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来週の予定

【20日(月)】
06:45 NZ10~12月期生産者物価指数
08:50 日1月貿易収支
23:30 ユーロ圏財務相会合
※米国市場休場(プレジデンツデー)

【21日(火)】
09:30 豪中銀議事録公表
17:00 欧州連合財務相会合
21:00 トルコ中銀政策金利
22:30 加12月小売売上高

【22日(水)】
09:30 豪10~12月期賃金コスト指数
17:30 独2月製造業、非製造業PMI(暫定値)
18:00 ユーロ圏2月製造業、非製造業総合PMI(暫定値)
18:30 英中銀議事録公表(2月)
19:00 ユーロ圏12月鉱工業新規受注
24:00 米1月中古住宅販売件数

【23日(木)】
18:00 独2月Ifo景気動向指数
18:30 英1月BBA住宅ローン承認件数
22:30 米新規失業保険申請件数
24:00 米12月住宅価格指数

【24日(金)】
18:30 英10~12月期GDP(速報)
23:55 米2月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
24:00 米1月新築住宅販売件数
24:45 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
25:35 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
27:30 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
27:30 ダドリー・ニューヨーク連銀総裁講演
※G20財務相代理会合(~25日)

移動平均線

  以前にも、たしか日経平均(先物)が75日線を上抜けようとしているか、上抜けたときだったと思いますが、移動平均線について整理しておきました。日経平均に加え、ドル・円が同時に200日線を超えるという何年に一度かの大きな出来事なので、再度、触れておきたいと思います。
  テクニカルについて、一家言ある、通ぶった人たちは、移動平均線を頭から否定しますが、大口のマーケット参加者の間では、注目度が高いテクニカル・ツールです。たしかに日常、頻繁に役に立つというものではないですが、ある程度注目度が高ければ、意識され、暗黙のコンセンサスになるので、きちんと吟味しないまま、全否定しまう連中の方が馬鹿だと思った方がいいです。その辺は柔軟に考えたいところです。
  ぶっちゃけると、リーマン・ショック前までは分足レベルで、移動平均線が意識されていたんですよね。1分足の75本線(5分足の15本線にほぼ等しい)とか、200本線は、デイトレードをする上で、知っていて当然のツールでした。1分75本線を抜けると半日くらい、堅調あるいは軟調が続くし、さらに200本線を抜けるときは、かなりのエネルギーが発生し、一気に相場が活気づきました。
  今よりも相場参加者、流入資金が多く、相場全体に余裕があった時代の話です。時間稼ぎや値幅調整のために適当に相場が動く必要があり、その基準として分レベルの移動平均線が意識されていました。日中の値幅が100円以下のことが多い、現在は通用しません。
  その当時、「移動平均を使っている奴はクソ」みたいなことをいう人がいましたが、「頭悪いなぁ」と思って見ていました。移動平均さえ使いこなせば、ラージ1枚で1日10万円くらいは余裕で稼げる時代があったのです。
  私は現在は、ポジションをオーバーナイトしますが、かつては取引時間が午後3時10分、あるいは後にイブニング・セッションができて午後8時までと短く、しかもギャップや窓を開けて何百円も上下したので、危なっかしくて仕方なく、よほどの根拠がある時か、ポジションの手じまいを忘れた時以外は、デイトレードに徹していました。日中、安全に100円以上値幅を獲れたので、あえて、リスクを取ってまでスイングをする必要性が全く感じられませんでした。
  前にも指摘したと思いますが、移動平均の使い方として適切なのは、上昇が続いている時や、下落が長期にわたるみたいな時に、逆張りの指標とするのがいいでしょうね。日柄計算の参考になります。
  例えば、いったん75日線を抜けたら、平均して75日くらいは、離れていくのです。だから75日間上昇が続いたら、そろそろ下落モードに転じるかなぁという視点で、今度は75日線をどういう形で下抜けるかというシミュレーションをすればいいし、200日線についても同様。
  ただし、75日とか200日というのは一つの目安であって、抜けてから75日過ぎたから、200日過ぎたからといって、必ずしも相場が反転するわけではなく、100日たってから75日線を抜けることもあれば、わずか3、4日で再び、元の線をまたいで元の位置に戻ってしまうといったこともあり得ます。
  ほかのテクニカル指標と同様に確実に結果を保証するものではなく、あくまでも相場について考える根拠、材料の一つ程度の軽い気持ちで考えるといいでしょうね。ただ、繰り返しますが、75日線、200日線、あと5日線、25日線は、かなり注目度が高いので、毎日、毎日そればっかりあてにはできませんが、定期的にチェックしておきたい指標です。
  今回、日経平均、ドル・円ともに久しぶりに明確に200日線を上抜けつつありますが、あらためて株価とドル・円はかなりの相関性があるのだなということを認識させられます。
  ともに、一時的にピョコンと抜けたことはあっても、すぐに頭を押さえつけられ、本格的に200日線を抜けるのは数年ぶりのことなので、さすがに「そろそろ上昇相場」に転じてもいいだろうと、否応なく期待は高まります。それに、これも何度も指摘していますが、月足もいい形状になっています。
  偉そうにテクニカルだなんだと言って、いろんなものを持ち出しても、チャートの形からイメージする部分も大きく、そこから考えても、ショートよりもロング目線で見たいものです。
  いまだにショートで踏まれている人がいるみたいですが、この人たちは、研究が足りないとか、知識、経験が不足している云々ではなく、単にトレードのセンスが極端に欠如しているということです。人それぞれ才能、才覚、資質の有無があるでしょうから、トレードには向いていないと自覚し、違う道を模索するのも賢明な判断でしょう。

2月17日のポイント

  9300抜けそうな気がしますが、どうでしょうか。その代わり、本日は思いっきり下にしがらみをつくってくれています。9150近辺までいったん下げてから9500、9750あたり目指しませんかね。
  ドル・円は一足先にボトム圏を脱出しつつあります。ただ、先物もそうですが、上値が見えにくいです。ドル・円の場合、波動を形成するのかどうか。
  欲しいものたくさんあるので、上の方を期待したいんですがね。腕時計、春用のジャケット、アウター、ニット、タイムシフト機能のBDレコーダー、サイクロン掃除機、スチーム式レンジなどなど。すでにドル・円だけでもそこそこ含み益があるのですがね。笑いが止まりません。

電機ショック

  日本のものづくりや先端産業の象徴だった、電機メーカーの2012年3月期の業績予想は、円高や韓国勢などとの競争激化などに伴う価格下落による市況悪化、さらには東日本大震災、タイ洪水の影響で、厳しい経営環境に見舞われ、軒並み大幅な下方修正を迫られました。
  このブログでは折に触れて、電機業界について分析してきましたし、いまさら言うまでもないですが、世界的に供給過剰が著しいテレビ、半導体の採算悪化が目立ちますね。これはリーマン・ショック前からその兆候がありましたし、継続してウォッチしていれば、下方修正はむしろ当たり前であり、驚くには値しないと思うのですが、世間の人には衝撃を与えたようです。
  日経平均先物ブログでも、電機業界について取り上げた記事が散見されましたが、どれも薄っぺらいですね。「テレビ事業の統合を進めよ」みたいなことを偉そうに書いているところもありましたが、どの社もリストラに次ぐリストラで乾いたぞうきん状態で、製造すれば製造するだけ赤字が出るのに、統合してどうしようというのか? マイナス1足すマイナス1はプラスになるのでしょうか? 勢いがある韓国メーカーだってテレビ、半導体事業はあまりもうからないんです。物を知らない、頭の悪い奴が分析しても、この程度だし、特段おもしろいことを書いているわけでもありません。
  各社の決算短信を基にまとめてみると、2012年3月期の純損益予想は、以下の通りとなります。
     日立製作所  +2000億円(-16.3%)
     パナソニック -7800億円(前期+740億円)
     ソニー    -2200億円(前期-2595億円)
     東芝      +650億円(-52.8%)
     富士通    +350億円(-36.5%)
     三菱電機  +1000億円(-19.7%)
     NEC    -1000億円(前期-125億円)
     シャープ  -2900億円(前期+194億円)
  新聞各社、NHKなんかはトップ級で、電機業界の業績予想の悪化を取り上げていましたが、すべてをいっしょくたにするのもどうかと思いますけどね。
  見出しとしては「日本の電機業界に試練」「韓国勢に抜かれる」みたいなことをバーンと持ってくれば、読者、視聴者の目を引くのでしょうけど、乱暴すぎですよね。やたらと放射能の危機をあおるのと同じパターンが透けて見えます。
  テレビ、半導体、そしてスマートフォンなんかだけを見ると、確かにそうなのですが、前にも指摘したように、これらの分野はもはや「水商売」なんですよね。安定した収益源としては期待できません。生産効率化や価格下落でコモディティー化している上、中国メーカーなんかも実力を付けてきていて、こんな土俵で戦っても仕方がないんですよね。
  発電所とか送電網、交通などインフラ部門を持つ、日立、東芝、三菱なんかは、むしろ善戦していると思います。コンシューマーだけでなく、企業向けのビジネスを展開する富士通なんかもそうですね。NECの駄目さ加減は独壇場ですが。
  とにかく、電機メーカーというと、AVやパソコン(半導体)、白物家電といった身近な分野を思い浮かべますが、いろんな事業を抱えています。事業分野によって利幅や好調不調が違うので、一概に論じるのは難しいのです。
  一般的にコンシューマーに近い部門は競争が激しく、テレビ事業にこだわりを持つパナソニック、ソニー、シャープがとりわけ業績が厳しいのは、こうした背景があります。パナソニックはプラズマ、液晶の二正面戦略が裏目に出た形で、これは完全に経営判断ミスですね。私はこの10年来あの会社をウォッチしていますが、現社長の頭の悪さは相当です。本来なら即座に引責辞任するべきですが、人材がいないのでしょうかね。
  環境分野に活路を見いだすと、社長さんはおっしゃいますが、彼らの言う「環境」とは節電、省エネとか太陽電池、燃料電池、リチウムイオン電池とかそんな分野であり、国内外を問わずいろんな企業、業種から参入してくるので有望な分野とは思えませんがね。
  ソニーはグローバルな販売網で、韓国サムスン電子にひけを取らないし、日本メーカーで韓国勢に対抗するならばやはりこの会社しかないのですが、分が悪いですね。テレビのパネルを自社生産していない分、パナソニックより赤字幅は小さいですが、それでも劣勢が続いています。ネットTVなど次世代型のテレビなんかではソフトを持つ強みがあり、ポテンシャルはあると思いますが、今後の奮起を期待したいです。
  シャープはテレビもそうですが、太陽電池事業も苦しいですね。どちらも価格下落が激しい分野です。かつては他社に先駆けるアイデアで勝負するというイメージがありましたが、最近は冴えないですね。液晶テレビに次ぐ、世界をリードする商品が見当たりません。サプライズを期待したいですね。
  日本の電機メーカーが抱えている問題は、日本の強みを打ち出せる商品やビジネスモデルを打ち出せず、韓国と同じ土俵で戦わざるを得ないことです。
  昨年秋に、ロボット見本市だか展示会だかが開催されましたが、建設現場とか、介護現場とかで、肉体労働を軽減する、パワースーツが目を引きました。力仕事は3K(きつい、汚い、臭いあるいは給料安い)職場ともいわれ、それなりにニースはあっても、就業したいと思う人が少ない分野です。
  パワースーツの導入で、かなり仕事の在り方が変わると思うのですがね。特に人手不足が厳しい、介護職場やなんかでは、肉体の負担が軽減され、介護に要する時間も短縮されるでしょうから、現場の人から感謝されると思います。
  家事労働を軽減するロボットや電気機器なんかももっと出てきてもいいと思います。本気になって探せば、いろいろと宝の山は眠っているはずです。もっともっと従来の思考方法や、しがらみにとらわれず、頭を切り換えてビジネスマインドを発揮してほしいと期待しています。

2月16日のポイント

  目先9300の目標達成です。ここで止まる可能性を考える必要がある一方で、今回のはファンダメンタル的にも結構なビッグウェーブになりそうではないかという想像も働きます。しっかりテクニカル通りのところで止まってしまったので、また、次の目標に向かって、読み解いていかなければなりません。
  9300って、ずっと言い続けてきましたよね。昨年の年末ラリーでこの辺までやるのかとも思っていましたが、3カ月遅れの達成です。
  よくみると昨年の下落途上で、1万円台にもしがらみがあります。そこをめがけて上昇するのか? その一方で、8400円台にもしがらみがあります。この辺が分かりにくいところです。
  本日は日中、気持ちよく噴き上げましたが、想定の範囲内です。勝負どころで決められない人はトレードの実力はないといっていいでしょうね。ほとんどの皆さんは大儲けだと思いますが、ショート仕込んだり、プットを買った人たちは、そろそろロスカットでしょうかね。大爆笑&合掌。