株:NYダウ反落
20日の米株式市場は、アップルが過去最高の決算を発表するなど、好調な企業業績を背景に上昇する場面もある一方、6月米中古住宅販売件数が477万件と前月より悪化する結果となるなど、強弱材料が交錯する中で、前日終値近辺で揉み合う展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比15.51ドル安の12,571.91ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が10,055円となっており、市場の予想レンジとしては9,950円−10,050円となっている。
為替:ユーロが上昇
20日の外国為替市場では、21日に開催されるユーロ圏首脳会議でギリシャに対する追加支援が決定されるとの期待感から、引き続きユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台後半、ユーロドルは1.42ドル台前半となっている。
本日は、ユーロ圏首脳会議の開催が予定されており、ギリシャ債務問題への対応策が合意されるかどうかなどに注目が集まっている。経済指標の発表では、英6月小売売上高(予想:前月比+0.5%)、7月フィラデルフィア地区連銀景況指数(予想:2.0)、週間新規失業保険申請件数(予想:41.0万件)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.40−79.40円となっている。
商品:NY金続落
20日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比370万バレル減となり、市場予想を上回る取り崩しとなったことから、需給引き締まり観測が強まったことを背景に買いが優勢となり、一時99.02ドルまで上昇した。ただ、その後は、最近の上昇を受けた利食い売りや、軟調な米株式市場を眺めて、上げ幅を縮小する展開となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比0.64ドル高の1バレル98.14ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、欧米債務問題が間もなく解決されるのではないかとの期待感が広がる中で、安全資産としての金が売られる展開となり、中心限月の8月限の終値は、前営業日比4.20ドル安の1オンス1,596.90ドルで引けた。