【テクニカル講座 第5回】だましを見抜く

  前回、前々回は、実際にチャートから特有のパターンがあることをご説明しました。前回の日経225先物月足チャートは、実はご説明したパターンとは別にもう一つ、同じ法則に基づいて、きれいなパターンが確認できます。後日、きちんとこれについても解説したいと思います。上昇相場から下落相場に転じる時に、よくみられるパターンも含んでいるので、それと合わせてご説明したいと考えています。
  繰り返しになりますが、テクニカルは実践で使えなければなりません。世の中にあふれる、さまざまなテクニカルの知識は、ほとんどのものが、「だまし」で終わってしまいます。教科書通りに動くことはめったにないのです。
  だから、期待を持って、ポジションを仕込んでも、まったく別の動きをしてしまい、結局ロスカットを余儀なくされたということは、よくあるのではないでしょうか。
  逆に、本当に教科書みたいに動いた場合、安全、確実に稼ぎだすことができます。あらかじめ見当をつけておいて、値幅計算から予定利益を導き出すことができるかもしれません。
  「そんなおいしい話あるわけないだろ」。何度もだまされているので、疑心暗鬼の方も多いと思います。でも、もし本当にそんなことが、あったとしたら・・・。実はそれを追求しているのです。そして、実際に値動きをほぼ完ぺきにとらえることができる局面があります。