2011年2月28日のマーケット予想

株:NYダウ反発
25日の米株式市場は、同日発表された米第4四半期GDP改定値が前期比年率+2.8%と市場予想よりも弱い数字となったものの、2月ミシガン大消費者信頼感指数が77.5となり、市場予想を上回ったこと、原油価格が落ち着いてきたことなどから売り圧力が一服し、反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比61.95ドル高の12,130.45ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、原油価格も落ち着いた動きとなっていることなどが、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は10,550円となっており、市場の予想レンジとしては10,450円−10,600円となっている。
 
為替:ドルが上昇
25日の外国為替市場では、原油価格が一時の高値から落ち着いた動きとなる中で、ドルがユーロやスイスフランなどに対して上昇する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は81円台後半、ユーロドルは1.37ドル台半ばとなっている。
本日は、米1月個人消費支出(予想:前月比+0.4%)、2月シカゴ購買部協会景気指数(予想:68.0)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.00−82.50円となっている。
 
商品:NY原油反発
25日のNY原油先物取引は、リビアの石油供給の減少がサウジアラビアの増産や他の産油国の在庫で補われるとの見通しが強まったこと、米GDP改定値が下方修正されたことなどが嫌気され、下落する場面もあったものの、リビア情勢の悪化と米国の対リビア制裁の発表やリビアの騒乱がサウジアラビアなどに波及する恐れなどが支援材料となり、反発して引けた。中心限月の4月限の終値は、前日比0.60ドル高の1バレル97.88ドルで引けた。
NY金先物取引では、中東・アフリカ情勢の地政学的リスクが高まる中で、引き続き買いが優勢となったものの、このところの相場の急騰を受けて、利益確定の動きが強まったことなどから、売りが優勢となり、9日ぶりに反落して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比6.50ドル安の1オンス1,409.30ドルで引けた。