カテゴリー別アーカイブ: 日経225ニュース

日経225先物に特化したニュース・情報です。

袋小路

  この一週間の金融市場の動きを見て、完全に行き詰った感があります。インチキで成り立っていた相場なので、早晩、崩れるのは当たり前のことですが、ここまでだましだましやってきたので、しばらく堅調さが続くと錯覚してしまいます。
  クリスマスまであと1週間。これまで値崩れしてもゾンビのようにしつこくよみがえってきたので、日経平均8500円、NYダウ12000ドル回復と、最後のひと吹きがある可能性もありますが、そろそろ来るべき時が来たのかなぁと思ってみています。
  潮目が変わったなと感じたのは、月曜日(12日)の値動きですかね。先週末の欧州金融問題に関する、欧州連合や欧州中央銀行などの会合をやり過ごして上昇しました。11月以来、上値(8700~8800)に未練を残しながら下落してきたので、そのまま上抜けして、8700台、8800台を目指しても、おかしくはないなと考えられましたし、8660でしつこく買うので、もしかしたら米国時間に動かすのかなと思ってみていました。
  個人的には、先週金曜日の夜、上昇したのについていけず(飲み会があったので関わることができず)、吹き値売りを狙っていたので、もうひと伸びほしいところでしたが、8670をつけた後は、ずるずると後退。この時点で、すでにほぼ決着がついたような感じではありましたが、下がったところでしつこく買うので、気持ち良い下落とはならず、8500を防衛するような動きもあり、やりにくい展開でした。
  週末の8400の攻防もそうでしたね。クリスマスにかけて何か仕掛けるならば、ここで打って出てもよかったような気がします。シカゴ終値が8375なので、下値を確認して反転する可能性もなきにしもあらずですが、ムーディーズがベルギーの格下げなんかを行った以上は、よほどのインパクトのある材料が出ない限りは、上昇は難しいと考えています。
  この1、2年は米国の金融緩和をはじめ、無理やり政策介入で株価を粉飾している状態なので、経済の実態と株価は相当乖離していると考えるのが自然でしょう。これだけ膨大な額の介入をしたにもかかわらず、大した効果もなく、いずれ綻びが表面化するのは不可避です。
  ギリシャだのイタリアだの言っても、まだ、多くの市場参加者の意識が新たな政策期待なんかもあって上目線なので、なかなか下落しないですが、相場を上昇させる力などあるわけもなく、じりじりと下げた後、いずれパニック的な売りにつながると思われます。
  ドル・円なんかもそうですよね。10月末に異例の巨額ドル買い介入をして、さすがに日銀の顔を立てて、ドルは“高値安定”していますが、オセアニア時間に記録した最安値からわずか3円弱上昇したにすぎません。
  欧州問題もあって、世界的に資金がドル、米国株に向かっている事情もあって、ドルもダウも高値安定していますが、欧州よりもひどい状態にある米国の実体経済を考えると、崩壊するのは時間の問題でしょうね。
  一見、世界の金融市場は、爆弾を抱えながらも、安定したような動きを見せていますが、そろそろやばいよ、という状況になりつつあります。
  このまますなおに暴落するのが一番ですが、気を付けなければならないのは、新たな政策介入ですね。今回の元凶はドイツにもあるので、もっとババをつかまされ、ドイツ経済が壊滅に追い込まれるべきだと思いますが、国債買い入れを行うとアホ女が表明すれば一時的にでも、株価は急騰するでしょう。日経も9000円手前まで行く可能性があります。
  また、イラン情勢ですね。いよいよ金融問題で行き詰った時には、いろいろと難癖をつけてイランと戦争に突入することでしょう。そうなった場合、ドル、株価がどういう動きをするのか? ちょっと読めない部分もありますが、売り一辺倒にもなれません。
  今まで以上に、得体のしれない値動きになる可能性があるので、心して臨む必要があります。

来週の予定

【19日(月)】
06:00 NZ10~12月期消費者信頼感
09:00 NZ12月NBNZ企業景況感
23:00 ベルギー12月消費者信頼感
24:00 米12月NAHB住宅市場指数
24:30 ドラギECB総裁、欧州議会で発言

【20日(火)】
09:30 豪中銀議事録公表
16:00 スイス11月貿易収支
18:00 独12月Ifo景気動向指数
22:30 米11月住宅着工件数

【21日(水)】
06:45 NZ7~9月期経常収支
08:50 日11月貿易収支(通関)
09:00 日銀金融政策決定会合
18:30 英中銀金融政策委員会、議事録公表
24:00 米11月中古住宅販売件数

【22日(木)】
06:45 NZ7~9月期GDP
18:30 英7~9月期GDP
22:30 米新規失業保険申請件数
22:30 米7~9月期GDP(確報)
23:55 米12月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
24:00 米11月景気先行指数

【23日(金)】
22:30 米11月耐久財受注
22:30 米11月個人所得・個人支出
24:00 米11月新築住宅販売件数

テクニカル



  普段、デイトレードをしていると、目先の値動きや売買動向に気を取られてしまい、なかなか、長期的な視点が持てませんが、たまには、月足、せめて週足くらいは観察しておきたいものです。
  月足を見る限りは、2007年7月をピークに、緩やかな下落トレンドを形成していることが分かります。ファンダメンタルを意識しつつ、テクニカル的にも忠実に値動きしているといえると思います。
  以前に一部の人には、お示ししたことがあると思うのですが、エリオット波動を形成しながら下落しつつあるんですよね。だから、いずれ7000円を割り、リーマン・ショック後の安値を更新する可能性があります。あくまでもテクニカルに忠実に動けば、の話ではありますが。
  難しいのは、7000円を割るのがどのタイミングかということ。そして、時間稼ぎのためにレンジ相場で推移し、しかもところどころで上昇を入れ、メジャーSQなんかもからんでくるので、安易にショートをキープできないです。
  時々、オプションを買ったという相談をしてくる人がいますが、月の値幅が1000円もないのに、オプションなんかやる意味がありますか? あれはあくまでも先物、株式投資と組み合わせたうえでの保険です。でなければ、単独でオプションの値動きを狙っているとしたら、ばくちにすぎません。そんなことも分からないようなら、トレードなんかやめた方がいい。センスなさすぎです。素直に能力がないことを認めて撤退すべきです。
  ドル・円なんかは昨年秋までは、テクニカルに忠実な動きをしていました。昨年9月に介入があり、それからしばらく、テクニカルに決着をつけた後、訳の分からない動きになってしまいました。東日本大震災直後の今年3月の介入以降は、完全に政策介入なしでは値動きできなくなっています。
  NYダウは追加緩和やら何やらで、不自然な価格操作が当たり前になっているので、テクニカルが通用しない世界になっています。
  日経平均がおそらく世界で最後に残された唯一のテクニカルが通用する相場でしょう。ただ、7000円を割り込んで、テクニカル的な目標を達成したら、おそらく訳の分からない動きになってしまうのでしょうね。
  7000円割ったら、さすがに欧州だけでなく、米国の金融詐欺にも決着をつけなければならないでしょうから、金融恐慌が本格化しているでしょう。
  月足を見る限り、金融恐慌が間近に迫っているとしか思えませんが。

8505S→8405 +100×1、8500S→8405 +95×3、8405L→8385 -20×5、8395L→8410 +15×5 計360円

  派手にトレードしましたが、あまり実入りは良くありません。クリスマスラリーが邪魔をします。実際の売買動向や値動きもそうですね。でも、基本的にベクトルは下向きなんだろうと思います。
  8500円台でのショートは一昨日からキープ。もっと8500円以上で粘るのかと思って、8500でまず3枚売って、あと2~3枚、売るタイミングをうかがったのですが、8505で1枚売った後は、下落してしまいました。
  昨日8400割れから反転してきたので、確定しました。潮目が変わるかと思って、ロングを入れたら、上値を押さえつけられ、いったんロスカットして、再度エントリーしましたが、ご案内のような状況です。
  可能性としては、8500よりも8000割れの方が現実味があるような気がします。何があるかわかりませんが。

12月16日のポイント

  落としどころはあるのか? なければ暴落? 暴落するとなれば何が材料になるのか? テクニカル的な分析は明日にでも披露します。

10870
10780
10670
10560
10480
10330
10310
10200 直近高値
10160
10130
10110
10070
10050
10040 震災後戻り高値
10010
9980
9930
9910
9880
9850
9830
9790
9750
9730 
9710 6月28日高値
9690 
9670
9660
9650
9630 
9600
9580
9550
9520~9530
9430~9440
9360~9370
9310
9280 38.2%押し
9200
9110
9060
9000 50%押し
8930
8900
8870
8850
8830
8800
8760
8710 61.8%押し
8660
8630
8610
8580
8500
8470
8440
8400
8360 76.4%押し
8310
8290
7800 震災後安値