株:NYダウ反発
13日の米株式市場は、米金融大手JPモルガン・チェースが発表した第1四半期決算の内容が市場予想を上回ったこと、3月米小売売上高が前月比+0.4%と9ヶ月連続プラスとなったことを好感し、上昇して始まった。ただ、その後は、オバマ大統領がブッシュ減税の廃止など緊縮財政案を発表したことなどが嫌気され、徐々に値を削る展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比7.41ドル高の12,270.99ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は反発しているものの、シカゴ先物市場の日経平均先物が9,580円と、前日終値の日経平均株価の水準を下回っていることなどが、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。市場の予想レンジとしては9,450円−9,700円となっている。
為替:ドルが上昇
13日の外国為替市場では、オバマ大統領が12年以内に4兆ドルの財政赤字削減を目指すために、ブッシュ減税の廃止など緊縮財政案を発表したことを好感し、ドルがユーロなどに対して上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は83円台後半、ユーロドルは1.44ドル台半ばとなっている。
本日は、週間新規失業保険申請件数(予想:38.0万件)、米3月生産者物価指数(予想:前月比+1.1%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては83.20−84.20円となっている。
商品:NY原油反発
13日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計において、原油在庫は前週比160万バレルの増加となったものの、ガソリン在庫が前週比700万バレル減と市場予想を大幅に上回る取り崩しとなったことなどを材料に反発し、中心限月の5月限の終値は、前営業日比0.86ドル高の1バレル107.11ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油価格が反発したことなどを背景に、買いが優勢となり、中心限月の6月限の終値は、前営業日比2.00ドル高の1オンス1,455.60ドルで引けた。