品まで、ボリュームゾーンはいずれ、中国の電機メーカーが世界を席巻することでしょう。そうなると、今の日本の電機メーカー以上に韓国メーカーは苦しむのではないでしょうか。
韓国を実質的に支配している米国も、次の世界帝国である中国も、韓国の独走を野放しにするほど、甘くはないでしょう。日本もこれまでさんざんいじめられ、痛めつけられてきました。
日本だっていつまでもやられっぱなしというわけにはいかないでしょうし、付加価値の高い分野を中心に、売れる物づくりや、サービス業なんかで今後の飛躍が見込めます。そうなると円安傾向が追い風になるだろうし、円高が長く続いたことで企業の体質は相当引き締まっているので、いままで萎縮していた分、反発力は強いでしょうね。
海外に出ると中国人や韓国人の活動が目立ちますが、彼らはカネでしか動きませんが、日本人はカネを度外視し、自分の理想を追求する人も多いので、一目置かれ、信頼を勝ち取って、長期的にビジネスをするとしたら、日本人の方が商売上手だったりもします。そういう日本の良いところが見直されつつありますね。
プロ野球の近鉄バファローズは日本一になれなかった球団として知られますが、1989年の日本シリーズで巨人と対戦し、初戦から3連勝で王手としました。勢いがピークに達したところで、先発の一角の加藤哲郎投手が「シーズンの方がしんどかった」「打たれそうな気がしなかったので大したことなかった」(報道では加藤投手が「巨人がパリーグ最下位のロッテより弱い」と発言したとゆがめて伝えられました)と巨人を見下す発言をした後、4連敗し、日本一を逃すという悲劇がありました。
大体、ビッグ・マウスが飛び出すときは、そろそろ頂点から転落するかなぁというタイミングです。韓国の状況なんかまさにそうですよね。バブル絶頂期の日本も「米国からもう学ぶことはない」「米国をすべて買い尽くしてやる」といった強気発言の連発でした。逆に金融市場などでは、「もうだめだ底割れする」とみんなが思ったところが、陰の極だったりします。
大体、物事は行ったり来たりしながら動くものです。良いときもあれば悪いときもある。欧米の連中がのさばるのは正直、不快で仕方ないのですが、しばらくは上昇気流にお付き合いして、また、流れが変わるのを待つことにしましょう。
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蜜の味?
私自身は優秀な人からどうしようもない人までいろいろ外国人と接してきた経験から、欧米人は総じて一見、賢そうに見えて頭が弱いと思っています。
欧米人って基本的には何をやるにしてもオーバー・アクション(リアクション)ですよね。まあ、欧米人の身振り、しぐさが単純に絵になるというか、嫌味にならないというのもあるんでしょうけど、日本人やアジア人は恥ずかしくてはにかんでしまうようなことも、彼らは平気でやってのける。それは単に連中は頭が弱いからということに尽きると思っています。
頭の回転が速いから、格好悪いことをしたくない、みっともないことをしたくない、恥ずかしいことをしたくないと即座に計算、判断し、感情を素直に表すことができない。逆にそれが欧米人から見ると、日本人やアジア人をつかみどころのないエイリアンのような印象を植え付けているのでしょう。
空気を読むというのもそうですよね。以心伝心、相手の考えや行動をおもんぱかるという、高度な作業を脳内で行えるからこそ、空気が読めるわけです。欧米人は頭が悪いから、そんな高度な技ができません。それが逆に「空気をつくる」という日本人には到底できない行動に結びつくことも、また事実なのですが、馬鹿だから空気をぶち壊しにしたり、微妙な感覚が分からないから、精密で洗練されたものやサービスを生み出すことができません。
米国で買い物なんかすると、お釣りを出すときに商品の価格に釣銭を足しながら計算しますよね。たとえば75ドルの商品を買って100ドルを出して、5ドルと10ドル2枚を釣銭として返す場合、商品の75ドルにまずは5ドルを足して「エイティー(80)」、さらに10ドルずつ足して「ナインティー」「ハンドレッド」と足し算をしていきます。
日本人だと引き算が当たり前なので、即座に25ドルが返ってきます。さすがに米国でも引き算で考える人は多いし、何も考えずともレジに表示された額の釣銭を出せばいいだけのことなので、こういう風景はかつてよりは減ったと思いますが、それでもそういう釣銭の返し方をよく見かけます。
そんな、頭が弱い連中ですが、必ずしも頭が弱いから成功しない、豊かになれないというわけでもないんですよね。私が彼らの行動で、もっともリスペクトするのは、「とにかく何でも行動してみる」というポジティブな思考です。
日本人は頭がいいから、何かをやる前に、いろいろと考え込んでしまい、結局、行動しないみたいなことが良くあります。それが日本社会全体が委縮してしまっている原因でもあります。(まあ、逆にサブプライム問題みたいな筋の悪い話にのめり込まなかった良い点でもあるのですが・・・)
やる前から明らかに失敗するとわかっていることでも、トライしていると学ぶことは何かしらあるんですよね。サントリーの創業者の「やってみなはれ」、松下幸之助氏の「転んだら立ち上がりなはれ」みたいな精神の奥底にはそういう発想があると思います。
「失敗=悪」と決めつけないところはとてもいいと思います。むしろ、それをいい経験、キャリアととらえることには、大賛成ですね。
日本だと経歴に「バツ」がつくと、それだけですべてを否定されてしまいますが、何も行動しない奴は当たり前のことですが、きれいな経歴ですが、何も学んだことのない奴なのです。何かにぶつかって、何かを学んだ、知った奴の方が尊い。欧米流のそういう考え方は非常に共感しますし、日本に欠けていて、それが一番嫌な部分ですね。
頭が弱いからこそ、素直に考えて、何事にも物おじせずにぶつかっていけるという側面は大きく、うじうじ考え込んで、何もしないよりは、やった方が、どうせ一度きりの人生いいんじゃないかと思います。ただし、常に負け続けだと、徐々に信頼を失っていくことも事実で、それを跳ね返すにはハンパない努力が必要であることは付言しておきます
「他人の失敗は蜜の味」と言いますが、他人の失敗をネタに盛り上がるのは、日本も欧米も一緒です。ゴシップとか人事の話が興味を引くのは万国共通です。ただ、日本は成功した人を素直に評価できない傾向が強いですね。やっかみ、嫉妬、出る杭は打つ考えの方が強く働きます。中国で暮らしている人に聞くと、中国では日本以上にそういう傾向が強い地方、部分があるそうです。
他人の失敗を喜んだり、成功をねたんだりしても何も生まないし、始まらないですよね。他人が成功したということは、自分にだって何らかのチャンスがあるわけだし、道筋をつけてくれたにほかなりません。他人の失敗は自分が失敗せずにすむ好材料を提供してくれます。
単純に成功した人に取り入って、成功のノウハウを学んだり、良い運気をおすそ分けしてもらった方がいいじゃないですか。持ち上げて、飯でもおごってもらったり、深い知り合いになった方がいいじゃないですか。
だから、むしろ「他人の成功は蜜の味」と考えた方がいいです。たとえ、それが憎きライバルであっても、それは、自分に能力がなかった、運がなかったということを気づかせてくれる、いいきっかけではないでしょうか。そもそも同じ土俵で戦うには無理があったのかもしれません。じゃあ、別の道で成功を目指せばいい。
本当に情けないと思ったのは、韓流ポップが、米国進出をもくろんだものの、苦戦しているというニュースに、歓喜の声を上げる日本人が少なくなかったこと。日本は「クールジャパン」だのなんだの言って、韓国に大きく後れを取っているわけですよ。そんな奴らが韓国の失敗を笑ったところで、みじめなだけな話です。
むしろ、この苦戦、失敗を他山の石にして、我々は同じ失敗をせずに、どうやったら売り込めるか考えるのが建設的というものでしょう。
これからの時代、先端技術や先進的なビジネス、文化なんかは、もっともっと、ボーダレスに世界中を行き来する時代になります。そういう時代に、深く考え込んだり、うじうじとして何も行動しないと、どんどん沈んでいくことになります。
他人が成功したなら、じゃあ私たちもというくらいの気概がほしいものです。
欧米人って基本的には何をやるにしてもオーバー・アクション(リアクション)ですよね。まあ、欧米人の身振り、しぐさが単純に絵になるというか、嫌味にならないというのもあるんでしょうけど、日本人やアジア人は恥ずかしくてはにかんでしまうようなことも、彼らは平気でやってのける。それは単に連中は頭が弱いからということに尽きると思っています。
頭の回転が速いから、格好悪いことをしたくない、みっともないことをしたくない、恥ずかしいことをしたくないと即座に計算、判断し、感情を素直に表すことができない。逆にそれが欧米人から見ると、日本人やアジア人をつかみどころのないエイリアンのような印象を植え付けているのでしょう。
空気を読むというのもそうですよね。以心伝心、相手の考えや行動をおもんぱかるという、高度な作業を脳内で行えるからこそ、空気が読めるわけです。欧米人は頭が悪いから、そんな高度な技ができません。それが逆に「空気をつくる」という日本人には到底できない行動に結びつくことも、また事実なのですが、馬鹿だから空気をぶち壊しにしたり、微妙な感覚が分からないから、精密で洗練されたものやサービスを生み出すことができません。
米国で買い物なんかすると、お釣りを出すときに商品の価格に釣銭を足しながら計算しますよね。たとえば75ドルの商品を買って100ドルを出して、5ドルと10ドル2枚を釣銭として返す場合、商品の75ドルにまずは5ドルを足して「エイティー(80)」、さらに10ドルずつ足して「ナインティー」「ハンドレッド」と足し算をしていきます。
日本人だと引き算が当たり前なので、即座に25ドルが返ってきます。さすがに米国でも引き算で考える人は多いし、何も考えずともレジに表示された額の釣銭を出せばいいだけのことなので、こういう風景はかつてよりは減ったと思いますが、それでもそういう釣銭の返し方をよく見かけます。
そんな、頭が弱い連中ですが、必ずしも頭が弱いから成功しない、豊かになれないというわけでもないんですよね。私が彼らの行動で、もっともリスペクトするのは、「とにかく何でも行動してみる」というポジティブな思考です。
日本人は頭がいいから、何かをやる前に、いろいろと考え込んでしまい、結局、行動しないみたいなことが良くあります。それが日本社会全体が委縮してしまっている原因でもあります。(まあ、逆にサブプライム問題みたいな筋の悪い話にのめり込まなかった良い点でもあるのですが・・・)
やる前から明らかに失敗するとわかっていることでも、トライしていると学ぶことは何かしらあるんですよね。サントリーの創業者の「やってみなはれ」、松下幸之助氏の「転んだら立ち上がりなはれ」みたいな精神の奥底にはそういう発想があると思います。
「失敗=悪」と決めつけないところはとてもいいと思います。むしろ、それをいい経験、キャリアととらえることには、大賛成ですね。
日本だと経歴に「バツ」がつくと、それだけですべてを否定されてしまいますが、何も行動しない奴は当たり前のことですが、きれいな経歴ですが、何も学んだことのない奴なのです。何かにぶつかって、何かを学んだ、知った奴の方が尊い。欧米流のそういう考え方は非常に共感しますし、日本に欠けていて、それが一番嫌な部分ですね。
頭が弱いからこそ、素直に考えて、何事にも物おじせずにぶつかっていけるという側面は大きく、うじうじ考え込んで、何もしないよりは、やった方が、どうせ一度きりの人生いいんじゃないかと思います。ただし、常に負け続けだと、徐々に信頼を失っていくことも事実で、それを跳ね返すにはハンパない努力が必要であることは付言しておきます
「他人の失敗は蜜の味」と言いますが、他人の失敗をネタに盛り上がるのは、日本も欧米も一緒です。ゴシップとか人事の話が興味を引くのは万国共通です。ただ、日本は成功した人を素直に評価できない傾向が強いですね。やっかみ、嫉妬、出る杭は打つ考えの方が強く働きます。中国で暮らしている人に聞くと、中国では日本以上にそういう傾向が強い地方、部分があるそうです。
他人の失敗を喜んだり、成功をねたんだりしても何も生まないし、始まらないですよね。他人が成功したということは、自分にだって何らかのチャンスがあるわけだし、道筋をつけてくれたにほかなりません。他人の失敗は自分が失敗せずにすむ好材料を提供してくれます。
単純に成功した人に取り入って、成功のノウハウを学んだり、良い運気をおすそ分けしてもらった方がいいじゃないですか。持ち上げて、飯でもおごってもらったり、深い知り合いになった方がいいじゃないですか。
だから、むしろ「他人の成功は蜜の味」と考えた方がいいです。たとえ、それが憎きライバルであっても、それは、自分に能力がなかった、運がなかったということを気づかせてくれる、いいきっかけではないでしょうか。そもそも同じ土俵で戦うには無理があったのかもしれません。じゃあ、別の道で成功を目指せばいい。
本当に情けないと思ったのは、韓流ポップが、米国進出をもくろんだものの、苦戦しているというニュースに、歓喜の声を上げる日本人が少なくなかったこと。日本は「クールジャパン」だのなんだの言って、韓国に大きく後れを取っているわけですよ。そんな奴らが韓国の失敗を笑ったところで、みじめなだけな話です。
むしろ、この苦戦、失敗を他山の石にして、我々は同じ失敗をせずに、どうやったら売り込めるか考えるのが建設的というものでしょう。
これからの時代、先端技術や先進的なビジネス、文化なんかは、もっともっと、ボーダレスに世界中を行き来する時代になります。そういう時代に、深く考え込んだり、うじうじとして何も行動しないと、どんどん沈んでいくことになります。
他人が成功したなら、じゃあ私たちもというくらいの気概がほしいものです。
これは経済戦争だ
今の政財界、官僚、学者、知識人といった、国をリードする立場にある人たちは、完全に米国に取り込まれたか、あるいは洗脳されてしまっており、感覚を麻痺させられてしまっているので、どうしようもないですが、現在、日本は米国に経済的に全面戦争状態にあると認識しておいた方がいいでしょう。
最近は円高が緩み、株価も上昇基調なので、そんな意識を持ちにくいですが、これだってあまり円高、株安を放置すると米国にとっても望ましい状況ではないし、イラン攻撃を見据えた思惑も見え隠れするのです。
この国の指導者層は誰一人として、まともにこの事実に向き合おうとしないし、怒りをぶつけることもしません。黒でも白でもきちんと仕事をする猫は良い猫なのですが、仕事ができないどころか、米国からの評価ばかりを気にして喜んで国益や自分たちの財産を米国に献上しようとする。はっきり言ってでくのぼうです。異常ですよね。
景気が悪いのなら、今までの貯金をちょっと取り崩して、パーッと使えばいいではないですか。すなわち購入した米国債を売って景気対策をすればいいのです。東日本大震災からの復興、年金や福祉をめぐる財政の悪化や財源問題にしても同様。自分の金を自分のために使って何が悪いのか?
ところが、何をするにも米国からの許可が必要なようで、米国債は売らせようとはせず、財務官僚や子飼いの政治家どもを使って不当に圧力をかけます。しかも円高操作を行って、借金を目減りしようとするので、たちが悪いことこの上ない。
「円高」レベルで済めばいいですが、すでに米国財政は破たん状態で、ドルは紙切れに等しく、借金は返済されない可能性は、限りなく100%に近い状態です。
日本が貿易で稼いだ金を自由に使えれば、もっともっと豊かな国になっていたでしょうし、若い世代が希望を失い、肩身の狭い思いをすることもなかった。中国や新興国の経済成長をうまく取り込み、今頃は、もっともっと経済大国の地位を謳歌していたことでしょう。
世界帝国と属国の関係なので、ある程度やむを得ない面はありますが、指導者層はもっと天下国家、国体、国益について真剣に考えるべきでしょうね。自らの保身やせこい利益ばかり考え、国富を献上するお人よしは世界を見渡してもそうはいないでしょう。
米国の要求はこれだけにとどまりません。圧倒的な強さを誇った日本の基幹産業の解体も着々と進められていますね。トヨタ自動車の品質管理の在り方や先進的なハイブリッドシステムに難癖をつけることで、トヨタ車や日本車全体の評判を落とすとともに、電機産業についても、韓国メーカーに肩入れ(円高、ウォン安、価格下落などの形で)することで、徐々に優位性を奪っていきました。
産業の解体は米国市場における日本車の低迷や円高攻撃などを仕掛けられているので現在進行形ですね。さらに環太平洋連携協定(TPP)などで圧力を強め、米国に有利な商慣習を押し付けようとしています。これを戦争状態と言わずして、何と言うのでしょうか?
米軍普天間飛行場移設にしてもそうですよね。イランやアフガニスタンから撤退あるいは駐留の規模縮小により、あぶれた海兵隊員をどうにかして日本に持っていきたい。海兵隊員などはただでさえ「ならず者」であり、しかも戦場で精神的にいかれてしまっているので、米国にこのまま帰還させるとさまざまな問題を引き起こすので、日本に持ってこようという腹です。しかも、海兵隊員に支払う給与なども日本に肩代わりさせれば、まさに“一石二鳥”です。
こんな不当な要求に応じる必要はあるのか? あらためて沖縄に過度な負担を押し付けるべきかどうかを含めてしっかり議論すべきだし、そうすることで米国側の魂胆もいろいろとあぶりだされることでしょう。
相変らずメディアは洗脳が解けず、「トモダチ」「トモダチ」とはやし立てますが、明らかに米国は日本にとって敵国であり、利してはならない相手です。米国と付き合っても日本にとっては何一つメリットもありません。
従来からのしがらみもあるし、軍事力、政治力の差もあるので、なかなか、不当な要求や仕打ちに対して、抵抗するのは難しいですが、目に見えない形で繰り広げられている戦争、しかも一方的な攻撃、略奪に対して、自ら防御し、最終的には勝利できる体制を目指さなければならないことは言うまでもありません。
最近は円高が緩み、株価も上昇基調なので、そんな意識を持ちにくいですが、これだってあまり円高、株安を放置すると米国にとっても望ましい状況ではないし、イラン攻撃を見据えた思惑も見え隠れするのです。
この国の指導者層は誰一人として、まともにこの事実に向き合おうとしないし、怒りをぶつけることもしません。黒でも白でもきちんと仕事をする猫は良い猫なのですが、仕事ができないどころか、米国からの評価ばかりを気にして喜んで国益や自分たちの財産を米国に献上しようとする。はっきり言ってでくのぼうです。異常ですよね。
景気が悪いのなら、今までの貯金をちょっと取り崩して、パーッと使えばいいではないですか。すなわち購入した米国債を売って景気対策をすればいいのです。東日本大震災からの復興、年金や福祉をめぐる財政の悪化や財源問題にしても同様。自分の金を自分のために使って何が悪いのか?
ところが、何をするにも米国からの許可が必要なようで、米国債は売らせようとはせず、財務官僚や子飼いの政治家どもを使って不当に圧力をかけます。しかも円高操作を行って、借金を目減りしようとするので、たちが悪いことこの上ない。
「円高」レベルで済めばいいですが、すでに米国財政は破たん状態で、ドルは紙切れに等しく、借金は返済されない可能性は、限りなく100%に近い状態です。
日本が貿易で稼いだ金を自由に使えれば、もっともっと豊かな国になっていたでしょうし、若い世代が希望を失い、肩身の狭い思いをすることもなかった。中国や新興国の経済成長をうまく取り込み、今頃は、もっともっと経済大国の地位を謳歌していたことでしょう。
世界帝国と属国の関係なので、ある程度やむを得ない面はありますが、指導者層はもっと天下国家、国体、国益について真剣に考えるべきでしょうね。自らの保身やせこい利益ばかり考え、国富を献上するお人よしは世界を見渡してもそうはいないでしょう。
米国の要求はこれだけにとどまりません。圧倒的な強さを誇った日本の基幹産業の解体も着々と進められていますね。トヨタ自動車の品質管理の在り方や先進的なハイブリッドシステムに難癖をつけることで、トヨタ車や日本車全体の評判を落とすとともに、電機産業についても、韓国メーカーに肩入れ(円高、ウォン安、価格下落などの形で)することで、徐々に優位性を奪っていきました。
産業の解体は米国市場における日本車の低迷や円高攻撃などを仕掛けられているので現在進行形ですね。さらに環太平洋連携協定(TPP)などで圧力を強め、米国に有利な商慣習を押し付けようとしています。これを戦争状態と言わずして、何と言うのでしょうか?
米軍普天間飛行場移設にしてもそうですよね。イランやアフガニスタンから撤退あるいは駐留の規模縮小により、あぶれた海兵隊員をどうにかして日本に持っていきたい。海兵隊員などはただでさえ「ならず者」であり、しかも戦場で精神的にいかれてしまっているので、米国にこのまま帰還させるとさまざまな問題を引き起こすので、日本に持ってこようという腹です。しかも、海兵隊員に支払う給与なども日本に肩代わりさせれば、まさに“一石二鳥”です。
こんな不当な要求に応じる必要はあるのか? あらためて沖縄に過度な負担を押し付けるべきかどうかを含めてしっかり議論すべきだし、そうすることで米国側の魂胆もいろいろとあぶりだされることでしょう。
相変らずメディアは洗脳が解けず、「トモダチ」「トモダチ」とはやし立てますが、明らかに米国は日本にとって敵国であり、利してはならない相手です。米国と付き合っても日本にとっては何一つメリットもありません。
従来からのしがらみもあるし、軍事力、政治力の差もあるので、なかなか、不当な要求や仕打ちに対して、抵抗するのは難しいですが、目に見えない形で繰り広げられている戦争、しかも一方的な攻撃、略奪に対して、自ら防御し、最終的には勝利できる体制を目指さなければならないことは言うまでもありません。
ブランド
シャープが3月末に発表した、台湾の鴻海精密工業との資本、業務提携は、日本国内では驚きを持って受け止められましたが、以前から指摘しているとおり、電機業界の厳しい状況を考えると、「まあ、そうなるよな」という感じですし、むしろ遅きに失したと言っていいでしょう。
もっとも、私の事前の予想では、エルピーダ・メモリやルネサスエレクトロニクス方式で、経済産業省なんかも間に入って、国内の各メーカーの事業を寄せ合わせて、シャープ+東芝+三菱電機あたりでいくのかなと思っていたのですが、意外感がありました。エルピーダの失敗を考えると、国内だけの事業統合は無理がありますね。
海外がからむとしたら、韓国LG電子あたりとの提携や、米国のビジオなんかもあり得るかと思いましたが、据わりは悪いですよね。米アップルとの提携にさらに踏み込むのかとも考えましたが、シャープ同様、アップルとの関係深い鴻海を間にかませ、間接的にアップルと提携する形になりました。
鴻海のトップがいみじくも語ったように、「台湾と日本メーカーが組めばサムスン電子と十分渡り合える」というのは、大きな期待を抱かせるし、非常にいい組み合わせだと思います。日本の電機メーカーは新しい時代に入ったと言えます。
台湾メーカーは世界規模での販売力もあるし、技術力もそこそこなのですが、いかんせんブランドイメージが確立されていません。鴻海は「iPhone」を製造しているのに、一般には認知されておらず、逆に中国の工場で不当に安い賃金とひどい労働環境を放置し、現地の労働者を搾取しているという悪いイメージの方が先に立っています。
シャープは販売力はないし、知名度もそれほどではないものの、日本メーカーということで、信頼感を与えることができます。シャープの技術流出云々がいわれますが、今のままではどんなに優れた技術があろうと、売れずにそのまま腐ってしまうのです。これはパナソニックに完全に吸収される前の三洋電機も同様ですね。
放っておけば間違いなく、じり貧、あるいは価格下落と国内市場縮小で自滅していたわけで、鴻海のグローバル展開力に頼らざるを得ないところまで追い詰められていたのです。国内市場にあぐらをかき、グローバル展開を怠ってきた、経営判断ミスであり、海外勢の軍門に下るのは自ら招いたことで、仕方のないことでしょう。
それにテレビ事業の将来というのは、従来の延長上ではあり得ないでしょう。この年末にサムスン、LG電子の韓国勢は有機ELパネルを使用した大型テレビを本格的に売り出し、市場を席巻するでしょうが、おそらくテレビのイノベーションはこれが最後でしょうね。技術革新のための巨額な投資に見合った収益がテレビの単価下落で得られなくなっています。
となると、ブランド力を生かし、iPhoneやiPadのように、大した技術ではなくても、付加価値を高めて売り出せば、市場に拡大の割には大したビジネスではないものの、そこそこのビジネスは続けることはできます。アップルがネットTVに関心を示している理由もわかりますね。
そう考えると、販売力、技術力、そこそこのブランド力を兼ね備えたサムスンに対抗するには、シャープと鴻海は悪くないコンビネーションだし、さらにアップルが控えているので、現時点では「世界最強の連合」と言えるでしょう。
電機に限らず、自動車など日本の完成品メーカーは、単に品質のいいものを効率的につくるだけの時代は終わったと認識を改める必要があるでしょうね。人間の認知、認識能力にも限界があり、機能やスペックを追い求める時代も終わりつつあります。
もし、グローバルの舞台で戦い続けるのであれば、広く受け入れられるブランドを確立することと、世界同時にタイムリーに製品、サービスを供給できる販売体制を築くことが重要です。
これからは技術はそこそこでも、「デザインがいいから」「しゃれているから」「かっこいいから」「みんなが使っているから」「流行しているから」という理由で、買われる時代なのです。ちょっと気合を入れれば、iPhoneを上回るスマートフォンを売り出すことは可能でしょうが、「何となくすげぇ」「ちょっとほしい」というユーザーの錯覚を利用して、ちょっと高めの代金を払ってもらうことで、投資を回収するビジネスでないとやっていけません。
単に愚直に良いモノをつくるだけでは成り立たないのです。顧客のプライドをくすぐり、ファッション感覚を利用しないと稼げません。
今回の件について、新聞、雑誌報道なんかを見ていると、鴻海の経営者はその辺をよく理解していますね。反対にシャープの経営陣は経営を立て直すまでの「つなぎ」「一時しのぎ」としてしかみていないフシがあります。こういう意味で、日本はもっともっとグローバル化し、意識を変革する必要があります。
もっとも、私の事前の予想では、エルピーダ・メモリやルネサスエレクトロニクス方式で、経済産業省なんかも間に入って、国内の各メーカーの事業を寄せ合わせて、シャープ+東芝+三菱電機あたりでいくのかなと思っていたのですが、意外感がありました。エルピーダの失敗を考えると、国内だけの事業統合は無理がありますね。
海外がからむとしたら、韓国LG電子あたりとの提携や、米国のビジオなんかもあり得るかと思いましたが、据わりは悪いですよね。米アップルとの提携にさらに踏み込むのかとも考えましたが、シャープ同様、アップルとの関係深い鴻海を間にかませ、間接的にアップルと提携する形になりました。
鴻海のトップがいみじくも語ったように、「台湾と日本メーカーが組めばサムスン電子と十分渡り合える」というのは、大きな期待を抱かせるし、非常にいい組み合わせだと思います。日本の電機メーカーは新しい時代に入ったと言えます。
台湾メーカーは世界規模での販売力もあるし、技術力もそこそこなのですが、いかんせんブランドイメージが確立されていません。鴻海は「iPhone」を製造しているのに、一般には認知されておらず、逆に中国の工場で不当に安い賃金とひどい労働環境を放置し、現地の労働者を搾取しているという悪いイメージの方が先に立っています。
シャープは販売力はないし、知名度もそれほどではないものの、日本メーカーということで、信頼感を与えることができます。シャープの技術流出云々がいわれますが、今のままではどんなに優れた技術があろうと、売れずにそのまま腐ってしまうのです。これはパナソニックに完全に吸収される前の三洋電機も同様ですね。
放っておけば間違いなく、じり貧、あるいは価格下落と国内市場縮小で自滅していたわけで、鴻海のグローバル展開力に頼らざるを得ないところまで追い詰められていたのです。国内市場にあぐらをかき、グローバル展開を怠ってきた、経営判断ミスであり、海外勢の軍門に下るのは自ら招いたことで、仕方のないことでしょう。
それにテレビ事業の将来というのは、従来の延長上ではあり得ないでしょう。この年末にサムスン、LG電子の韓国勢は有機ELパネルを使用した大型テレビを本格的に売り出し、市場を席巻するでしょうが、おそらくテレビのイノベーションはこれが最後でしょうね。技術革新のための巨額な投資に見合った収益がテレビの単価下落で得られなくなっています。
となると、ブランド力を生かし、iPhoneやiPadのように、大した技術ではなくても、付加価値を高めて売り出せば、市場に拡大の割には大したビジネスではないものの、そこそこのビジネスは続けることはできます。アップルがネットTVに関心を示している理由もわかりますね。
そう考えると、販売力、技術力、そこそこのブランド力を兼ね備えたサムスンに対抗するには、シャープと鴻海は悪くないコンビネーションだし、さらにアップルが控えているので、現時点では「世界最強の連合」と言えるでしょう。
電機に限らず、自動車など日本の完成品メーカーは、単に品質のいいものを効率的につくるだけの時代は終わったと認識を改める必要があるでしょうね。人間の認知、認識能力にも限界があり、機能やスペックを追い求める時代も終わりつつあります。
もし、グローバルの舞台で戦い続けるのであれば、広く受け入れられるブランドを確立することと、世界同時にタイムリーに製品、サービスを供給できる販売体制を築くことが重要です。
これからは技術はそこそこでも、「デザインがいいから」「しゃれているから」「かっこいいから」「みんなが使っているから」「流行しているから」という理由で、買われる時代なのです。ちょっと気合を入れれば、iPhoneを上回るスマートフォンを売り出すことは可能でしょうが、「何となくすげぇ」「ちょっとほしい」というユーザーの錯覚を利用して、ちょっと高めの代金を払ってもらうことで、投資を回収するビジネスでないとやっていけません。
単に愚直に良いモノをつくるだけでは成り立たないのです。顧客のプライドをくすぐり、ファッション感覚を利用しないと稼げません。
今回の件について、新聞、雑誌報道なんかを見ていると、鴻海の経営者はその辺をよく理解していますね。反対にシャープの経営陣は経営を立て直すまでの「つなぎ」「一時しのぎ」としてしかみていないフシがあります。こういう意味で、日本はもっともっとグローバル化し、意識を変革する必要があります。
先頭集団
トレードに関わっている一番のメリットは、国内外の様々なニュースや動きに敏感になることや、行動が迅速になることでしょうかね。もちろん日常、ニュースを見なかったり、鈍感だったり、勉強、研鑽しない人も少なからずいますが、普通に金融市場に接している人は否応なく、世の中の動きに関心を持たざるを得ません。
情報網や物流網が整備されておらず、物事の進むスピードが遅かった時代なら、株式四季報か何かを見て、会社の同僚がボーナスを何に使うかなんかを気にしつつ、ゆっくりと腰を上げて、投資対象を決めるという感じでもよかったのでしょうが、今の時代、書店の投資情報誌を見て投資を決断するなんていう悠長なことをやっていても確実に負け組です。
日ごろからマーケットの動向を把握し、ニュースを絶えずチェックしていないと、大きな動きには取り残されてしまいます。フレッシュな情報を的確に把握し、迅速に行動できることが、投資で成功するための必須条件です。
とカッコいいことを言いつつも、どんなに必死に相場やニュースをフォローしていても、動きに取り残されるのは日常茶飯だし、行動が伴わないことがほとんどですね。
世の中の先端を走っているのはほんの一握りにすぎず、その人たちが情報を独占したり、金融、経済を支配しているわけで、その動きにリアルタイムについて行ける人は日本には全くいないと言っていいでしょう。唯一いるとしたら、たとえボンクラであっても、米国からおこぼれ情報を受ける立場にある総理大臣、官房長官ぐらいのものでしょう。
どんなに偉そうにしていても、着飾っていても、所詮は、世界の中心から外れた、田舎者、土人の集団にすぎず、どうやって劣勢を跳ね返して、トップランナーに伍するとはいかないまでも、振り落とされないでいるかをよく考える必要があります。
国内の大手金融機関に勤務する人たちや、米国のハゲタカファンドの下にぶら下がり、片棒をかついでいるような人たちはどこまで自分の置かれた立場を認識しているのでしょうかね。基本的には褒め殺しにあっても気づかないような人たちでしょうから、持ち上げられ、ちやほやされ、さぞ舞い上がっていることでしょう。
そもそも、日本では運用成績をいくら上げたかではあまり評価されないし、所詮は他人の金で、資金を溶かしてもよほどひどいことにならないと、誰からも責められないので、必死に物を考えたり、欧米に対して一矢報いるという気持ちはないでしょうね。プロの金融マンと言っても、会社に所属していたり、名刺を持っているぐらいの話で、実質的には中身はスカスカです。中には例外的に優秀な人もいますが、そういう人は稀です。
そういう意味では、辛酸をなめ尽くし、日々、勝ち残るために必死に頭をひねっている個人投資家の方がこうした事情を熟知しているし、世の中の様々な動きに対して機敏に対応できていると思います。
私たちは世界を支配しているわけではないし、巨額なマネーを運用する立場でもないので、まずトップランナーになることはありません。ウォーレンバフェットやジョージソロス、ジムロジャーズクラスになれば別ですが、都心に中小ビルを所有する小金持ちくらいになるのがせいぜいです。
トップランナーが独走するのは仕方ないとしても、情報の受け手としては、2番手(ちょっと難しいか?)、3番手くらいの先頭集団につけておきたいというのはありますね。
私たちにとって幸いなのは、理不尽なことも少なくないですが、自然な成り行きから乖離して、世界やマーケットが動くということはありえないのです。だから、基礎知識をしっかり身に付けていれば、それなりに世間の動きについていけます。
しかも、細かい相場の動きを見ていれば、トップランナーが何を考えているのか、どういう方向に動くのか、物事を持っていこうとしているのか、うっすらとではありますが、把握することは可能で、国内ではほぼトップクラスの情報収集、察知も不可能ではありません。
どの業界でもそうですが、トップ企業(集団)がえぐいほどの利益を稼ぎ出し、あとは小さなパイをめぐっての争奪戦になるわけですが、先頭グループにいれば、なんとか食っていくことは可能です。自動車でいえば、日産、スズキ、電機でいえば、シャープ(ちょっと苦しいか?)あたりの位置につけていれば、薄利にあずかることはできます。
トレードである程度成功している人は、日本でも世界の動きに対して対応できているという意味で、先頭集団にいることに等しいのです。
新興株投資や金投資が新聞や雑誌で取り上げられ、ブームになってから参入してももう遅いのです。完全に後方集団ですね。
常にトップはどこにいるのか? そして先頭集団に居続けるにはどうすべきかということを意識して、行動したいものです。
情報網や物流網が整備されておらず、物事の進むスピードが遅かった時代なら、株式四季報か何かを見て、会社の同僚がボーナスを何に使うかなんかを気にしつつ、ゆっくりと腰を上げて、投資対象を決めるという感じでもよかったのでしょうが、今の時代、書店の投資情報誌を見て投資を決断するなんていう悠長なことをやっていても確実に負け組です。
日ごろからマーケットの動向を把握し、ニュースを絶えずチェックしていないと、大きな動きには取り残されてしまいます。フレッシュな情報を的確に把握し、迅速に行動できることが、投資で成功するための必須条件です。
とカッコいいことを言いつつも、どんなに必死に相場やニュースをフォローしていても、動きに取り残されるのは日常茶飯だし、行動が伴わないことがほとんどですね。
世の中の先端を走っているのはほんの一握りにすぎず、その人たちが情報を独占したり、金融、経済を支配しているわけで、その動きにリアルタイムについて行ける人は日本には全くいないと言っていいでしょう。唯一いるとしたら、たとえボンクラであっても、米国からおこぼれ情報を受ける立場にある総理大臣、官房長官ぐらいのものでしょう。
どんなに偉そうにしていても、着飾っていても、所詮は、世界の中心から外れた、田舎者、土人の集団にすぎず、どうやって劣勢を跳ね返して、トップランナーに伍するとはいかないまでも、振り落とされないでいるかをよく考える必要があります。
国内の大手金融機関に勤務する人たちや、米国のハゲタカファンドの下にぶら下がり、片棒をかついでいるような人たちはどこまで自分の置かれた立場を認識しているのでしょうかね。基本的には褒め殺しにあっても気づかないような人たちでしょうから、持ち上げられ、ちやほやされ、さぞ舞い上がっていることでしょう。
そもそも、日本では運用成績をいくら上げたかではあまり評価されないし、所詮は他人の金で、資金を溶かしてもよほどひどいことにならないと、誰からも責められないので、必死に物を考えたり、欧米に対して一矢報いるという気持ちはないでしょうね。プロの金融マンと言っても、会社に所属していたり、名刺を持っているぐらいの話で、実質的には中身はスカスカです。中には例外的に優秀な人もいますが、そういう人は稀です。
そういう意味では、辛酸をなめ尽くし、日々、勝ち残るために必死に頭をひねっている個人投資家の方がこうした事情を熟知しているし、世の中の様々な動きに対して機敏に対応できていると思います。
私たちは世界を支配しているわけではないし、巨額なマネーを運用する立場でもないので、まずトップランナーになることはありません。ウォーレンバフェットやジョージソロス、ジムロジャーズクラスになれば別ですが、都心に中小ビルを所有する小金持ちくらいになるのがせいぜいです。
トップランナーが独走するのは仕方ないとしても、情報の受け手としては、2番手(ちょっと難しいか?)、3番手くらいの先頭集団につけておきたいというのはありますね。
私たちにとって幸いなのは、理不尽なことも少なくないですが、自然な成り行きから乖離して、世界やマーケットが動くということはありえないのです。だから、基礎知識をしっかり身に付けていれば、それなりに世間の動きについていけます。
しかも、細かい相場の動きを見ていれば、トップランナーが何を考えているのか、どういう方向に動くのか、物事を持っていこうとしているのか、うっすらとではありますが、把握することは可能で、国内ではほぼトップクラスの情報収集、察知も不可能ではありません。
どの業界でもそうですが、トップ企業(集団)がえぐいほどの利益を稼ぎ出し、あとは小さなパイをめぐっての争奪戦になるわけですが、先頭グループにいれば、なんとか食っていくことは可能です。自動車でいえば、日産、スズキ、電機でいえば、シャープ(ちょっと苦しいか?)あたりの位置につけていれば、薄利にあずかることはできます。
トレードである程度成功している人は、日本でも世界の動きに対して対応できているという意味で、先頭集団にいることに等しいのです。
新興株投資や金投資が新聞や雑誌で取り上げられ、ブームになってから参入してももう遅いのです。完全に後方集団ですね。
常にトップはどこにいるのか? そして先頭集団に居続けるにはどうすべきかということを意識して、行動したいものです。