テクニカルの基本的な考え方は、一目均衡表にしろ、ボリンジャーバンドにしろ、RSIやMACDなどのオシレーター指標にしろ、さまざまな分析ツールを使って、相場の規則性を探すことにあります。
なので、相場の動きと、これらのテクニカルツールとの相関性が高ければ、「信頼性が高い」ということになるのですが、現実の相場はそんなに甘いものではありません。
また、相場参加者をだまし、一部のインサイダーが暴利を得るためには、大勢が向いている方向とは逆の方向に相場を動かした方が効果的です。巧妙に目くらましするようにできているのです。
だから、ちょっとやそっとのテクニカルの知識を身に付けたところで、そのまま実際に相場に立ち向かうと、たいていは痛い目に遭います。
基本的には、どんな場面でも通用するテクニカルなど存在しないし、そんなに簡単に相場の動きを見抜けるくらいなら、あちこちで億万長者が続々と誕生していることでしょう。
マーケットで主導的な役割を果たしている、プレーヤーは常に変化し、相場の動かし方もいろいろあります。そんな中で、“比較的”信頼性の高いテクニカルもあるのです。ということで、前回からの話の続きをしたいと思います。