株:NYダウ反発
18日の米株式市場は、10月米景気先行指数が前月比+0.9%の117.4と市場予想を上回ったことや、ECBによる国債買い入れにより、イタリアとスペインの国債利回りが低下したことを好感し、上昇する場面もあったものの、欧州情勢に対する懸念や米超党派による赤字削減案の合意期限を来週に控える中で、警戒感も根強く、上値は限定的となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比25.43ドル高の11,796.16ドルで引けた。
本日の東京市場では、前週末の欧米株式市場が小動きとなっており、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,390円となっており、市場の予想レンジとしては8,350円−8,450円となっている。
為替:ユーロが上昇
18日の外国為替市場では、イタリアやスペインの10年債利回りが低下したことを好感し、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.35ドル台前半となっている。
本日は、米10月中古住宅販売件数(予想:480万件)の発表が予定されている。また、引き続き欧州圏の国債相場の動向に注意する必要がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.30円となっている。
商品:NY原油続落
18日のNY原油先物取引は、欧州圏の債務危機に対する懸念が和らいだことなどを好感し、一時100ドル台まで上昇した。しかし、前日に引き続き100ドルの大台を付けたことへの反動から、利食い売りが膨らみ、中心限月の12月限の終値は、前営業日比1.41ドル安の1バレル97.41ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、前日の急落の反動から、買い戻しの動きがみられたものの、24日の米感謝際休場を控えて、ポジション調整の売りが入り、上値は限定的となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比4.90ドル高の1オンス1,725.10ドルで引けた。