株:NYダウ反落
19日の米株式市場は、前日引け後に発表されたアップルの決算が市場予想を下回ったことを受けて、ハイテク株を中心に下落して始まった。さらに、午後に入り、FRBが発表した地区連銀景況報告(ベージュブック)で、景気の先行きに対して弱気な見通しを示したことが嫌気され、一段安となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比72.43ドル安の11,504.62ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,755円となっており、市場の予想レンジとしては8,700円−8,800円となっている。
為替:様子見ムードが強まる
19日の外国為替市場では、週末の欧州連合首脳会議を控える中で、様子見ムードが強まっており、動意薄の展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.37ドル台半ばとなっている。
本日は、米9月中古住宅販売件数(予想:493万件)、10月フィラデルフィア地区連銀景況感指数(予想:-9.0)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.00円となっている。
商品:NY原油反落
19日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比470万バレル減と市場予想に反して取り崩しとなったことを好感し、一時89.51ドルを付けた。しかし、その後は、株式市場の下落に連れて、値を下げる展開となった。中心限月の11月限の終値は、前営業日比2.23ドル安の1バレル86.11ドルで引けた。
NY金先物取引では、原油市場の下落などに連れて、3日続落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比5.80ドル安の1オンス1,647.00ドルで引けた。