株:NYダウ続伸
29日の米株式市場は、ギリシャ大手2銀行の合併を好感し、欧州株式市場が値上がりしたことに連れて、上昇して始まった。その後も、7月個人消費支出が前月比+0.8%増と大幅な伸びとなったこと、ハリケーン「アイリーン」の被害が懸念されていた規模にならなかったことを受けて、保険株などを中心に買いが入り、大幅続伸となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比254.71ドル高の11,539.25ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇したことから、輸出株などにとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,945円となっており、市場の予想レンジとしては8,800円−9,000円となっている。
為替:円とスイスフランが下落
29日の外国為替市場では、米国の経済指標が堅調な結果となったことや、ギリシャ大手2銀行の合併が報じられ、欧州の債務問題が解決に向けて進展するとの期待感が広がったことなどを背景に、リスク回避の動きが弱まり、安全資産といわれる円とスイスフランが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.45ドル台前半となっている。
本日は、豪7月住宅建設許可(予想:前月比+2.0%)、米8月消費者信頼感指数(予想:52.0)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.30−77.30円となっている。
商品:NY金反落
29日のNY原油先物取引は、米経済指標が堅調な結果となったことや、米株式市場の上昇に連れて、3日続伸となった。中心限月の10月限の終値は、前営業日比1.90ドル高の1バレル87.27ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、ギリシャ大手2銀行の合併が報じられ、欧州の債務問題が解決に向けて進展するとの期待感が広がったことや、米株式市場が上昇したことなどを背景に、安全資産としての金買いが後退し、反落して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比5.70ドル安の1オンス1,791.60ドルで引けた。