株:NYダウ続落
5日の米株式市場は、中国が2012年の経済成長目標を従来の8%から7.5%に引き下げたことを受けて、世界経済の先行き不透明感が高まり、資材株などを中心に売りが優勢となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比14.76ドル安の12,962.81ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が軟調だったことなどが、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,720円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,650円−9,750円となっている。
為替:ユーロの買い戻し
5日の外国為替市場では、ユーロ圏2月非製造業PMIが49.3と市場予想を下回ったことなどが嫌気され、一時1.31ドル台半ばを付けた。ただ、その後は、最近のユーロの下落を受けた買い戻しが優勢となり、NY終値ベースで、ドル円は81円台半ば、ユーロドルは1.32ドル台前半となっている。
本日は、豪準備銀行理事会(政策金利の公表)に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.20−81.80円となっている。
商品:NY金続落
5日のNY原油先物取引は、イラン情勢の緊迫化が続く中で、地政学的リスクを意識した買いが入る一方、中国による経済成長目標の引き下げを嫌気した売りが出るなど、強弱材料が交錯する中で、前営業日比ほぼ変わらずで引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比0.02ドル高の1バレル106.72ドルで引けた。
NY金先物取引でも、中国が今年の経済成長目標を引き下げたことを受けて、需要が先細りするとの懸念が強まったことなどが嫌気され、続落となった。中心限月の4月限の終値は、前営業日比5.90ドル安の1オンス1,703.90ドルで引けた。