今こそ、九州の潜在力を活用しよう(担当記者が教える! 今週の日経ビジネスはこう読め!)
今週の『日経ビジネス』の特集は、「九州」です。
いまなぜ、「九州」なのか? それは日本の明日を占ううえで、地政学的にも、企業と地方社会の新しい取り組みの内容を見ても、「九州」がきわめて重要な「場」だからです。
明治34(1901)年、北九州で操業を始めた官営八幡製鉄所。この国の産業革命はここで始まり、様々な紆余曲折を経て、世界に冠たるモノ作り大国という今の姿に結実しました。その飛躍の舞台に八幡が選ばれたのは、背後の筑豊に眠る豊富な石炭の存在が大きいでしょう。
ただ、当時の政権中枢には別の狙いもありました。それは中国の存在です。
有史以来、「中国」は一貫して世界最大級の経済規模を有してきました。