2011年9月5日のマーケット予想

株:NYダウ続落
2日の米株式市場は、8月の米雇用統計で、失業率が9.1%と市場予想と一致したものの、非農業部門雇用者数が前月比±0と、市場予想を大幅に下回り、雇用市場の悪化が示されたことが嫌気され、急落する展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比253.31ドル安の11,240.26ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,825円となっており、市場の予想レンジとしては8,750円−8,900円となっている。

為替:円とスイスフランが上昇
2日の外国為替市場では、米8月雇用統計が悪い内容となったことを受けて、リスク回避の動きが強まり、安全通貨といわれる円やスイスフランが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.42ドル近辺となっている。
本日は、米国がレーバーデーのため休場となっており、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.30−77.20円となっている。

商品:NY金急反発
2日のNY原油先物取引は、8月米雇用統計が失望する内容となったことや、為替市場のドル高・ユーロ安などが嫌気され、急落した。中心限月の10月限の終値は、前営業日比2.48ドル安の1バレル86.45ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、米雇用統計が市場予想より悪い内容だったことを受けて、安全資産としての金買いが強まり、急反発となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比47.80ドル高の1オンス1,876.90ドルで引けた。