いつ、この小技について説明しようかと思っていたのですが、本日午前中にこの場面が出現したので、ホットなうちに、紹介しておきたいと思います。
「金融市場にインチキは存在しない」という純粋真っ直ぐ君がいますが、私は正反対の立場です。これまで相場にかかわってきた経験や、細かくチャートを読み込んできた経験からそう言い切れます。
そもそも、為替介入や金融緩和をして、マーケットを下支えしている時点で、政府や中央銀行による不当な介入であり、インチキではないでしょうかね。本来ならギリシャやスペインなどは、完全に国家運営が破綻しているわけですから、市場から退場していなければおかしいのです。
金融市場の元締めである米国も同様。あれだけドルを刷り散らかしておいて、それでもなお、ドルを信用せよというのですから傲慢極まりありません。
一見、市場は巨大に見えて、金融取引に影響力を及ぼす主体は、限られています。一握りの大手金融機関が毎日顔を突き合わせて、取引をやっているわけですから、お互い、手の内を知り尽くしているわけで、「お互いうまくやりましょうや」的な発想になっても何ら不思議はありません。
本気で自由競争をやるなら、つぶし合いになるでしょう。もちろん米国の住宅バブルが崩壊し、経済が大きく変調をきたせば、情け容赦なく、自分たちが生き残るために手段を選ばず何でもやってくるでしょうが、平時にそんなことをやっていては命がいくつあっても足りません。
内情を知り尽くした者同士が、暗号や符牒のようなものを出し合っていると考えられる場面があるのです。これはもちろん真っ当なテクニカル分析ではなく、小手先のテクニック的なものなので、外道なのですが、知っておくと知らないのとでは大違いです。
また、テクニカルを知らなくても、この小技を知っているだけで、下手をすればメシを食べていける可能性もあるのです。