タグ別アーカイブ: マーケット予想

2011年5月6日のマーケット予想

株:NYダウ続落
5日の米株式市場は、同日発表された週間新規失業保険申請件数が前週比4.4万件増の47.4万件となり、市場予想より悪い内容となったことや、商品相場が急落するなかで、エネルギーや素材関連株などが軒並み値下がりしたことなどを背景に、一時前日終値比200ドル超下げた。その後は、やや値を戻したものの、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比139.41ドル安の12,584.17ドルで引けた。
本日の東京市場では、連休中に欧米株式市場が軟調だったことや、為替市場で円高が進行しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,765円となっており、市場の予想レンジとしては9,600円−9,900円となっている。

為替:リスク回避の動き
5日の外国為替市場では、ECB理事会後のトリシェ総裁の記者会見の発言を受けて、6月の利上げの可能性が低くなったとの見方が強まり、ユーロがドルなどに対して大幅に下落した。さらに、米経済指標が軟調な結果となり、世界経済の減速懸念が強まる中で、リスク回避の動きが広がり、資源国通貨もドルや円に対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.45ドル台半ばとなっている。
本日は、注目の4月米雇用統計(予想:失業率8.8%、非農業部門雇用者数+18.6万人)が発表される。4日のADP全米雇用報告、前日の週間新規失業保険申請件数が悪化し、米国の雇用情勢に不安が強まっている中で、その動向に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.50−81.00円となっている。
 
商品:商品市場急落
5日のNY原油先物取引は、米国の雇用関連の経済指標が軟調な結果となり、米国の景気先行きに不透明感が強まったことに加えて、為替市場でユーロ売り、ドル買いが急速に進んだことなどを背景に、商品市場に割高感が強まり、NY原油は1バレル100ドルの大台を割り込む展開となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比9.44ドル安の1バレル99.80ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安が進行したことや、原油や銀などの商品相場が急落し、インフレ懸念が後退する中で、大幅続落する展開となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比33.90ドル安の1オンス1,481.40ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年5月2日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
29日の米株式市場は、米3月個人消費支出が前月比+0.6%と市場予想を上回ったことや、建設機械大手キャタピラーなどの企業決算が好調だったことを受けて、終始堅調に推移した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比47.23ドル高の12,810.54ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,935円となっており、市場の予想レンジとしては9,800円−10,000円となっている。
 
為替:ドル安基調が続く
29日の外国為替市場では、ユーロ圏4月消費者物価指数が前年比+2.8%と市場予想を上回ったことを受けて、ユーロ圏の追加利上げ観測が高まった。一方で、米国では先週行われたFOMCの結果から、超低金利政策が当面続くとの見方が強まる中で、ドルが軟調に推移する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は81円台前半、ユーロドルは1.48ドル近辺となっている。
本日は、米4月ISM製造業景況指数(予想:60.0)、米3月建設支出(予想:+0.5%)などの経済指標の発表に加えて、トリシェECB総裁が講演を行う予定となっており、市場の注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.50−81.70円となっている。

商品:NY金続伸
29日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安基調が継続したことに加えて、中東・アフリカ情勢不安や夏場のドライブシーズンを控える中で、ガソリンの需給引き締まり観測から製品価格が上昇する中で、原油にも追随買いが入り、3日続伸して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比1.07ドル高の1バレル113.93ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安が進行したことや、原油価格が高騰する中で、インフレヘッジとしての金買いの動きが広がり、再び史上最高値を更新して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比25.20ドル高の1オンス1,556.40ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年4月28日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
27日の米株式市場は、市場が注目していたFOMC政策決定会合とバーナンキFRB議長の記者会見で、追加量的緩和策(QE2)を予定通り6月末で終了することなどを表明するなど、市場予想通りの結果となったことで、投資家の安心感が広がり、続伸して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比95.59ドル高の12,690.96ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,730円となっており、市場の予想レンジとしては9,600円−9,800円となっている。

為替:ドルと円が下落
27日の外国為替市場では、東京時間に、格付け会社S&Pが日本国債の格付け見通しを引き下げたことを受けて、円は主要通貨に対して下落した。また、市場が注目していたFOMCでは、追加量的緩和策を6月末まで継続する方針を示し、金融引き締めを急がない姿勢を示唆したから、欧州圏などと比較して米国の利上げが遅くなるとの見方が広がり、ドルはユーロなどに対して下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は82円台前半、ユーロドルは1.47ドル台後半となっている。
本日は、米第1四半期GDP(予想:前期比+2.0%)、週間新規失業保険申請件数(予想:39.0万件)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.70−82.70円となっている。

商品:NY金急反発
27日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比620万バレル増となり、市場予想を大幅に上回る積み増しとなったことが嫌気され、一時110.71ドルを付けた。ただ、午後に入り、為替市場でドル安・ユーロ高が急速に進行したことから、ドル建て商品の原油は割安感から買われ、3日ぶりに反発して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比0.55ドル高の1バレル112.76ドルで引けた。
NY金先物取引でも、ドル安・ユーロ高の進行を追い風に買いが入り、再び史上最高値を更新して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比13.60ドル高の1オンス1,517.10ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年4月27日のマーケット予想

株:NYダウ反発
26日の米株式市場は、同日発表された米4月消費者信頼感指数が65.4と市場予想を上回ったことに加えて、自動車大手フォードや、貨物輸送大手UPSなどの企業決算が好調な内容だったことなどを背景に、買いが優勢となり、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比115.49ドル高の12,595.37ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,625円となっており、市場の予想レンジとしては9,500円−9,700円となっている。
 
為替:ドルが下落
26日の外国為替市場では、スペインが実施した短期国債証券の入札が順調に消化されたことを受けて、ユーロに買い安心感が広がったことに加えて、バーナンキFRB議長が明日の米FOMC会合の終了後に行われる定例記者会見で、緩和的金融政策を当面続ける可能性を示唆するのではないかとの一部見方が広がる中で、ドルがユーロなどに対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は81円台半ば、ユーロドルは1.46ドル台半ばとなっている。
本日は、FOMC政策金利の発表とその後に行われるバーナンキFRB議長の記者会見の動向に注目が集まっている。経済指標の発表では、豪第1四半期消費者物価指数(予想:前年比+3.0%)、英第1四半期GDP(予想:前期比+0.5%)、米3月耐久財受注(予想:前月比+2.0%)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.00−82.00円となっている。
 
商品:NY金反落
26日のNY原油先物取引は、FOMCや原油在庫統計の発表を控えて様子見ムードが広がり、前日終値近辺で揉み合う展開となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比0.07ドル安の1バレル112.21ドルで引けた。
NY金先物取引では、このところ急騰していた銀塊現物が大幅に下落したことを背景に、金も売り圧力が強まり、9日ぶりに反落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比5.60ドル安の1オンス1,503.50ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年4月26日のマーケット予想

株:NYダウ反落
25日の米株式市場は、紙パルプ大手のキンバリークラークが2011年の利益見通しについて、予想レンジの下限を引き下げたこと、自動車部品大手ジョンソン・コントロールズが日本の震災の影響で4-6月期の収益が押し下げられるとの見通しを明らかにしたことなどが嫌気され、終始軟調に推移した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比26.11ドル安の12,479.88ドルで引けた。
今週の東京市場では、国内企業の決算発表が本格化するため、その動向に注目が集まっている。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,660円となっており、市場の予想レンジとしては9,550円−9,750円となっている。

為替:小幅な値動き
25日の外国為替市場では、欧州市場がイースターマンデーのため休場となり、市場参加者が限定的だったことに加えて、市場の注目が26、27日の米FOMCに集まる中で、様子見ムードが広がり、小幅な値動きとなった。NY終値ベースで、ドル円は81円台後半、ユーロドルは1.45ドル台後半となっている。
本日は、2月S&Pケース・シラー住宅価格指数(予想:前月比-0.3%)などの経済指標が発表されるものの、市場の関心はFOMCとその後のバーナンキFRB議長の会見に注目が集まっているため、本日も様子見ムードが強まるのではないかとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.00−82.00円となっている。

商品:NY金続伸
25日のNY原油先物取引は、シリアやイエメン、ナイジェリアなどの政情不安を背景に、一時113.48ドルの高値を付けたものの、その後は、利食い売りが優勢となり、上げ幅を削る展開となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比0.01ドル安の1バレル112.28ドルで引けた。
NY金先物取引では、中東・アフリカ情勢が深刻化していることから、安全資産としての金を買う動きが広がり、一時1,518.10ドルの史上最高値を付けた。その後は、利食い売りが優勢となり、上げ幅を削ったものの、史上最高値を更新して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比5.30ドル高の1オンス1,509.10ドルで引けた。