裕福な高齢者にはガマンしてもらうべき(参議院議員 藤末健三の永田町緊急レポート)
前回までは、我が国の危機的な財政状況(「国債暴落の危険性はもう無視できない」)と、まずは国会議員が身を切って財政再建を進めるべきとの考え(「国会議員が身を切ることから始まる財政再建」)を述べた。
次に、そしてもっとも重要なことは、大幅な予算構造の見直しである。特別会計も含めた見直しが必要だが、一般会計については、特に社会保障関係費の抑制が避けられない。
激増する社会保障関係費で財政は火の車
一般会計の歳出規模は約92兆円だが、その内訳は下図の通り、社会保障関係費が最大で28.7兆円である。また、他の経費と比べて、社会保障関係費の伸び率は際立っている。これは、高齢化による医療や介護、年金のコストが急増していることが原因であり、これらのコストは今後も増え続けることが予想される。