株:NYダウ反発
27日の米株式市場は、スペインが歳出削減に重点を置いた2013年予算案を提示するとともに、経済改革の工程表を明らかにしたことを受けて、ユーロ圏への支援要請がしやすくなったのではないかとの思惑が広がったことや、中国当局が経済活性化へ対策を講じる可能性があることを示したことなどを背景に買いが優勢となり、反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比72.46ドル高の13,485.97ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,960円となっており、株式市場の予想レンジは、8,900円−9,050円となっている。
為替:ユーロが上昇
27日の外国為替市場では、スペインが歳出削減に重点を置いた2013年予算案を提示したことを好感し、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台半ば、ユーロドルは1.29ドル台前半となっている。
本日は、独8月小売売上高(予想:前月比+0.2%)、米8月個人消費支出(予想:前月比+0.5%)、9月シカゴ購買部協会景気指数(予想:52.8)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.20−78.00円となっている。
商品:NY原油反発
27日のNY原油先物取引は、中国人民銀行が流動性のひっ迫を回避するために過去最大規模の資金供給を実施したことや、イランとイスラエルの関係が悪化し、中東の地政学的リスクが高まったことなどを背景に買いが優勢となり、反発して引けた。中心限月の11月限の終値は、前営業日比1.87ドル高の1バレル91.85ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油相場が反発したことや、為替市場でドルが一服したことなどを好感し、大幅反発して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比26.90ドル高の1オンス1,780.50ドルで引けた。