2012年3月23日のマーケット予想

株:NYダウ続落
22日の米株式市場は、3月HSBC中国製造業購買担当者景況指数速報値が48.1、ユーロ圏3月購買担当者景気指数が47.7と前月から低下し、中国と欧州の景気減速懸念が強まったことが嫌気され、NYダウは3日続落となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比78.48ドル安の13,046.14ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場の下落や為替市場の円高基調などが株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,935円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,900円−10,050円となっている。

為替:円が買われる
22日の外国為替市場では、日本の2月貿易収支が+329億円と予想外に黒字となったことを受けて、円が買い戻される展開となった。NY終値ベースで、ドル円は82円台半ば、ユーロドルは1.32ドル近辺となっている。
本日は、米2月新築住宅販売件数(予想:32.5万戸)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.00−83.00円となっている。
 
商品:NY原油反落
22日のNY原油先物取引は、中国とユーロ圏の経済指標が悪化したことや、欧米の株式市場が下落したことなどが嫌気され、続落となった。中心限月の5月限の終値は、前営業日比1.92ドル安の1バレル105.35ドルで引けた。
NY金先物取引でも、中国の経済指標の悪化を受けて、同国での金塊需要が減退するとの懸念が強まったことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比7.80ドル安の1オンス1,642.50ドルで引けた。