タグ別アーカイブ: マーケット予想

2011年5月13日のマーケット予想

株:NYダウ反発
12日の米株式市場は、同日発表された週間新規失業保険申請件数が43.4万件、米4月小売売上高が前月比+0.5%と市場予想より悪い内容だったことを受けて、下落して始まった。ただ、その後は、商品相場が反発に転じたことから、前日売られたエネルギーや素材関連株などを中心に買いが優勢となり、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比65.89ドル高の12,695.92ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が反発しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,770円となっており、市場の予想レンジとしては9,650円−9,850円となっている。
 
為替:ユーロが買われる
12日の外国為替市場では、米国の経済指標が軟調だったことや、ECB理事会のメンバーであるクーンベルギー中銀総裁がECBの利上げは決して1回限りの措置ではないとの見解を示したことを受けて、ユーロが買われる展開となった。NY終値ベースで、ドル円は81円近辺、ユーロドルは1.42ドル台半ばとなっている。
本日は、独第1四半期GDP速報(予想:前期比+0.9%)、米4月消費者物価指数(予想:前月比+0.4%)、5月ミシガン大消費者信頼感指数(予想:70.0)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.50−81.50円となっている。

商品:NY原油反発
12日のNY原油先物取引は、IEAが今年の石油世界石油需要見通しを下方修正したことを受けて、一時95.25ドルまで値を下げた。ただ、その後は、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどから買い安心感が広がり、反発して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比0.76ドル高の1バレル98.97ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油相場に連れて、一時1,470ドル台まで値を下げたものの、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、原油相場が反発に転じたことを背景に反発し、中心限月の6月限の終値は、前営業日比5.40ドル高の1オンス1,506.80ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年5月12日のマーケット予想

株:NYダウ反落
11日の米株式市場は、中国の4月鉱工業生産が+13.4%と市場予想を下回る内容となり、同国の景気拡大が鈍化しているとの懸念が広がったことに加えて、原油など商品市場が急落したことを背景に、エネルギーや素材関連株などを中心に売りが膨らみ、4日ぶりに反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比130.33ドル安の12,630.03ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場や商品市場が下落しており、商品関連株などを中心に株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,775円となっており、市場の予想レンジとしては9,700円−9,850円となっている。

為替:ユーロが下落
11日の外国為替市場では、ギリシャの債務問題を巡って不透明感が強まっていることや、商品市場が急落したことなどを受けて、ユーロや資源国通貨が下落し、ドルが買われる展開となった。NY終値ベースで、ドル円は81円近辺、ユーロドルは1.42ドル近辺となっている。
本日は、豪4月雇用統計(予想:失業率4.9%、就業者数+1.8万人)、米週間新規失業保険申請件数(予想:43.0万件)、米4月小売売上高(予想:前月比+0.6%)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.50−81.50円となっている。

商品:NY原油反落
11日のNY原油先物取引は、EIAが発表した週間在庫統計において、原油在庫が前週比380万バレル増と市場予想を上回る積み増しとなり、さらに、ガソリン在庫が市場予想に反して130万バレルの積み増しとなったことなどが嫌気され、急反落した。中心限月の6月限の終値は、前営業日比5.67ドル安の1バレル98.21ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、原油や銀などの商品価格が急落したことなどを背景に、急落する展開となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比15.50ドル安の1オンス1,501.40ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年5月11日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
10日の米株式市場は、米マイクロソフトがインターネット電話のスカイプを買収すると発表したことを受けて、企業のM&Aの動きが活発化するとの思惑が広がったことや、中国の4月貿易収支で輸出が過去最高を更新し、世界的な景気回復に対する期待感が広がったことを背景に、終始底堅く推移した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比75.68ドル高の12,760.36ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が堅調に推移したことや、為替市場の円高基調も一服したことなどが、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,905円となっており、市場の予想レンジとしては9,850円−10,000円となっている。

為替:ユーロの買い戻し
10日の外国為替市場では、商品市場や株式市場が上昇するなど、リスク資産への投資が進む中で、資源国通貨やユーロがドルや円などに対して買われる展開となった。ただ、ギリシャの信用問題がくすぶる中で、ユーロの上げ幅は限定的となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台後半、ユーロドルは1.44ドル近辺となっている。
本日は、中国で一連の経済指標の発表が予定されており、注目が集まっている。欧米時間に入ると、BOE四半期インフレレポートの公表や米3月貿易収支(予想:-470.0億ドル)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.20−81.50円となっている。

商品:NY原油続伸
10日のNY原油先物取引は、シカゴ・マーカンタイル取引所が原油先物の証拠金を25%引き上げると発表したことが嫌気され、一時100.12ドルまで下落した。ただ、その後は、ミシシッピ川の洪水が製油所の操業に影響が出る恐れが生じたことや、中国の4月貿易統計で原油の輸入が高水準だったことなどを背景に、続伸して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比1.33ドル高の1バレル103.88ドルで引けた。
NY金先物取引では、前日発表されたギリシャの信用格付けの引き下げなど、欧州の信用不安が拡大していることや、原油や穀物相場が反発していることなどを背景に、金に対する買いが広がり、中心限月の6月限の終値は、前営業日比13.70ドル高の1オンス1,516.90ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年5月10日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
9日の米株式市場は、前日まで急落していた原油価格が急反発したことを受けて、エネルギー関連株などを中心に買いが入り、続伸して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比45.94ドル高の12,684.68ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇したものの、一方で、為替市場の円高基調、電力供給問題が懸念材料となっている。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,785円と、前日の日経平均株価と同水準なことから、前日終値を挟んで揉み合うとの声がある。市場の予想レンジとしては9,700円−9,850円となっている。

為替:ユーロが軟調
9日の外国為替市場では、格付け会社S&Pがギリシャ国債の信用格付けを2段階引き下げ、今後の見通しもネガティブを継続するとしたことを受けて、ユーロドルが一時1.42ドル台半ばを付けるなど、ユーロが下落する展開となった。その後は、商品市場の急反発を受けて、ユーロがやや値を戻したものの、NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.43ドル台半ばとなっている。
本日も、注目される経済指標の発表は特に無いものの、ギリシャの信用問題をめぐる当局の発言には注意する必要がある。また、昨日からワシントンで米中戦略・経済対話が行われており、人民元をめぐる動向にも注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.80−80.80円となっている。
 
商品:NY原油反発
9日のNY原油先物取引は、ミシシッピ川で洪水が発生し、ルイジアナやテネシー州の製油所に悪影響を与えるとの懸念が広がったことや、前週の大幅な下落を受けて安値拾いの買いが膨らんだことなどから、大幅反発して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比5.37ドル高の1バレル102.55ドルで引けた。
NY金先物取引でも、前週の急落を受けて実需筋らを中心に安値拾いの買いが入ったことに加えて、格付け会社がギリシャ国債の信用格付けを引き下げたことから、安全資産としての金を買う動きが広がり、1,500ドル台の大台を回復して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比11.60ドル高の1オンス1,503.20ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年5月9日のマーケット予想

株:NYダウ反発
6日の米株式市場は、4月米雇用統計において、失業率は9.0%と前月から上昇したものの、非農業部門雇用者数が前月比+24.4万人と市場予想を上回る内容だったことを好感し、NYダウの上げ幅が一時170ドルを超えるなど、ほぼ全面高となった。ただ、その後は、原油価格の下落を背景に、エネルギー株などが値下がりし、上げ幅を縮小する展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比54.57ドル高の12,638.74ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,785円となっており、市場の予想レンジとしては9,600円−9,850円となっている。

為替:ユーロが下落
6日の外国為替市場では、ギリシャがユーロ圏を離脱する可能性があると独誌シュピーゲルが報じたことを受けて、欧州圏の信用不安が再燃し、ユーロがドルなどに対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台半ば、ユーロドルは1.43ドル近辺となっている。
本日は、注目される取引材料の発表がないものの、先週末報じられたユーロからのギリシャ離脱観測を巡り、当局の発言などには注意する必要がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.00−81.20円となっている。

商品:NY原油続落
6日のNY原油先物取引は、良好な米雇用統計の内容を受けて買いが先行し、一時102.38ドルまで上昇したものの、その後は、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことから、ドル建てで取引される原油に割高感が強まり、急速に値を下げる展開となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比2.62ドル安の1バレル97.18ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、前日までの急落の反動を受けて、宝飾業者ら実需筋を中心に買いが入り、反発して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比10.20ドル高の1オンス1,491.80ドルで引けた。