株:NYダウ反発
6日の米株式市場は、通信機大手シスコシステムズがリストラの断行などの経営再建を行うと明らかにしたこと、来週から本格化する企業決算に対する期待感などから、ハイテク株などを中心に買いが優勢となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比32.85ドル高の12,426.75ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が小幅高となったこと、為替市場も引き続き円安基調となっていることから、輸出関連株を中心にプラス材料となりそうだ。また、前日同様に東京電力の値動きに注目が集まっている。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,655円となっており、市場の予想レンジとしては9,500円−9,700円となっている。
為替:ユーロが上昇
6日の外国為替市場では、7日のECB理事会で利上げを決定し、その後のトリシェ総裁の記者会見で、追加利上げに言及するのではないかとの思惑から、ユーロがドルや円に対して上昇する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は85円台半ば、ユーロドルは1.43ドル台前半となっている。
本日は、日銀金融政策決定会合、英中銀金融政策決定会合(予想:政策金利は変わらず)、ECB理事会(予想:政策金利0.25%引き上げ)が開催される。さらに、ECB理事会後のトリシェ総裁の記者会見にも注目が集まっている。経済指標の発表では、3月豪雇用統計(予想:失業率5.0%、雇用者数+2.2万人)、週間新規失業保険申請件数(予想:38.2万件)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては84.80−86.00円となっている。
商品:NY金史上最高値更新
6日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比200万バレル増、ガソリン在庫が40万バレル減となり、市場予想を上回る在庫が確認されたことが嫌気され、下落する場面があったものの、リビアなどの中東・アフリカ情勢の混乱が続いていること、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを背景に反発し、中心限月の5月限の終値は、前営業日比0.49ドル高の1バレル108.83ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したこと、原油や穀物価格が上昇する中で、インフレヘッジとしての買いも入り、2日連続で、史上最高値を更新して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比6.00ドル高の1オンス1,458.50ドルで引けた。