断捨離

  今年も残すところあと、10日ほどになりました。先週から少しずつ大掃除を始めていますが、やるなら徹底的にやろうと、本格的に物を捨てまくっています。
  家の中がごみごみとした状態になる最大の原因は、物が多過ぎることなんですよね。本とか服とかちょっとした小物とか、買った時、もらった時はそれなりに必要だと思って、ずっと取っておくんですけど、役に立つもの、長く使うものって限られているんですよね。
  それでいて、すぐに捨ててしまうのはもったいないとか、いつかまた使うだろうとか、捨ててしまうと困るんじゃないかとか、ついつい考えてしまい、物をためこんでしまいます。
  でも、なくて困るものなんてそんなにないんですよね。2週間くらいの小旅行をすることを想定すると、大体、必要な物って、スーツケース1個と、中くらいの旅行かばん1個もあればほとんどのものは収まってしまいます。
  さすがに日常生活をしていると、細々としたものが必要になるし、服なんかは季節によって衣替えしなければならず、しかも、着た切りというわけにもいかないので、そう単純ではないでしょうが、その気になれば、大リストラができるということです。
  いらないものを捨てると、部屋の空間が広がり、しかも整然とした感じになるので、すがすがしい気持ちになりますね。精神衛生上いいし、運気アップにもつながるでしょう。
  また、物を整理することで、何が足りていて、何が足りないのか、把握することもでき、反省というか、課題の発見というか、自分自身を省みることができますね。
  思い切って物を捨てないと、新しいものを吸収しにくくなりますね。過去にこだわる時とか、過去の栄光が懐かしく感じる時って大体、物事がうまく行っていない時です。むしろそういう時こそばっさりいろんなものを切り捨てるチャンスととらえるべきでしょうね。
  今回、本を整理していたら、2冊同じ本を買ってしまったという例が三つもありました。物をためて過ぎてしまうと、自己管理が甘くなりますね。本当に反省しなければなりません。
  物を捨てるのは怖いことでもあるし、自分自身の負の部分を直視しなければならないので、つらいことでもあるんですけれど、それを乗り越えると、本当にすっきりして、生まれ変わったような感じになります。
  「断捨離」が一時期話題になり、その前には「捨てる技術」がブームになり、定期的に「物を捨てようブーム」みたいなのが起きますが、理由が分かるような気がします。景気の変動とか、人々のマインド、閉塞感なんかが作用しているのでしょう。
  あらためて言うまでもないですけど、国レベルでも「断捨離」が必要ですね。泣いても笑っても、来年は金融、経済面で激動の一年になることでしょう。日本が生き残るには、今までの米国に言いなりの悪習を断つこと。これしかありません。米国をばっさりと切ることで、新しいものが生まれてくるでしょうし、試行錯誤する中で展望も開けることでしょう。