タグ別アーカイブ: マーケット予想

2011年3月11日のマーケット予想

株:NYダウ急落
10日の米株式市場は、格付け会社ムーディーズがスペインの信用格付けを1段階引き下げ、さらなる格下げの可能性を示唆したことを受けて、欧州圏の信用不安が再燃し、欧州株式市場が下落していたことに加えて、同日発表された週間新規失業保険申請件数が39.7万件、1月の貿易収支が-463.4億ドルと市場予想より悪い内容だったことなどが嫌気され、急落する展開となり、NYダウは1ヵ月半ぶりに12,000ドル台の大台を割り込んで引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比228.48ドル安の11,984.61ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が大幅安となっており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は10,345円となっており、市場の予想レンジとしては10,250円−10,400円となっている。
 
為替:ユーロが下落
10日の外国為替市場では、格付け会社ムーディーズがスペインの信用格付けを1段階引き下げたことを受けて、ユーロ圏の信用不安が再燃し、ユーロがドルなどに対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は82円台後半、ユーロドルは1.38ドル近辺となっている。
本日は、ユーロ圏首脳会議が開催される予定となっており、欧州圏の信用不安に焦点があたる中で、その動向に注目が集まっている。経済指標の発表では、米2月小売売上高(予想:前月比+1.0%)、3月ミシガン大消費者信頼感指数(予想:76.5)などの予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.50−83.50円となっている。

商品:NY金反落
10日のNY原油先物取引は、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したこと、中国の貿易収支が赤字となったことや、米国の経済指標が低調な内容だったことが嫌気され、一時100.62ドルを付けた。しかし、午後に入り、世界最大の産油国サウジアラビアで警察がデモ隊に発砲したとの報道が伝えられると、急速に下げ幅を縮める展開となり、中心限月の4月限の終値は、前日比1.68ドル安の1バレル102.70ドルで引けた。
NY金先物取引では、原油価格の急落に連れて、一時1,403.00ドルまで値を下げた。その後は、サウジアラビアでデモ隊に対して警察部隊が発砲したとの報道をきっかけに、下げ幅を縮小したものの、中心限月の4月限の終値は、前営業日比17.10ドル安の1オンス1,412.50ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年3月10日のマーケット予想

株:NYダウほぼ変わらず
9日の米株式市場は、原油価格が落ち着いた動きとなったことに加えて、この日は注目される経済指標の発表がないなど、取引材料に乏しい中で、小幅な値動きで終始し、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比1.29ドル安の12,213.09ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が小幅な値動きとなっていること、シカゴ先物市場の日経平均先物は10,560円と、日経平均株価の前営業日終値とほとんど変わらない水準であることから、動きづらいとの声がある。市場の予想レンジとしては10,500円−10,650円となっている。

為替:小幅な値動き
9日の外国為替市場では、注目される取引材料が乏しい中で、動意薄の展開となり、NY終値ベースで、ドル円は82円台半ば、ユーロドルは1.39ドル近辺となっている。
本日は、英中銀金融政策決定会合が開催されるほか、米国で30年債入札が行われる。経済指標の発表では、豪2月雇用統計(予想:失業率5.0%、就業者数+2.0万人)、週間新規失業保険申請件数(予想:38.0万件)などに注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.00−83.00円となっている。

商品:NY金反発
9日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比250万バレル増と市場予想を上回る積み増しとなったことが嫌気されて売りが優勢となった。中心限月の4月限の終値は、前日比0.64ドル安の1バレル104.38ドルで引けた。
NY金先物取引では、内戦状態の続くリビアに加えて、イエメンやクウェートでデモが起きるなど、中東・アフリカ情勢をめぐる混乱が続いていること、ポルトガル国債の利回りが、ユーロ導入後、最高水準まで上昇するなど、欧州圏の財政問題が再燃する中で、安全資産としての金が買われ、中心限月の4月限の終値は、前営業日比2.40ドル高の1オンス1,429.60ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年3月9日のマーケット予想

株:NYダウ反発
8日の米株式市場は、OPECが増産を検討しているとの報道を受けて、原油価格が下落したこと、バンク・オブ・アメリカが数年後に税引き前利益が年間400億ドルに拡大するとの見通しを示したことなどが好感され、幅広い銘柄が買われる展開となり、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比124.35ドル高の12,214.38ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇し、為替市場でもドル高・円安が進行していることなどが、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は10,570円となっており、市場の予想レンジとしては10,500円−10,650円となっている。

為替:ユーロが下落
8日の外国為替市場では、前日発表された米格付け会社によるギリシャの信用格付けの引き下げを受けて、前日に引き続きユーロがドルなどに対して下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は82円台半ば、ユーロドルは1.39ドル近辺となっている。
本日は、米国で10年債入札の動向に注目が集まっている。経済指標の発表では、独1月鉱工業生産(予想:前月比+1.8%)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.00−83.00円となっている。

商品:NY金反落
8日のNY原油先物取引は、クウェートのサバハ石油相が、リビア産原油の減少分を補うためにOPECが増産を検討していると表明したことを受けて、過度な供給不安が後退し、一時103ドル台に下落した。ただ、その後、OPECのハティビ理事が増産を検討する必要はないと指摘したこと、11日にサウジアラビアで大規模なデモが計画されているとの観測などから、警戒ムードは依然として根強く、値を戻す展開となった。中心限月の4月限の終値は、前日比0.42ドル安の1バレル105.02ドルで引けた。
NY金先物取引では、原油相場が一服したことや、ドルがユーロなどに対して上昇し、ドル建てで取引される金塊に割高感が生じたことなどを背景に、売りが優勢となり、中心限月の4月限の終値は、前営業日比7.30ドル安の1オンス1,427.20ドルで引けた。     

                                                                                          

2011年3月8日のマーケット予想

株:NYダウ続落
7日の米株式市場は、リビア情勢の混乱が続く中で、原油価格の上昇が続いていることに加えて、ウェルズ・ファーゴが半導体セクターの投資判断を引き下げたことなどを受けて、半導体セクターを中心に軟調な展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比79.85ドル安の12,090.03ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落していることなどから、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は10,450円となっており、市場の予想レンジとしては10,350円−10,550円となっている。

為替:ユーロが下落
7日の外国為替市場では、前週末の流れを受けて、ユーロドルが一時1.40ドル台半ばを付けるなど、ユーロ買いが継続したものの、米格付け会社ムーディーズがギリシャの信用格付けを3段階引き下げたことを受けて、ソブリン債務をめぐる懸念が再燃し、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は82円台前半、ユーロドルは1.39ドル台半ばとなっている。
本日は、主要な経済指標の発表がないことに加えて、市場では週末の米小売売上高の発表や米国債入札の動向に注目が集まっていることから、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.80−82.50円となっている。

商品:NY金続伸
7日のNY原油先物取引は、リビアでガダフィ大佐の部隊と反政府派の衝突が激化し、内戦状態が長期化するとの懸念が強まったことなどを受けて、供給ひっ迫懸念が強まり、一時106.95ドルの高値を付けた。ただ、その後は、ガダフィ大佐が国外退去を検討しているという報道をきっかけに利食い売りが強まり、値を削る展開となった。中心限月の4月限の終値は、前日比1.02ドル高の1バレル105.44ドルで引けた。
NY金先物取引でも、リビア情勢の悪化を背景に、安全資産としての金を買う動きが広がり、一時1,445.70ドルの史上最高値を付けた。その後は、利食い売りに押されたものの、続伸して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比5.90ドル高の1オンス1,434.50ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年3月7日のマーケット予想

株:NYダウ反落
4日の米株式市場は、同日発表された米2月雇用統計において、失業率が8.9%、非農業部門雇用者数が+19.2万人となり、前月から改善したことを受けて上昇して始まったものの、その後は、中東、アフリカ情勢の混乱が深刻化する中で、地政学的リスクが高まっていること、原油価格が大幅上昇したことなどが嫌気され、反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比88.32ドル安の12,169.88ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落していることなどから、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は10,640円となっており、市場の予想レンジとしては10,600円−10,750円となっている。

為替:ユーロが上昇
4日の外国為替市場では、3日トリシェ総裁の記者会見で、4月に利上げを行う可能性を示唆したことが引き続き取引材料となり、一時、ユーロドルが節目の1.40ドルを付けるなど、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は82円台半ば、ユーロドルは1.39ドル台後半となっている。
本日は、主要な経済指標の発表はないものの、トリシェECB総裁が講演を行う予定となっており、その動向に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.00−82.80円となっている。
 
商品:NY金反発
4日のNY原油先物取引は、リビアでガダフィ大佐の部隊と反政府派が衝突し、石油輸出の要衝ブレガでも政府軍の攻撃があったとの報道を受けて、需給ひっ迫懸念が拡大したこと、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを追い風に大幅反発した。中心限月の4月限の終値は、前日比2.51ドル高の1バレル104.42ドルで引けた。
NY金先物取引でも、中東・アフリカ情勢をめぐる混乱やNY原油が大幅反発したことで、インフレヘッジ目的の買いも膨らみ、反発して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比12.20ドル高の1オンス1,428.60ドルで引けた。