2012年7月23日のマーケット予想

株:NYダウ反落
20日の米株式市場は、スペイン政府が2013年の成長率予想を-0.5%に下方修正したことや、同国バレンシア州が中央政府に対して金融支援を要請したことを受けて、同国の10年債利回りが過去最高を更新したことなどが嫌気され、反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比120.79ドル安の12,822.57ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,610円となっており、株式市場の予想レンジは、8,550円−8,700円となっている。

為替:ユーロが下落
20日の外国為替市場では、スペインの信用不安が強まる中で、ユーロ円が約11年ぶりに95円台を付けるなど、ユーロが主要通貨に対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台半ば、ユーロドルは1.21ドル台半ばとなっている。
本日は、注目される取引材料がほとんどないものの、欧州圏の債務問題に対する動向に注意する必要がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.00−78.80円となっている。

商品:NY原油反落
20日のNY原油先物取引は、欧州の債務問題に対する懸念が強まったことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比1.22ドル安の1バレル91.44ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル安・ユーロ高の進行などが嫌気され、下落して始まった。しかし、ロシア中央銀行が金準備を6.2トン積み増したと発表したことや、干ばつに伴う穀物相場の高騰を眺めたインフレヘッジとしての買いが入り、切り返す展開となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比2.40ドル高の1オンス1,582.80ドルで引けた。