2012年3月14日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
13日の米株式市場は、2月米小売売上高が前月比+1.1%と市場予想を上回る大幅な伸びとなったことや、金融大手JPモルガン・チェースが増配と自社株買いを発表したことを受けて、他の金融機関も増配に動くのではないかとの期待感が膨らみ、ほぼ全面高の展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比217.97ドル高の13,177.68ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が10,015円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,900円−10,050円となっている。

為替:ドルが上昇
13日の外国為替市場では、FOMC声明で、景気見通しが若干引き上げられたことや、追加金融緩和に関する手掛かりがほとんど示されなかったことなどを受けて、ドルが買われる展開となった。NY終値ベースで、ドル円は82円台後半、ユーロドルは1.30ドル台後半となっている。
本日は、注目される取引材料に乏しく、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.50−83.50円となっている。
 
商品:NY原油反発
13日のNY原油先物取引は、米経済指標が堅調だったことなどを背景に買いが優勢となり、反発して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比0.37ドル高の1バレル106.71ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、FOMC声明で、追加金融緩和に関する手掛かりがほとんど示されなかったことが嫌気され、続落して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比5.60ドル安の1オンス1,694.20ドルで引けた。