タグ別アーカイブ: マーケット予想

2011年6月13日のマーケット予想

株:NYダウ急落
10日の米株式市場は、5月の中国貿易統計で、米国と欧州向け輸出の伸びが大幅に減速し、世界経済の成長が鈍化しているとの見方が強まったことや、FRBが年次ストレステストの対象となる金融機関を増やす計画があることを明らかにしたことを受けて、銀行株などを中心に下落する展開となり、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比172.45ドル安の11,951.91ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,420円となっており、市場の予想レンジとしては9,350円−9,500円となっている。

為替:ユーロが下落
10日の外国為替市場では、ギリシャの債務危機への対処をめぐって、欧州当局者間で意見の相違が見られ溝が深まっていることや、ECBの将来の利上げ観測が後退している中で、ユーロがドルなどに対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.43ドル台半ばとなっている。
本日は、注目される経済指標の発表はないものの、トリシェECB総裁が講演を行う予定となっており、その内容に注目したいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.70−80.80円となっている。

商品:NY原油反落
10日のNY原油先物取引は、主要産油国のサウジアラビアがアジア向けの供給量を増やす意向を顧客企業に伝えたとの報道や、為替市場のドル高・ユーロ安などを背景に急落する展開となり、1バレル100ドルの大台を割り込んで引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比2.64ドル安の1バレル19.29ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場のドル高や、原油相場の急落などを背景に、売りが優勢となり、反落して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比13.50ドル安の1オンス1,529.20ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年6月10日のマーケット予想

株:NYダウ反発
9日の米株式市場は、4月の米貿易統計で輸出が過去最高となったことを受けて、米景気に対する過度の悲観論が後退し、前日まで下落していた銘柄を中心に買い戻される展開となり、7日ぶりに反発した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比75.72ドル高の12,124.36ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が反発したことや、為替市場で円安が進行しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,540円となっており、市場の予想レンジとしては9,450円−9,600円となっている。

為替:ユーロが下落
9日の外国為替市場では、トリシェ総裁がECB理事会後の記者会見で、7月に金利を引き上げる可能性を示唆したものの、ECBが発表した2012年のユーロ圏インフレ率に関するスタッフ予想が市場予想を下回ったことから、今後のECBの利上げペースが緩やかなものになるとの見方が広がり、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.45ドル近辺となっている。
本日は、英4月鉱工業生産(予想:前月比+0.1%)、加5月雇用統計(予想:失業率7.6%、就業者数+2.0万人)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.70−80.80円となっている。
 
商品:NY原油続伸
9日のNY原油先物取引は、前日開催されたOPEC総会で原油生産の据え置きが決定されたことが引き続き買い材料となり、3日続伸した。中心限月の7月限の終値は、前営業日比1.19ドル高の1バレル101.93ドルで引けた。
NY金先物取引では、トウモロコシ先物相場が過去最高値を更新し、原油相場も大幅続伸したことなどを背景に、インフレ懸念が強まったことから、インフレヘッジとしての金を買う動きが強まり、3日ぶりに反発した。中心限月の8月限の終値は、前営業日比4.00ドル高の1オンス1,542.70ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年6月9日のマーケット予想

株:NYダウ続落
8日の米株式市場は、前日のバーナンキFRB議長の景気が減速しているとの発言や、FRBが発表した米地区連銀経済報告で、ニューヨークなど一部地区で成長がやや減速したとの認識が示されたことなどを受けて、米景気の先行きに対する不透明感が強まり、6日続落となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比21.87ドル安の12,048.49ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が引き続き下落していることや、為替市場で円高が進行しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,385円となっており、市場の予想レンジとしては9,300円−9,450円となっている。

為替:ユーロが下落
8日の外国為替市場では、ギリシャの債務問題について、同国の新たな緊縮財政計画が十分な規模ではないとし、次回以降、IMFやEUからの融資が実施されないとの見方が広がったことや、米国の経済成長の鈍化が世界経済の妨げになる恐れがあるとの懸念から、安全資産といわれるドルや円が買われ、ユーロや資源国通貨が下落した。NY終値ベースで、ドル円は79円台後半、ユーロドルは1.45ドル台後半となっている。
本日は、豪5月雇用統計(予想:失業率4.9%、就業者数+2.5万人)、週間新規失業保険申請件数(予想:41.5万件)などの経済指標の発表に加えて、英中銀金融政策決定会合、ECB理事会の開催が予定されており、市場の注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.00−80.20円となっている。

商品:NY原油続伸
8日のNY原油先物取引は、OPEC総会で予想に反して原油生産据え置きが決定されたことや、米エネルギー情報局の週間在庫統計で原油在庫が前週比480万バレル減と、市場予想を大幅に上回る取り崩しだったことなどを背景に、買いが優勢となり、一時101.89ドルを付けた。その後は、為替市場のドル高を背景に上げ幅を削ったものの、中心限月の7月限の終値は、前営業日比1.65ドル高の1バレル100.74ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、原油相場の急騰に連れて上昇する場面もあったものの、前日に引き続き利食い売りの動きが活発化したことや、為替市場のドル高などを背景に売り圧力も強く、続落して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比5.30ドル安の1オンス1,538.70ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年6月8日のマーケット予想

株:NYダウ続落
7日の米株式市場は、最近の下落を受けた割安感から買い戻しが入り、堅調に推移していた。しかし、引け間際に、バーナンキFRB議長が講演で、景気が減速していることを認める一方、FRBが追加の金融緩和策の検討を示唆しなかったことから、米景気の先行きに対する不透明感が強まり、相場は急速に値を落とし、マイナス圏に沈んだ。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比19.15ドル安の12,070.81ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が引き続き下落しており、株式市場にとってマイナス材料となる一方、日本株に割安感が出ていることから、下支えされるとの声もある。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,415円となっており、市場の予想レンジとしては9,350円−9,500円となっている。
 
為替:ドルが下落
7日の外国為替市場では、バーナンキFRB議長が講演で、米国の経済成長が予想を下回っているとの認識を示したことや、米財政問題をめぐり、大幅な歳出削減を実施すれば、景気回復が妨げられ逆効果になる恐れがあると警告したことなどを背景に、米国の先行きに不透明感が強まり、ドルが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.46ドル台後半となっている。
本日は、米地区連銀経済報告(ベージュブック)の公表が予定されており、市場の注目が集まっている。経済指標の発表では、ユーロ圏第1四半期GDP改定値(予想:前期比+0.8%)、独4月鉱工業生産(予想:前月比+0.0%)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.70−80.50円となっている。
 
商品:NY金反落
7日のNY原油先物取引は、OPECが8日に開かれる総会で最大で日量150万バレルの増産を検討しているとの見方を受けて、一時97ドル台後半まで下落した。しかし、OPECの増産に対してイランやベネズエラが増産に反対する姿勢をみせており、先行きに対して不透明感が広がっていることや、為替市場のドル安・ユーロ高の進行などを背景に、大きく値を回復する展開となり、プラス圏を回復して引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比0.08ドル高の1バレル99.09ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、このところの上昇を受けた利食い売りの動きが活発化したことなどから、終始軟調に推移した。中心限月の8月限の終値は、前営業日比3.20ドル安の1オンス1,544.00ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年6月7日のマーケット予想

株:NYダウ続落
6日の米株式市場は、米金融規制強化をめぐって当局関係者の発言が相次いだことや、原油価格の下落などを受けて、金融株やエネルギー株などを中心に下落する展開となっ」た。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比61.30ドル安の12,089.96ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が引き続き下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,360円となっており、市場の予想レンジとしては9,300円−9,400円となっている。

為替:ユーロが下落
6日の外国為替市場では、ドイツの当局者がギリシャ向け追加支援策はまだ定かではないと発言したことや、ユーロ圏財務相会合のユンケル議長がユーロが過大評価されているとの見方を示したことなどが嫌気され、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.45ドル台後半となっている。
本日は、豪準備銀行理事会(政策金利)の発表が予定されており、市場の注目が集まっている。また、米国時間にはバーナンキFRB議長の講演も予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.80−80.50円となっている。

商品:NY金続伸
6日のNY原油先物取引は、OPECが8日に開かれる総会で増産を決定するのではないかとの見方が強まったことや、米国の景気先行き懸念などを背景に、売りが優勢となり、100ドルの大台を割り込んで引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比1.21ドル安の1バレル99.01ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、先週発表された米経済指標が弱い内容となり、米国の景気先行きに不透明感が強まっていることや、欧州圏の債務問題などを背景に買いが活発化し、一時1557.10ドルを付けた。その後は、利食い売りが優勢となり、値を消したものの、中心限月の8月限の終値は、前営業日比4.80ドル高の1オンス1,547.20ドルで引けた。