庶民革命

  このブログには、1日100人近いアクセスがあります。ただ、ほとんどの方はパスワードを持っていないし、内容を見ることができないのに、「何が楽しくて毎日閲覧しているんだろう?」と思ってしまいます。興味があるのに行動を起こせない人に対しては、何もこちらから提供するものはないし、逆に関心を持って、アプローチしていただいた方にはできる限り、お応えしたいと思っています。
  申し込まれた方の声を聞くと、敷居の高さを感じている方がおられるようです。ちなみに、すでに参加されている方の経歴は様々です。別に学歴を重視するとか、一流企業に勤めているとか、そういう条件はありません。普通にお仕事をされていたり、自営業をされていたり、小さくても会社を経営していたりと、そういう方と交流を持ち、金融市場に対しての理解を深めるお手伝いをさせていただければと思っています。
  この世の中で、現場で汗水を流して働いている人、現実と向き合いその中で、一生懸命働いている人が一番偉いわけで、私たちはお互いに連携し、助け合うことを目的としています。そういうことですので、参加するかどうか迷いのある方は、特に高いハードルを設けているわけでもないので、一歩踏み出してみてはどうでしょうか?
  唯一条件があるとすれば、最低限の社会常識を持っていることや、他人に対する配慮ができるということ。社会人であれば、その点は身についていると思います。逆に仕事や社会に対して何ら貢献をせずに、昼間からただ、だらだらとチャートだけを眺めている人、無料情報にただすがりついて徘徊するだけの乞食のような人、自分から情報発信せずに他人の批判しかできないような人はお断りしています。
  9月1日に突貫工事でブログを立ち上げましたが、コンセプトは「庶民革命」です。情報化が進んで、世の中の価値観がどんどん変わろうとしています。みんなそれぞれ自分に合ったライフスタイルや価値観を貫けるようになりましたし、本質を見抜く目というのもどんどん厳しくなってきました。
  一流企業の社員であるとか、高級官僚であるとか、政治家であるとか、単に身分が立派なだけでは、誰も納得しない時代なのです。
  大銀行は米国にいじめられて落ちぶれてしまったし、パナソニックやシャープがどうなっているかはご承知の通り。平時では偉そうに威張り腐っている政治家や官僚ですが、東日本大震災や原発事故の時、リーダーシップを発揮し、“優れた頭脳”を生かして難局を乗り切れたでしょうか? パニック状態に陥って、何もできず、仕方なく米国に助けてもらい、「トモダチ」などという気持ち悪い言葉で、さらに付けこまれるきっかけをつくっただけのことです。
  だから、それぞれの現場で、やるべき仕事をこなし、どんなに小さくても、形として残すという営みを続けている、庶民こそが一番偉いのです。偉そうにしていて何もできない連中よりもはるかに高貴な存在です。
  皆さんが関心を持っている金融市場、投資の分野ではどうでしょうか? 大手金融機関やシンクタンクの人たちは、金融のプロ、投資のプロを自称しています。だったら、なぜ会社から独立して、自分で投資会社を立ち上げないのでしょうか? マーケットや経済に精通しているのであれば なぜ金融マンから億万長者がぞくしゅつしないのでしょうか?
  それは彼らが本当のプロではないからです。詐欺師と言ってしまってもいいでしょうね。大した知識や実績もないし、自分に自信がないから、会社や組織、お互いに傷をなめ合う仲間に依存するしかないのです。それはそれで商売として成り立ってしまうのでたちが悪いのですが。
  大手金融機関がどうやって稼いでいるかご存知ですか? 国債を買って、ただ保有しているからにすぎません。国に助けて、やっとメシを食べていけるのです。親族の生活保護受給でバッシングを受け、秋以降、テレビから姿をけしてしまいそうな芸人さんがいるようですが、金融マンも五十歩百歩ですね。
  国債以外では、得体のしれない投資信託販売をはじめ、ほとんどが投資家に損を負わせる金融商品であったり、せいぜい真っ当なビジネスと言えるのは住宅ローンとか、M&Aにかかわるビジネスぐらいですかね。融資にしても手堅いところにしか貸せないし、融資受ける企業としては単に信用保持のためであったり、お付き合いのためであったりして、本当に役に立っているとは限りません。
  全く役に立たないとは言いませんが、よく言われるように「晴れた日に傘を貸し、雨の日に回収する」という理不尽なビジネスを地で行っています。金融業とはヤクザな世界で、国民の税金にたかったり、インチキ金融商品を売りつけたり、役に立たない投資情報を流したり、真っ当な仕事とはいえないのです。
  そんな世の中ですので、自分のことは自分で守るしかないのです。いわゆる“金融のプロ”に任せず、自分の道は自分で切り開いていこうと。金融機関ができないことをやってやろうじゃないかと。そういうことです。
  幸いなことに、個人投資家が簡単に金融市場にアクセスできる時代です。正しい知識を身につけ、しっかりと武装して臨めば、今は厳しい投資環境ですが、好転すれば積極的に攻めていくことができるでしょう。また、相場が変調をきたした時には、いち早く異変を察知し、仕事、ビジネスに役に立てたり、ライフプランを見直したりもできるでしょう。
  私たちは、庶民としてごく当たり前の感覚を持ち、世のなかの幻想にまどわされず、しっかりと将来を進んでいこうと、それを目的としているのです。