底堅いのか?

  シカゴ終値は9865。ポイントは9860、先週異常な防衛を見せた9890、9910、9930。わかりやすいといえばわかりやすいが、逆を突かれやすい局面でもある。
  ドルがどうしようもない形状。

笑顔になるハンバーグ

  ご覧になった方も少なくないと思いますが、7月16日放送のテレビ朝日「お願い!ランキング GOLD 3時間SP」で、ファミレスナンバー1対決をやっていました。すかいらーくグループの「ガスト」「ジョナサン」「夢庵」「バーミヤン」がそれぞれの人気メニューを持ち寄り、辛口で食通の審査員に判定してもらうのですが、厳選した材料を使用し、製造工程の特別な工夫や、開発の際の苦労話を紹介するなど、なかなか、興味深いものでした。
  その中で、私が最もおいしそうだなと思ったのは、ガストのチーズINハンバーグ(523円)です。普通は、ハンバーグにチーズをのっけるというのが多いと思うのですが、ハンバーグの中にチーズを入れるという、斬新なアイデアであることと、このハンバーグを口にした瞬間、4人の審査員全員から幸せそうな笑みがこぼれ、満点を獲得するシーンが印象的で、「どんなにおいしいハンバーグなんだろう」と好奇心が湧きました。
  気になって仕方がないので、早速、昨日、新橋のガストに行ってきました。私の中で、ファミレスというと中途半端な価格の割に、味もボリュームもいまいちという印象があり、ファミレスなんて多分、10年以上行った記憶がありませんでした。久しぶりのファミレスで、ドキドキ体験でした。
  新橋という土地柄に加え、ビジネスホテルの2階にあるので、それなりの年齢の人が多いのかと思ったら、そうではなく、結構、店内は若い人が多かったですね。「新橋のどこにこんな若者がいたんだろう」というくらい若者でにぎわっていました。
  見ると、みんなドリンク・バーを利用するんですね。午後8時過ぎに入店したので、食事をとる人が多いのかと思いきや、半数以上が、ドリンク・バーやデザートを注文していた感じでした。


  ファミレスって、腰の低い店員さんと丁寧な対応が売りだと思っていましたが、店が混んでいたせいか、呼び出しボタンを押しても店員が来ず、3回目を押して、2~3分たってから、ようやく店員の方が注文を取ってくれました。
  しかも、チーズINハンバーグがやって来たのは注文から20分後と、正直、待たされて期待感がやや薄れてしまいました。
  それでも待ちに待ったチーズINハンバーグ、ナイフを入れると、テレビの映像とは若干違いましたが、中からとろーりとろけるチーズが飛び出し、一口食してみると、肉汁にとけたチーズがからみ合い、なかなかの味わいでした。
  事前の予備知識通り、普通のチーズのせハンバーグとは、全然違う、新たなハンバーグのスタイルだと思いました。ガストで売り上げトップというのも分かる気がします。
  ただ、大きさがやや小さく、もうひと回り大きければ、満足感がさらに高まったような気がします。それと、ベースとなるハンバーグはそれなりにおいしいのですが、審査員があそこまで持ち上げるほどのものかなぁというのが率直な感想です。
  私が今まで食べたハンバーグで一番おいしかったのは、店名などは忘れてしまいましたが、友人に連れて行ってもらった、広島の地元の和牛を使った手作りハンバーグです。和牛のおいしさがひき肉に凝縮され、しかもボリューム満点で、本当においしかった。
  このハンバーグに同じようにチーズを入れたら、どんな味になるのだろうと想像すると、ガストのハンバーグはやや力不足な感じでした。
  番組ではファミレス対決の最終戦で、ガストと夢庵が対決し、ガストはチーズの入っていない「ビーフ100%プレミアムハンバーグ」で勝負をかけるのですが、結果は惨敗でした。要は、ハンバーグとチーズのバランスがよかったから好評価につながったのであって、ハンバーグそのもので勝負すると、「どうかなぁ」と首をひねってしまうのではないでしょうか。
  審査員の方は、値段とかも考慮して、点数を出しているのでしょうか? コスト・パフォーマンスはまずまずだし、おいしくしようと並々ならぬ企業努力をしているとは思いますが、やはり、「そこまで評価が高いものなのかなぁ」という感は否めませんでした。
  この番組の新宿ラーメン店のランキングで、麺屋武蔵が一番になったのは、十分納得のいくものでしたが、大手チェーン店を評価するとなると、やはり遠慮があるのでしょうか?
  ハンバーグといえば、「ぴっくりドンキー」ですよね。びっくりドンキーも十数年前に一度行ったきりです。ハンバーグは好きな食べ物なので、ちょっとチャレンジしてみたいですし、ファミレス以外でも、町の洋食屋さんでいい店があれば開拓したいと思います。
  ちょっと辛口の感想になってしまいましたが、今回のファミレス対決を見て、大企業でも、一生懸命おいしいものを開発し、お客さんの笑顔を見たいという情熱があるんだなという感想を持ちました。こういうところも日本人ですよね。細部までこだわり、妥協を許さないという精神が垣間見られました。
  余談ながら、すかいらーくって、何年か前に創業家一族と、投資ファンドと組んだ経営陣が対立して、創業家が追い出されるというお家騒動があり、どこかの週刊誌で創業家の一人が内情を激白し、金儲け路線に走る姿勢を批判した記事を見て、あまりいい印象を持っていませんでしたが、番組を見る限り、真摯な姿勢で、おいしいメニューを作ろうとしているんだなと思いました。
  特に、和食ファミレスの夢庵はカレーうどんとか、新食感の鶏の竜田揚げとか、テレビの向こうから、おいしい香りがただよってくるようなメニューを繰り出していて、行ってみたいなと思いました。ジョナサンのビーフシチューオムライスやバーミヤンのギョーザも魅力的ですね。今まで全然関心がなかったファミレスの魅力が発見できればいいなと思います。

神様のいたずら

  録画していたサッカー女子W杯決勝戦をフルタイムで見終えました。生活のリズムを崩したくなかったので、リアルタイムでは見ませんでしたが、正解でしたね。体に悪過ぎです。日本が勝てたのはやはり震災で傷ついた日本に対する神様の慈悲でしょう。それでも勝ちは勝ちです。
  日々相場に携わる者として、勝負師としては、冷静にどちらが強いのか、見極めなければならない。少なくとも前半を見る限り、とても日本が勝てる試合ではなかった。パス回しが悪い、ミスはする、走るスピードは遅い、ディフェンスの機転はきかない、当たり負けする、などなど、とても見られたものではありませんでした。
  ディフェンスに穴を開けて放った、モーガンの完璧な先制シュートに対し、日本が追いついた宮間のシュートは完全にラッキーでした。延長のワンバクと澤のシュートも同様ですね。
  流れは完全に米国でしたが、不運なシュート・ミスも多く、感覚としては、4-2あるいは、3-2で90分間で決着がついていた試合でした。日本が勢いや自力で勝った試合ではありません。
  強いて米国の欠点を挙げるならば、時間がたつにつれ全体的に疲労感が隠しきれず、精神的にも日本の粘りに根負けしてしまった感があります。PKでそれが如実に表れましたね。
  勝負師としては、こういうところで予想をするのはきついですね。理論上は明らかに米国勝利ですから。でも運も実力のうち。結果を出した者が勝者なのです。勝負師としては、米国勝利を予想して率直に負けを認めざるを得ないでしょう。
  FIFAランキングでは、米国1位に対し、日本は4位。W杯優勝で日本はランキングが少しは上がるのでしょうか? たとえそうだとしても、地力の差は、この現時点のランキング通りだと思います。
  いずれにせよ、とりあえず勝てたのはよかった。被災地でリアルタイムで見ていた人にも勇気を与えたことでしょう。おめでとうございます。

ドルを売って金を買え

  おめでとう!サッカー女子日本代表。米国を撃破し、見事にW杯初優勝しました。東京都知事じゃないけど66年前の雪辱を見事に果たしてくれました。まあ、野球では、日本の方が米国より格上なんですけどね。メジャーリーグなんて所詮外人の寄せ集めですから。ついでに借金も返せ、この野郎(爆笑)。
  金が上昇しています。先週、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は、一時1594.40ドルをつけて史上最高値を更新しました。


  賢明なみなさんは、理由はもうお分かりですよね。欧米の財政不安があるからです。紙切れになるドルを保有するより、広く、世界中の人が価値があると信じている、金を資産として持っておいた方がいいと判断するからです。
  米国の某著名投資家などは、ここ数年、「金は暴落する」とことあるごとに煽っていますが、もちろん、目先の上下はあるものの、一貫して上昇トレンドにあります。金先物のショートで踏み上げられているのでしょうか? それとも、ドルの価値を維持したい米政府の意向を受けているのでしょうか? いずれにせよ、米ドルが深刻な状況にあることは確かです。
  もしかすると、今後、金価格が急落する可能性もないとはいえませんが、新興大国のインド人はもともと金が大好きだし、中国人もそれに負けないくらい、“拝金”な人たちです。
  こういう状況ですから、資産を金で持つことは非常にいいことだと私も思います。もちろん株式のように配当が出たり、成長株の利回り安定成長みたいなことは望めませんし、商品特有の乱高下のある嫌な値動きをしますが、本質的な価値は安定しており、世界恐慌が目の前に迫る中では、金の魅力は大きいといっていいでしょう。
  為替や株価指数、株価を見ていると、下落トレンドにありながら、底堅いので、「もしかしたら上昇?」と考えてしまう局面も多いのですが、金価格は素直ですね。
  金融バクチ、金融詐欺の元締めである米国政府が、いくら粉飾しようとしても、隠しきれない。株はQEで市場に資金をじゃぶじゃぶに供給して、価格をつり上げているだけだし、ドルが目先反発するのは、投資銀行やその手先に踏み上げを仕掛けさせているにすぎない。


  シカゴ取引所のIMMポジションは、投機筋の動きを排除しているので実態を反映していないといわれますが、非常にわかりやすい動きをしています。
  昨年のギリシャ・ショック直前に自律反発でドルが買われる動きがあった以外は、一貫して、ドルは売られています。今年4月に円ショート、ドル買いの動きがみられますが、これは介入があったからです。
  要するに「ドルを買う馬鹿はいない」ということです。あらためて言うまでもないことですが、常に頭の中に入れておきましょう。
  時々、ドルが戻す局面がありますが、それは若干、ドル・ショートが買い戻されるにすぎないということが、IMMの推移からうかがえます。
  日本は政府、民間の両部門が米国債をはじめ大量のドル資産を持っていますが、1ドル=80円割れが常態化する中、損切りを考えた方がいいですね。一瞬ぐらいは回復するかもしれませんが、もはや80円、90円、100円に戻すことはありえないでしょう。
  各国がそれなりの金準備を確保する中で、資産がドルに集中するのは、危険極まりない。これまでに米国の金融詐欺にだまされた分については、もうしょうがないと思います。問題はこれから。国際社会からいかに批判されようとも、粛々とドルを売って、金やその他の貴金属、希少金属を購入したり、油田、天然ガスの権益確保と開発、新エネルギー研究、人材育成に投資すべきです。
  米国にカネをつぎ込んだところで、何ら見返りはない。どうせ中国や北朝鮮をけしかけて、軍事的脅威を演出して、米軍に依存させようとするんでしょうけど、もう見え透いています。普天間の問題にしても、カネ目当てということは分かり切っている。米国というのはそこまで卑しい、みじめな国に成り下がっているのです。
  そんな国と心中するのはまっぴらです。あらためて強調したい、今こそ、ドルを売って金を買いましょう!

ラーメン道 味噌ラーメンの新境地 新宿編2 

  いよいよ夏本番、連日猛暑日が続きますが、ラーメン界は西新宿が熱い。新宿大ガード下を抜け、小滝橋通りに入ると、そこには、生きのいい新興店が競うように軒を連ねる、ラーメン激戦地が広がります。勢いのよいものに触れることは、いい刺激になるし、運気や力をもらえます。
  

  今回紹介するのは、「味噌屋八郎商店」。東京でラーメンといえば、やはり醤油ラーメンが主流で、私もそれほど多くの店を食べ歩いているわけではないですが、味噌ラーメンといえば、高田馬場の「えぞ菊」や、同じく高田馬場にある札幌・豊平の超有名店「純連(すみれ)」の系列店、ちょっと変わりダネでは、唐辛子と山椒をミックスした辛くてしびれるラーメンで知られる神田の「鬼金棒(きかんぼう)」などが目を引きます。札幌ラーメンの「味源」も都内各地に支店があり、かつて割とよく行ったのですが、昔と比べ味が変わったような気がして、最近は足が遠のいています。


  入口の「うまいぜベイビー」ののぼりが目を引く、味噌屋八郎商店は、先日紹介した魚介系ラーメンの横綱格「麺屋武蔵」より1ブロック北側に進んだところにあり、「ラーメン二郎」の隣にあります。とんこつラーメンで知られる、神奈川・なんつッ亭の系列店で、こだわりの味噌と、ピーナッツ・バター、そして特製のマー油を使った味噌ラーメンがラーメンが売りで、テレビ朝日の「お願いランキング」で、カリスマシェフの川越達也氏をして、「この味は、料理人としてあこがれた」と言わしめた味です。
  新興ラーメン店に共通しているのは、店員の方がはつらつとしていることです。味噌屋八郎商店の社長は、ラーメン界の風雲児としてTBSの「情熱大陸」で取り上げられましたが、そういうところに勢いの違いが出ていますね。
  荻窪・北口商店街の「丸福」のように老舗のいい雰囲気の店もありますが、のれんにあぐらをかいている店も少なくありません。閉店した青梅街道沿いの「丸福」のように悪い意味での職人気質が評判を悪くした例もあり、新興店の姿勢を大いに学ぶべきでしょうね。


  午後2時前に行ったのですが、店内はサラリーマンの方がほとんどでした。東京では、魚介系ラーメンとともに、つけ麺がはやっています。味噌屋八郎商店でもつけ麺をやっています。でも、私が見る限り、ほとんどの人が気温35度近い猛暑にも関わらず、味噌ラーメン(780円)、しかも無料の大盛りサービスを注文していました。それほど魅力のある味噌ラーメンなのです。
  味は、札幌・純連に近い味です。ただ、やはり、味噌のブレンドやピーナッツ・バターの隠し味が効いていて、コクのあり、重厚ながら、後口はさっぱりした感じです。それに比べると純連はやや重くて野暮ったい感じがあります。
  食べ進めると、特製のマー油がスープが徐々になじみ、最初の一口とは、また違った味が楽しめ、最後まで楽しませてくれます。炒めたもやしがトッピングされおり、これもいい感じのアクセントになっています。


  麺屋武蔵の回でも触れましたが、西新宿はアクセスが良く、家賃も手ごろなので、オフィスが多く、20~40代のサラリーマンを多く見かけます。
  小滝橋通りの飲食店は、がっつり食べる系の店が多いですね。大手牛丼チェーン店をはじめ、ラーメン二郎がそうですし、「伝説のすた丼屋」とか、見るからにボリューム満点のとんかつの写真を掲げるお店とか、胃袋を満たせる店がずらりと並んでいます。街全体に活気があり、若さとパワーが感じられます。
  そういう土壌があるからこそ、勢いのあるラーメン店が次々と誕生するのでしょう。今後も、いろんな店をチェックしたいと思います。

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