ドルが崩れ気味に推移しています。ドル・円が不穏な動きをしているというのは、先週金曜日あたりから指摘してきたとおりです。ピンと来ていなかった方が多いでしょうね。こういうところでわずかな兆候に気付けなければ、1円ですら勝ち逃げできないでしょうね。センスないといっていいと思います。
政策介入相場であることは常々指摘していますが、政局がらみのニュースには反応しやすいのです。だから「サルコジ」「サルコジ」と指摘してきたとおりです。これもみなさん鈍感でしたね。微妙な時期に小沢判決もありますね。
日本のニュースでは緊迫感が伝わりませんが、欧州は再び、金融問題の火が手が付けられない水準まで燃え上がっています。
分かりやすいところでは、金融市場はこの1、2年巧妙に危機を回避してきましたが、5月6日の「Xデー」をどう回避するか。フランス大統領選、ギリシャ国民議会選の「ダブル選挙」です。
両国ともに財政緊縮策に反発して、反対勢力が勢力を伸ばす、あるいは現政権がまさに転覆する可能性が高まっています。フランス大統領選の第1回投票結果に刺激されて、ギリシャでも財政緊縮に反発する機運が高まるかもしれません。まさに相乗効果ですね。
欧米主導の金融資本主義の限界と矛盾が露呈し、人々が気づき始めているということです。この辺は米国の傀儡で建国され、米国のマシーンとしてしか機能できなくなった韓国とは違うところです。
連休中は素直に休んだ方がいいと思います。分かり易い場面がくれば、全力投球すればいい。ただそれだけです。
この数週間の動きから、何も感じ取れなかった人は、トレードの道はあきらめた方がいいでしょうね。