株:NYダウ続伸
17日の米株式市場は、スペインが実施した短期債入札で底堅い需要がみられ、同国への財政状態への懸念が和らいだことや、飲料大手コカコーラなどの企業決算が好調だったことなどを好感し、大幅続伸となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比194.13ドル高の13,115.54ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,600円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,500円−9,650円となっている。
為替:ドルと円が下落
17日の外国為替市場では、スペインの国債入札で底堅い需要がみられたことや、ドイツの4月ZEW景況感指数が23.4と市場予想を上回ったことなどを受けて、欧州圏の債務問題に対する懸念が後退し、ドルと円が下落し、ユーロが堅調に推移した。NY終値ベースで、ドル円は80円台後半、ユーロドルは1.31ドル台前半となっている。
本日は、注目される経済指標の発表などもなく、取引材料に乏しい1日となっており、動きづらいとの声もある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.60−81.30円となっている。
商品:NY原油続伸
17日のNY原油先物取引は、スペインの国債入札で底堅い需要がみられたことなど、欧州圏の債務問題に対する懸念が和らいだことや、米株式市場の上昇などを好感し、続伸して引けた。中心限月の5月限の終値は、前営業日比1.27ドル高の1バレル104.20ドルで引けた。
NY金先物取引では、インドの現物筋の買いが鈍っていることが相場の圧迫材料となり、一時1,635.20ドルの安値を付ける場面もあった。ただ、原油相場の上昇や、為替市場でドル安が進行したことなどを背景に切り返し、3日ぶりに反発して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比1.40ドル高の1オンス1,651.10ドルで引けた。