タグ別アーカイブ: マーケット予想

2011年12月8日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
7日の米株式市場は、ドイツ政府高官が、EU首脳会議の見通しに悲観的な見方を表明したことなどが嫌気され、売りが優勢となった。しかし、引け間際に、日米欧など20カ国・地域がIMFに6,000億ドル前後の融資枠を設定する方向で検討に入ったとの報道をきっかけに切り返し、続伸となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比46.24ドル高の12,196.37ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しているものの、欧州首脳会議が控える中で、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,710円となっており、市場の予想レンジとしては8,650円−8,750円となっている。

為替:ユーロが上昇
7日の外国為替市場では、8日に開催されるECB理事会で、政策金利の利下げを実施する可能性が高いことや、8-9日のEU首脳会議で債務危機解決に向けた進展がみられるとの期待感からユーロが買われる展開となったものの、警戒感も根強く、上値は限定的となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台半ば、ユーロドルは1.34ドル台前半となっている。
本日は、豪11月雇用統計(予想:失業率5.2%、就業者数+1.0万人)などの経済指標の発表に加えて、英中銀金融政策決定会合(政策金利の発表)、ECB理事会(政策金利の発表)が予定されており、市場の注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.30−78.00円となっている。

商品:NY原油反落
7日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比130万バレル増、ガソリン在庫が同510万バレル増と、大幅な積み増しとなったことなどが嫌気され、反落となった。中心限月の1月限の終値は、前営業日比0.77ドル安の1バレル100.49ドルで引けた。
NY金先物取引では、EU首脳会議やECB理事会を控えて、様子見ムードが強まる中で、ここ最近の下落の反動を受けた安値拾いの買いが入り、反発となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比13.00ドル高の1オンス1,744.80ドルで引けた。  

                                                                                          

2011年12月7日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
6日の米株式市場は、格付け会社S&Pが、欧州安定化基金の格付けを引き下げ方向で見直すと発表したことが嫌気され、下落して始まった。ただ、今週末のEU首脳会議で、救済基金拡充を含めた強力な措置が打ち出されるとの期待感が強まる中で、徐々に買いが優勢となり、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比52.30ドル高の12,150.13ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,590円となっており、市場の予想レンジとしては8,550円−8,650円となっている。

為替:ユーロの買い戻し
6日の外国為替市場では、格付け会社S&Pが、欧州安定化基金の格付けを引き下げ方向で見直すと発表したことが嫌気され、ユーロが下落する場面があったものの、今週末のEU首脳会議で、救済基金拡充を含めた強力な措置が打ち出されるとの期待感が強まる中で、ユーロが買い戻される展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台後半、ユーロドルは1.34ドル近辺となっている。
本日は、豪第3四半期GDP(予想:前期比+1.0%)、英10月鉱工業生産(予想:前月比−0.3%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.50−78.00円となっている。

商品:NY原油続伸
6日のNY原油先物取引は、イランの核問題をめぐって、地政学的リスクへの懸念が高まっていることや、米株式市場の上昇などが買い材料となり、3日続伸となった。中心限月の1月限の終値は、前営業日比0.29ドル高の1バレル101.28ドルで引けた。
NY金先物取引では、前日100日移動平均にある主要な下値支持線を割り込んだことを受けて、テクニカルな売りが入り、一時1705.70ドルを付けた。ただ、為替市場でドル高・ユーロ安基調が一服したことや、安値拾いの買いが入り、下げ幅を縮小する展開となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比2.70ドル安の1オンス1,731.80ドルで引けた。  

                                                                                          

2011年12月6日のマーケット予想

株:NYダウ反発
5日の米株式市場は、同日行われた独仏首脳会談で、EUの財政統合に向け新たな条約制定を目指す方針を表明したことを受けて、欧州債務問題への対策が進展するとの期待感が高まったことから買いが優勢となり、上昇して始まった。しかし、午後に入り、S&Pがドイツ、フランスなど欧州諸国の格付け見通しをネガティブに引き下げると発表したことをきっかけに、値を削る展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比78.41ドル高の12,097.83ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇したものの、S&Pが欧州諸国の格付け見通しの引き下げを発表したことにより米株式先物市場が下落しており、その動向に注意する必要がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,665円となっており、市場の予想レンジとしては8,600円−8,700円となっている。
 
為替:ユーロが下落
5日の外国為替市場では、独仏首脳がユーロ圏の財政規律強化で合意したことを受けて、ユーロが上昇する場面もあったものの、S&Pが欧州諸国の格付け見通しを引き下げると発表したことが嫌気され、ユーロが対ドルなどで下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台後半、ユーロドルは1.33ドル台後半となっている。
本日は、豪準備銀行理事会(政策金利の発表)、加中銀金融政策委員会(政策金利の発表)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.50−78.30円となっている。

商品:NY金反落
5日のNY原油先物取引は、欧州圏の債務問題への対策が進展するとの期待感が強まったことや、株式市場の上昇に連れて、一時102.44ドルを付けた。しかし、米格付け会社がユーロ圏各国の格付け見通しを引き下げたことが嫌気され、値を消す展開となった。中心限月の1月限の終値は、前営業日比0.03ドル高の1バレル100.99ドルで引けた。
NY金先物取引では、堅調に推移した前週の反動で利食い売りが優勢になり、反落となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比16.80ドル安の1オンス1,734.50ドルで引けた。  

                                                                                          

2011年12月5日のマーケット予想

株:NYダウほぼ横ばい
2日の米株式市場は、同日発表された米11月雇用統計は、失業率が8.6%、非農業部門雇用者数+12.0万人と、市場予想を上回る良好な内容となったことなどを好感し、NYダウは一時100ドル以上の上昇となった。しかし、来週のEU首脳会議を控える中で、警戒感が高まっていることや、テクニカル的な売りが出る中で、徐々に値を削る展開となり、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比0.61ドル安の12,019.42ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が小幅な値動きだったことや、シカゴ先物市場の日経平均先物が8,650円と、前日の日経平均株価の終値とほぼ同水準であることなどから、動きづらいとの声がある。市場の予想レンジとしては8,600円−8,700円となっている。

為替:ユーロが下落
2日の外国為替市場では、スペインの国債格下げのうわさが出たことや、来週のEU首脳会議を控えて、警戒感が高まる中で、ユーロが売られる展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円近辺、ユーロドルは1.34ドル近辺となっている。
本日は、ユーロ圏10月小売売上高(予想:前月比+0.1%)、米11月ISM非製造業景況指数(予想:53.5)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.50−78.30円となっている。

商品:NY原油反発
2日のNY原油先物取引は、米国の雇用統計が市場予想を上回る良好な内容だったことに加えて、イランの聖職者が国連などに対して英国大使館へのデモ隊乱入で英国側を支持しないようけん制するなど、イラン情勢悪化の懸念がくすぶったことなどが買い材料となり、反発となった。中心限月の1月限の終値は、前営業日比0.76ドル高の1バレル100.96ドルで引けた。
NY金先物取引では、韓国中銀が11月に金を買い増ししたことが明らかになったことや、原油相場の上昇などを背景に買いが優勢となり、反発となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比11.50ドル高の1オンス1,751.30ドルで引けた。  

                                                                                          

2011年12月1日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
30日の米株式市場は、日銀、FRB、ECBなど主要6中央銀行が欧州の債務・金融危機の世界経済への波及を防ぐため、米ドル資金供給オペの期限を延長するとともに、貸付金利を0.5%引き下げる協調策を発表したことや、米11月ADP全米雇用報告が+20.6万人、11月シカゴ購買部協会景気指数が62.6と市場予想を大幅に上回る内容だったことなどを好感し、大幅続伸となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比490.05ドル高の12,045.68ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,645円と、前日の日経平均株価の終値を下回っており、市場の予想レンジとしては8,500円−8,650円となっている。

為替:ドルが下落
30日の外国為替市場では、日欧米の主要中央銀行が流動性強化策で合意したことや、米国の経済指標が良好な内容となり、株式市場や商品市場が上昇するなど、リスク資産への投資が活発化する中で、豪ドルやユーロが上昇し、ドルが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台半ば、ユーロドルは1.34ドル台前半となっている。
本日は、米週間新規失業保険申請件数(予想39.0万人)、11月米ISM製造業景況指数(予想:51.5)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.00−78.00円となっている。

商品:NY原油続伸
30日のNY原油先物取引は、米経済指標の改善や、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを好感した買いが入り、NY原油は一時101.75ドルを付けた。しかし、EIAの週間在庫統計で原油在庫が前週比390万バレル増と予想外に増加したことなどが悪材料となり、上げ幅を縮小する展開となった。中心限月の1月限の終値は、前営業日比0.57ドル高の1バレル100.36ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、原油相場の上昇などに連れて、大幅続伸となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比31.40ドル高の1オンス1,750.30ドルで引けた。