今回は自殺について取り上げたい。読者の皆さんも色々な情報源から、近年の日本の自殺者の数は毎年3万を超えているという報道を見たり、聞いたりされているだろうと思う。自殺に関して日本は世界の中でどの辺にいるのだろうかという事から始めようと思う。まず表1を見てみよう。
表1 自殺率の国際比較(2009年)
(単位:人/10万人)
1
ベラルーシ
35.1
2
リトアニア
30.4
3
ロシア
30.1
4
カザフスタン
26.1
5
ハンガリー
26.0
6
日本
24.4
*
*
*
9
韓国
21.9
*
*
*
24
香港
15.2
*
*
*
26
中国
13.9
*
*
*
43
米国
11.0
*
*
*
47
インド
10.5
*
*
*
50
シンガポール
10.3
出典:「図録自殺率の国際比較」より作成
この表から明らかなように、日本は現在、自殺の多さでいうと、多い方から数えて世界で第6位である。
「日本を何とかしたい!」と心底から考えている荒井裕樹氏。背景には、国内総生産(GDP)が世界第3位に転落するなど、日本の存在感が低下していることがある。ではどうしたらいいのか? 同氏は「日本の基幹産業の再編をどんどん進めるべきだ」と、本コラムで主張してきた。
荒井氏は、年収4億円を超える訴訟弁護士の仕事を捨て、2008年夏、MBA(経営学修士号)を取得するため米国に留学した。直後にリーマンショックに遭遇。「100年に一度」といわれた世界的な金融・経済危機の震源地となったニューヨークで金融工学を学び、投資ファンドによって日本を変革したいと意欲を燃やしている。
そんな荒井氏が今回、日本再興にとって最も重要なテーマである人材の問題についての持論を展開する。
(前回から読む)
今回はテイラールールの話から始めましょう。
これまでお話してきた通り、現在主要先進国・地域では非伝統的な金融政策運営が行われ、政策金利は1%以下と極めて低い水準にあります。では、政策金利はどのような水準に設定するのが本来望ましいのでしょうか。
テイラールールとは
金融政策運営の方式として、テイラールールという考え方があります。これは、ジョン・テイラーという経済学者によるものです。テイラーは、1987年から92年に米連邦準備理事会(FRB)によって採用されてきた政策金利はテイラールールでうまく説明できると主張しました。
このルールの利点の一つはとてもシンプルなことで、政策金利は物価上昇率と景気の両方を考慮した水準に決まります。
Plans for a high-speed rail line in Florida have been derailed, sending shock waves throughout Central Japan Railway. The company had been preparing for this project, assigning it the highest priority among all its global activities. East Japan Railway Company has expressed interest in another high-speed rail project in California, but the obstacles there are numerous.
「日経ビジネスオンライン」の人気連載、岡敦の「生きるための古典」が、集英社新書『強く生きるために読む古典』になりました。同連載のファンでもある「早稲田文学」ディレクター、市川真人さんもお招きして、岡康道、岡敦兄弟との鼎談を繰り広げる「人生の諸問題・変化球編」。前回からの続きです。
—— 『強く生きるために読む古典』は、著者の岡敦さんが、当サイトの連載「生きるために読む古典」から、10本を選んで再録、加筆修正しています。文学のプロであられる市川先生にとって、このラインナップはいかがですか。
※ここで、集英社新書に収録したラインナップをご紹介しておきましょう。
はじめに 『資本論』(マルクス)
1 『失われた時を求めて』(プルースト)
2 『野生の思考』(レヴィ=ストロース)
3 『悪霊』(ドストエフスキー)
4 『園遊会』(マンスフィールド)
5 『小論理学』(ヘーゲル)
6 『異邦人』(カミュ)
7 『選択本願念仏集』(法然)
8 『城』(カフカ)
9 『自省録』(マルクス・アウレーリウス)
市川真人(いちかわ・まこと)1971年東京都生まれ。
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