株:NYダウ反発
25日の米株式市場は、米4月耐久財受注が前月比-3.6%と市場予想より大幅に悪化したことを受けて、下落して始まった。ただ、その後は、原油価格の上昇を背景に、素材やエネルギー関連株を中心に買いが入り、4日ぶりに反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比38.45ドル高の12,394.66ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が反発しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,480円となっており、市場の予想レンジとしては9,400円−9,550円となっている。
為替:スイスフランが上昇
25日の外国為替市場では、米国の経済指標が市場予想より悪い内容だったことや、一部ユーロ圏諸国の債務問題がくすぶる中で、ユーロスイスフランは1.22台後半をつけ、最安値を更新するなど、安全資産としてのスイスフランがドルやユーロなどに対して上昇する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は82円近辺、ユーロドルは1.40ドル台後半となっている。
本日は、米第1四半期GDP改定値(予想:前期比+2.1%)、週間新規失業保険申請件数(予想:40.0万件)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.50−82.50円となっている。
商品:NY原油続伸
25日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫とガソリン在庫は増加したものの、ディスティレート在庫が200万バレルの大幅な取り崩しとなったことや、今後も中国などで供給がひっ迫するとの観測が出ていることなどを背景に、大幅続伸する展開となった。中心限月の7月限の終値は、前営業日比1.73ドル高の1バレル101.32ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油価格の上昇や欧州圏の債務問題への不安などを背景に、おおむね堅調に推移した。中心限月の6月限の終値は、前営業日比3.40ドル高の1オンス1,526.70ドルで引けた。