2012年2月7日のマーケット予想

株:NYダウ反落
6日の米株式市場は、ギリシャ政府と民間債権者による債務減免交渉が難航していることや、ギリシャ首相府が、改革実行を協議する予定だった政治指導者の会合が延期されたと発表するなど、ギリシャの債務問題に対する根強い懸念がくすぶる中で、終日軟調に推移した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比17.10ドル安の12,845.13ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,910円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,850円−8,950円となっている。
 
為替:ユーロが下落
6日の外国為替市場では、ギリシャの債務問題に対する懸念が強まる中で、ユーロドルが一時1.30ドル台半ばまで下落するなど、ユーロが軟調に推移した。NY終値ベースで、ドル円は76円台半ば、ユーロドルは1.31ドル台前半となっている。
本日は、豪準備銀行理事会(政策金利の公表、予想:0.25%の引き下げ)に注目が集まっている。欧米時間には、独12月鉱工業生産(予想:前月比-0.3%)や、バーナンキFRB議長の議会証言などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.00−76.80円となっている。

商品:NY原油反落
6日のNY原油先物取引は、ギリシャの債務減免交渉が難航していることや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、反落となった。中心限月の3月限の終値は、前営業日比0.93ドル安の1バレル96.91ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高が進行したことや、前週末の好調な雇用統計を受けて、FRBによる追加金融緩和への期待感が後退したことなどが嫌気され、続落して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比15.40ドル安の1オンス1,724.90ドルで引けた。