株:NYダウ続伸
29日の米株式市場は、ギリシャ議会が緊縮財政案を可決されたことを受けて、ギリシャの債務問題に対する懸念が後退したことや、金融大手バンク・オブ・アメリカが、住宅ローン担保証券をめぐる損害賠償訴訟で和解が成立したことを背景に、金融株を中心に買いが入り、続伸して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比72.73ドル高の12,261.42ドルで引けた。
本日の東京市場では、ギリシャ議会が緊縮財政案を可決し、ギリシャの債務懸念が後退したことや、米株式市場が上昇したことなどが、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,855円となっており、市場の予想レンジとしては9,750円−9,900円となっている。
為替:ユーロが上昇
29日の外国為替市場では、ギリシャ議会が緊縮財政案を可決されたことを受けて、ギリシャの債務問題に対する懸念が後退し、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台後半、ユーロドルは1.44ドル台前半となっている。
本日は、週間新規失業保険申請件数(予想:42.0万件)、6月シカゴ購買部協会景況指数(予想:54.0)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.30−81.30円となっている。
商品:NY原油続伸
29日のNY原油先物取引は、ギリシャの債務問題に対する懸念が後退したことを背景に、リスク資産への投資が活発化したことに加えて、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比440万バレル減、ガソリン在庫が140万バレル減となり、市場予想を上回る取り崩しとなったことなどを好感し、続伸した。中心限月の8月限の終値は、前営業日比1.88ドル高の1バレル94.77ドルで引けた。
NY金先物取引では、原油高やドル安を手掛かりに買いが入り、続伸した。中心限月の8月限の終値は、前営業日比10.20ドル高の1オンス1,510.40ドルで引けた。