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4月19日のポイント

  テクニカル的には、9800、その上が10200なので、日足から上昇をイメージできるかどうか考えても、上抜けしてもいい形勢です。84円、10200を抜けたら、かなり力強い上昇になってもおかしくはない。
  反面、暴落の材料に事欠かないし、底値での攻防は、まともではありませんでしたね。無理やり上昇させた感じです。欧米人が信用できるかどうかということです。
  G20、フランス大統領選、FOMC、日銀金融政策決定会合などなど、イベント満載。警戒は緩められませんね。

桜散りゆく



  先週から、いつの間にか始まった、“桜シリーズ”ですが、そろそろ桜散る時期になってきたので、いったんここで一区切りとしたいと思います。
  せっかく春が訪れ、これからプラスのエネルギーが本格的に充満する季節なのに、世の中、あちらこちらにマイナスの気が充満しています。金融市場なんてその最たるものですよね。落ちぶれた欧米人が延命を図るために運営しているわけですから、そんなものからまともにエネルギーを取り込めるわけがありません。というか、気を奪い取られてしまいます。
  普通に仕事をしていても、世界全体がどんよりしたムードに覆われているので、プラスの気に包まれた、幸せな人と接する機会なんて稀です。だから、対人関係にも気を使わないと、こちらまで沈んでしまいます。
  自然は本当に素直です。春が来て空気が暖まれば、生命活動が活発になります。桜の花はその象徴ですね。だから、せめて桜の生命のエネルギーにあやかって、乱れた気を整えたり、活力を受け取りましょう。
  桜に限らず、これから咲く花や、生まれたばかりの赤ちゃんは、存分に恵みを受け、命の輝きを放っています。小難しいことを考えず、心の底から新しい生命、命の息吹を祝福できることこそ、自分自身が幸せになれる第一歩でしょう。




  学生時代、年配の先生が「この歳になると満開の桜を見ることができるうれしさをしみじみと感じる。来年は果たして同じように桜を見られるか分からないから。君たちのような若い人にはまだこの感覚は理解できないだろうけど」とおっしゃっていたことを思い出します。
  まだその先生の年齢には達しないものの、最近は少しずつ、その言葉の意味が分かるようになってきました。昨年は3月に東日本大震災が起き、東京電力福島第1原発事故の収束の見通しも立たず、その中で迎えた桜のシーズンでしたが、大きな余震が続き、東海、東南海地震、首都圏直下地震を誘引し、「地震で死んでしまうのかなぁ」と思ってみたり、「放射能を浴びて長生きできないかも」と思っていただけに、何とか震災を生き延び、満開の桜を見られたことに、何か運命を感じました。
  今年は、昨年ほどの緊迫感はないものの、“人災”による大パニックが目前に控えており、自分自身のみならず、日本全体が難局を乗り切っていけるか、祈るような気持ちです。今年は何とか平穏の中で、桜のシーズンを終えつつありますが、来年の今頃は、どうなっているだろうかということを考えると、桜吹雪がとても切なく感じます。




  それにしても、今年ほど桜をよく観た年は、人生でもありませんね。とにかく、金融市場はじめ俗世間とかかわっているとろくなことがありません。
  みんなはっきりと何が起きるかということは分からないものの、うすうすと感じているんですよね。「このまま平穏に物事が進むはずはない」と。だから、世の中全体、どんよりとした空気に覆われています。
  マイナスの気を払しょくするためには、自然のプラスの気を受けるしかありません。人間の小賢しく、浅はかな考え、行動、営みなど超越し、素直で純粋な生命活動の息吹を感じることで、癒され、活力を得るのです。私たちだって自然の一部にほかならないわけですから、自然が発するプラスの気を受ければ、いい影響があるに決まっています。
  ということで、冬場に活動力が落ちたこともあり、体全体を目覚まさせるために、時間を見つけて、都内各所の桜の名所をできる限り訪れてみました。




  上野公園、深川(門前仲町、森下)、隅田川周辺、浅草、井の頭公園、国立、芝・大門、六本木、飛鳥山公園、新宿御苑といったところです。
  急に思い立って行動したので、事前にいろいろと調べていれば、都内に限らず、近郊の名所などにも行けたでしょうが、これは来年の課題ということで。
  桜がどのように咲いて、満開になり、散っていくか、つぶさに観察したのは、初めての経験でしたし、普段、見過ごしてしまいますが、「さくら通り」「さくら街道」「さくら広場」「さくら公園」などなど、「桜」を関した地名、ランドマークがいかに多いか、そしてそういう場所は名前にたがわず、桜が咲き誇り、印象的です。こういうことに気付くのも桜のシーズンならではですね。いろいろ勉強になりました。


  桜が咲いているのは10日ほど、遅咲きのつぼみも含めればせいぜい2週間といったところでしょうか。1年のほとんど、300日以上は、桜には無関心だし、蛾が好んで卵を産み付けて毛虫がわいたり、私の祖父母が住んでいた空き家は、庭先の桜にシロアリが棲みつき、結局、昨年取り壊す羽目になるという、実は面倒くさい植物なのです。
  それでも、桜はパッと咲き、パッと散っていき、その様がとても潔く、日本人の心情にとても訴えかけるものがあります。
  来年まで桜が咲き誇る風景を見ることができないと思うと、さびしい限りですが、名残惜しさがまた桜の美しさを引き立てるのでしょうね。
  桜に限らず、これからは、いろんな命が輝く季節ですから、いろんな風景を楽しみながら、季節の移り変わりを楽しみたいものです。そして自然からたくさんの気を受け取りましょう。

戻りのめど

  夕方から潮目がやや変わりましたね。もし順調なら先物は9800円、ドル・円は雇用統計前の水準が目標になります。
  ドル・円は高値を付けてからかれこれ1カ月近く調整しているのでそろそろ、下落するならタイムアップ。先物はいまいちよく分からない動きです。
  スペイン問題ものらりくらりやるつもりでしょうかね。27日のイベントに向けどう動かすかも引き続き留意したいところです。
  上げてもいいが、問題は山積です。

4月18日のポイント

  どういう形で4月27日を迎えるのか? 追加金融緩和を発表したとして、果たして、素直に反応するのか、考えておく必要があります。まずは下げるところまで下げるべきだと思いますけどね。
  75日線が接近しています。回避するのであれば上昇すればいいが、そんな簡単に行くのか? 近づいたラインには素直にクロスするというのが普通のパターンではあります。

お天道様はみている



  地球上のすべての生物は太陽の光なしでは生きていけない-。欧米人の最も醜い部分は、自分たちが生き残るためには、なりふり構わず、何をやっても許されると考えられていることです。経済がうまく回っていた時代は、そういう野蛮な性質は鳴りを潜め、政治、経済システムは世界のお手本となり、文化的にも世界の先を行く“文明人”だと思われてきましたけど、この10年ほど、特にリーマンショック以降は行き詰まりがはっきりしてきて、再び本性を現そうとしています。
  彼らの行動原理はシンプルです。自分たちの保身のためには、他人から搾取することなど日常茶飯事だし、人を殺す(結果になる)ことだって平気です。自分さえよければいいのです。




  欧州全体、あるいは米国が復活するために、一丸となるというのであればまだしも、欧米の中でもほんの一部の指導者層、貴族、エリートが自分たちの立場を守ることだけに汲々とし、一般大衆を救済し、底上げを図ることで復活を図るという発想は皆無で、インチキを仕掛けて、あり得もしない“一発逆転”を狙っています。そんなことをしてまで生き残りたいのか、生き残った後どうしたいのか? 疑問ですね。
  ただ、いたずらに他人を支配したい、世界の主導権を握りたいという意地汚い思惑だけは見え隠れしますが、世界全体のことを考えて、どうすれば幸せになれるかという視点はみじんもなありません。果たして、支配欲を満たすだけで、当の本人たち自身が幸せなのか? 本人たちはそれが楽しくて仕方がないのかもしれませんが、根性がひん曲がっているし、やはり、本質的には精神的に問題があるか、頭が悪いのではないかと思わざるを得ません。






  最近の日本人は、欧米のスタイルに感化され、伝統的な価値観からすると、「恥ずかしい」と思われることも、違和感がなくなってしまい、本当におかしくなりました。
  貧すれば鈍するというか、冷戦終結で米国の外交方針が「日本叩き」「金融支配」に方向転換し、徹底的に経済が破壊され、国富を搾取された結果、間違った方向に欧米に感化され、あるいは洗脳、マインドコントロールされてしまいました。
  1997年に山一證券が経営破たんした時、「社員は悪くない」と涙ながらに訴えて、かばった社長は、「人前で泣くなんて、欧米のビジネス常識からは考えられない」と欧米人のみならず、日本人からも嘲笑の的となりましたが、実に立派でした。今、社員の生活のことまで考えて、涙を流せる経営者が世界のどこにいるでしょうか?
  リーマン・ショック後、山一の社長に卑しい笑いを浴びせていた連中は、虚業からの撤退を余儀なくされ、元々は能力がないので誰からも相手にされず、醜態をさらしています。
  モノづくり大国を掲げながら、リストラや派遣切りを断行した、自動車、電機メーカーの経営陣も罪深いですね。過酷な負担を弱者に押し付け、自分たちの経営責任は棚に上げ、高い報酬だけもらって逃げてしまうという、それこそ山一の社長の爪の垢を煎じて飲んでみてはどうか。
  ずさんな安全管理から、深刻な原発事故を起こし、多くの人の生命、健康を危機に陥れ、財産を奪い、日本経済を混乱させた東京電力の会長、社長は、史上最悪の不祥事を起こしながら、「切腹」(自殺)せず、のうのうと生き残り、組織の温存を画策さえしています。




  欧米の支配者層、それに盲従する日本の政治家、官僚、大企業トップは、天地神明に誓って後ろ暗いことはしていないと言えるでしょうか? 骨の髄まで荒廃してしまった彼らのことだから、その認識すらなく、何事も前向き思考でポジティブに考えてしまうんでしょうね。たとえそれが他人に害悪をもたらすことであっても。
  借金返済能力のない人に、無理やりローンを組ませたり、あるいは消費意欲をいたずらに煽って、住宅や車、家電製品を買わせて、それで売り上げや利益を上げることに対して、罪悪感とまではいかないまでも、違和感を感じなかったんでしょうかね。そんな経済が長続きするとでも思っていたんでしょうかね。もし、「そんなことはみじんも感じなかった」と言うのであれば、為政者、経営者としては失格です。
  民間がリスク抱えながら事業を行うのではなく、国が借金を繰り返して公共事業を行うことで、金融機関がほぼノーリスクで利子収入を得て、事業を受注した人たちが細々と延命していく、こんな経済体制をいつまで続けられるのでしょうか?
  後ろめたさを抱えながら、やっているのならばいいですが、日本のエリート層は何の疑問を感じない、無自覚な人がほとんどなので、救いようがないですね。米国に完全支配されたことによる最大の弊害です。


  何も聖人君子になれと言っているわけではありません。いつの時代も、生きて行くということは、大変なことだし、きれいごとだけではやっていけません。
  ただ、明らかにおかしいこと、自然の法則に反していること、むやみに他人、他者(物)に犠牲を強いることを続けているといずれは破たんが訪れます。
  さまざまな矛盾、歪みが積み重なり、にっちもさっちも行かなくなってしまったのが、欧米主導の現在の世界の現状です。本来あるべき姿、自然の状態、あるいは均衡点からかけ離れており、いずれ揺り戻しが起きるでしょうし、その過程で激しい波乱、混乱が起きることでしょう。
  自然の法則を無視してまで、現在の状態を続けることはあり得ないし、無能で他人に不幸を押し付ける欧米の指導者層がいつまでものさばっていられるほど甘くはありません。お天道様はちゃんと見ているのです。